首切り島の一夜 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同窓会に集まった男女。その中で起こる殺人事件。 そして始まるそれぞれの生い立ち、ストーリー… 彼らそれぞれの話が物語にどう繋がっていくのかな…、ってわくわくしてたら別に繋がってなかった笑 後半の叙述トリックは歌野さんのいつものやつだ!てテンションあがったけど、別にこれもトリックでもなかった笑 そしてオチは、おまえかーい、っていう。 それぞれのストーリーがそこそこおもしろかっただけに、終わってみるとそれも無意味だったのかって残念感が増す… これ歌野さんだから許されるけど、初めての作家だったら壁本な気がする。 麻耶さんの作品もわたしはおちょくられてる気がして楽しめなかったので、こういう、たまにはこういうミステリも逆にありだよね笑みたいなのは合わないな…
Posted by
同窓会を兼ねて、四十年前の修学旅行の再現として離島を訪れた一同。しかしそこで明らかな殺人事件が起こり、折悪しく荒天により島に閉じ込められてしまう。それぞれの思惑を抱えたままに一夜は明け、事件はどのような解決を見せるのか。オーソドックスな孤島ミステリ……と思ったらちょっと違いました...
同窓会を兼ねて、四十年前の修学旅行の再現として離島を訪れた一同。しかしそこで明らかな殺人事件が起こり、折悪しく荒天により島に閉じ込められてしまう。それぞれの思惑を抱えたままに一夜は明け、事件はどのような解決を見せるのか。オーソドックスな孤島ミステリ……と思ったらちょっと違いました。 過去を懐かしみ盛り上がる同窓会。なのだけれどみんなそれぞれに年を経て、家庭にも仕事にもさまざまな問題を抱えて生きてきているのだという苦々しさ。その思いが生む彼らの間の微妙な距離感。これ……思ったほど楽しくないよね(苦笑)。だけど次なる事件が起こってしまうような殺伐感もなくって、ミステリというよりは群像劇でした。 各登場人物の物語にはそれぞれに読みどころがあるのだけれど、事件はさほど進展しなくて。面白く読めはするのだけれど、これはいったいどうなるのだろうと思ったら……えっと、そういうこともあるよね。いろいろ期待した身にはちょっと肩透かしではあったのですが。「え?」っていう驚きの部分もあったので、二度読みはしてしまいました。
Posted by
歌野さんの作品だから思わぬ展開になることは予想はつくけれど、事件が起き、探偵登場、推理して解決という本格推理をイメージしていると驚かされる。これが本格ものなのかどうかもわからないような展開で帯にある法月綸太郎さんの言葉がピッタリな気がする。ネタバレになるから内容は書けないし好き嫌...
歌野さんの作品だから思わぬ展開になることは予想はつくけれど、事件が起き、探偵登場、推理して解決という本格推理をイメージしていると驚かされる。これが本格ものなのかどうかもわからないような展開で帯にある法月綸太郎さんの言葉がピッタリな気がする。ネタバレになるから内容は書けないし好き嫌いや賛否が分かれそうな作品だけれど興味深く何より面白い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これ、「本格」? んあー、帯に法月が「新本格が存在しなかった世界線の、21世紀本格」って書いてて。まあ読み終わったわけなんですが。 その文句がなければ、角川で歌野だから、面白かった、で終わった気がするな、正直。 登場人物の一人称でそれぞれ進んでいくから、読むのは読みやすい。ラストは、結局おまえかーいっていう。そういうオチなんだなっていうのはまあ歌野らしいっちゃ歌野らしいが。すっきり終わらない感じな。 結局、息子くんがカッターで同級生を切りつけちゃった理由とかも分からないままだし。 こう、ひとりひとりの人生がそれぞれ切り取って連ねてあって、それが関係していたりしていなかったり、しているように見えて全然していなかったり、みたいな。これさ、若竹のパラダイス・ガーデンと似てるなって途中で思って。そういう形としての完成度は正直、パラダイス・ガーデンのほうが上なんだよな。 面白くなかったわけじゃあないんだけど、なんかいろいろ、消化不良気味。 で、これ、本格か?
Posted by
定年間近の男女と元教師が、四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画。 行き先の離島で嵐に閉じ込められた夜、宿泊先で死体が・・・。 七人の視点で進むが、注意して読んでないと騙されるのと思っていたが騙された。 そしてあっさりなオチで、えっ?てなった。
Posted by
定年間近の同窓生の男女と元教師が、四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画。 行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島。 嵐の離島での一夜、宿泊先で久我の死体が発見されます。 悪天候のため船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。 宿に留められた七人の、それぞれの...
定年間近の同窓生の男女と元教師が、四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画。 行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島。 嵐の離島での一夜、宿泊先で久我の死体が発見されます。 悪天候のため船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。 宿に留められた七人の、それぞれの回想が物語られていく中、どれが真相にたどり着くのか、そしてどこに伏線が? 典型的な嵐の密室かと思いましたが・・・。 面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いや、もうね、これどうしましょうって感じ。 歌野さんだもんね、と、かなり慎重に読んでいたはずなのに。 「二度読み、三度読み必至!」ってそりゃそうなるよ、間違いなく。 離島で起こる殺人事件。高校の同級生たちの同窓会旅行。それぞれが抱える秘密…もう怪しすぎる、すべてが! 単なるどんでん返しやサプライズじゃない。「え?」と「ん?」の連続タコ殴り。 これ、読んだ人で集まってあーだこーだと感想戦やりたいよ。でなきゃ、理解不能っ!! 一読目に立てた自分なりの解釈。 さて、なにが真実か。回答編プリーズ!!
Posted by
さすがミスターどんでん返し読み終わると「葉桜の季節に君を想うということ」を思い出してしまった。40年ぶりの同窓会修学旅行のメンバーの一人一人のエピソードは読み応えばつぐんの深いエピソードでした。読み終わってもう一度読み直して確認してしまうでしょう。
Posted by