付き添うひと の商品レビュー
未成年者につく弁護士を付添人とゆうらしい。 主人公の弁護士の名前はオボロ先生。手間暇かかって儲からない国選弁護で弱い立場の未成年者を保護することを生き甲斐としているようでその執念は地味に燃えている。彼自身未成年のころ親の言いなりになって悪事に手を染めた経験があるので、何も知らず不...
未成年者につく弁護士を付添人とゆうらしい。 主人公の弁護士の名前はオボロ先生。手間暇かかって儲からない国選弁護で弱い立場の未成年者を保護することを生き甲斐としているようでその執念は地味に燃えている。彼自身未成年のころ親の言いなりになって悪事に手を染めた経験があるので、何も知らず不当に搾取され、弱い立場の人に対して全力で護ってくれる様子です。 笹木さんといつの間にかいい仲になってたりと淡々と語られてたりするのですが今ひとつ自分語りが多すぎて馴染めませんでした。
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初、岩井圭也さん! 色々読みたいけど図書館本に追われ、まずは読みやすそうな連作短編から。 初めて知ったけど、未成年の犯罪において弁護人の役割を担う人を“付添人"と言うらしい。 この作品を読んだからかも知れないけど、弁護士ではなく付添人っていうところに、とても温かみと...
初、岩井圭也さん! 色々読みたいけど図書館本に追われ、まずは読みやすそうな連作短編から。 初めて知ったけど、未成年の犯罪において弁護人の役割を担う人を“付添人"と言うらしい。 この作品を読んだからかも知れないけど、弁護士ではなく付添人っていうところに、とても温かみと優しさを感じてしまう。 名前が違う理由はそこにあるのかな〜と感じた。 未成年の犯罪の裏側には、家庭環境など親や大人の影響によるものも少なくない。 自分自身もそういう環境下に育ち、辛い過去を持つ弁護士のオボロは、心の叫びを抱える子供達に寄り添いサポートする。 ネグレクト、DV、独裁的な親を持つ子供、、どれも現実にある事で、そのせいで心を病んでる子供も結構いるのだと思う。 閉ざしてしまった心を溶かすのは一筋縄ではない。 だけど、自分の経験もあって、親身になって寄り添うオボロに胸を打たれた。 そして子供達に向き合う事で、オボロ自身も過去に向き合い再生していく。 オボロの様な付添人に出会えたら、救われる子供も増えるだろうな。 つらい時は親以外でも救いになる場所があるという事がもっと広く知られていけばいいのに。 親は選べないけど、これからの人生は自分で変えられるっていうメッセージを感じる作品だった。 穏やかな読み心地だったけど、とても良かった\♡︎/
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【図書館で借りた本!】 ずっと気になってた作品! とても読みやすく、「付添人」という仕事が どんな仕事なのかも知れて面白かった! 子ども担当弁護士の朧 太一(通称 オボロ)の 一言一言に優しさや強さが詰まっていて、 最高でした!
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自分を犠牲しすぎてまで関わろうとしなくてもいいと思いますが、本気で向き合ってくれる人がいることは誰かの救いになることも確かだなと思いました。 もがいて傷つきながらも、誰しもが幸せを感じることができる世の中であってほしいです。
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「自分を大事にしてほしい。生きてさえいれば、また歩きだせる。」 少年たちに向けるこの言葉、自らが少年院に入った後に弁護士になった朧だからこそ説得力が増す。 冷静そうでいて、時に感情的になる姿が人間味があって、少年たちも自然と心を開いていくのかなと思った。 こんな弁護士さんがいるな...
「自分を大事にしてほしい。生きてさえいれば、また歩きだせる。」 少年たちに向けるこの言葉、自らが少年院に入った後に弁護士になった朧だからこそ説得力が増す。 冷静そうでいて、時に感情的になる姿が人間味があって、少年たちも自然と心を開いていくのかなと思った。 こんな弁護士さんがいるなら、過ちを犯したとしてもまたやり直せる!と信じられそう。 全然関係ないけど「朧」という名字、本当にあるのか調べたら、全国に20人ほどなんだそう。とっても珍しい! この漢字の持つ雰囲気と、「おぼろ」というどこか儚げな響きが人物像にうまく合っているなと思った。
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犯罪者である少年ではなく親から虐待を受けていた子どもたちの再生の物語り。これほど思いの強い付添人に支援してもらえれば不幸な子供もその親も救われるのだろうが、現実にはこれほどの大人はいないから感動の話になる。悪意を持つ少年犯罪者は更生など不可能だしその機会を与える前に処罰すべきと考...
犯罪者である少年ではなく親から虐待を受けていた子どもたちの再生の物語り。これほど思いの強い付添人に支援してもらえれば不幸な子供もその親も救われるのだろうが、現実にはこれほどの大人はいないから感動の話になる。悪意を持つ少年犯罪者は更生など不可能だしその機会を与える前に処罰すべきと考えるが、この本の子供たちのように親や環境、社会に振り回されて誤ってしまった子供たちにはオボロ弁護士のような人と出会ってもらいたいと思う。
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付添人のオボロが、自らも罪を犯した過去の呪縛に苦しみながら、問題を抱える少年少女と真摯に向き合い、彼らの救済に奮闘する良作だった。 一人で抱え込んでいたことを、真剣に受け止め寄り添ってくれる存在は大きい。 笹木さんとの今後あるのかな。続編希望。
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少年の非行や犯罪、そのバックヤードとなる家庭の問題に付添人の朧が関わり、導いて行く連作。 朧自身にもつらい過去があり、少年たちと関わりながら本人も葛藤し自分の生きる意味を確かめて行く。 ありそうでない小説ながら重すぎずさらっと読めた。
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岩井圭也さん、少しずつ読み進めています(^^) こちらは岩井さんの中でも 私には結構心が揺さぶられた一冊でした。 オボロ(朧太一)という付添人の話です。 付添人という制度をこの本で初めて知りました。 『家庭裁判所で審判を受ける少年の権利を擁護・代弁し、少年審判の手続きや...
岩井圭也さん、少しずつ読み進めています(^^) こちらは岩井さんの中でも 私には結構心が揺さぶられた一冊でした。 オボロ(朧太一)という付添人の話です。 付添人という制度をこの本で初めて知りました。 『家庭裁判所で審判を受ける少年の権利を擁護・代弁し、少年審判の手続きや処遇の決定が適正に行われるよう裁判所に協力する人』 大人の場合は弁護人といい、 未成年を担当する場合は付添人と呼ぶそうです 作品は5つの短編からなっています どの話も子供の気持ちを考えると胸が痛く 親として読むとさらに辛い一冊でした。 いろいろな親が出てきます 支配する親、見放す親、諦める親、見ないふりをする親。 読んでいて憤りも覚えながら、 オボロのような人がそばに居てくれたら、ちょっとでも子どもが救われるなと感じました。 オボロ自身も過去に問題を抱えていて 自分自身も揺れ動く中で、子供達のために真摯に向き合ってる姿がとてもよかったです。 子どもたちと関わる中で自分の過去とも向き合っていくオボロ。幸せになってほしいです。 印象的だったセリフ 「子どもは二十四時間、三百六十五日、生きているんです。信じられますか。 それは、親も常に親であるよう求められるってことなんですよ。 一秒も休みなく。 子どもはロボットみたいにスイッチを切れない。 あの子の心臓が動いている限り、 私も親であり続けないといけないんです」 1人目を産んですぐ、初めての子育てでちょっと参っていた時期に同じようなことを思ったことをふと思い出しました。 共感できるからといって 許されることではないですが、、、 忘備録 ◯どうせあいつがやった ホームレス襲撃事件の話 ◯持ち物としてのわたし 親からの虐待から逃げた少女の話 ◯あなたは子どもで大人 子どもを支配する親と家出少女を匿う女性の話 ◯おれの声を聞け 引きこもり少年の誹謗中傷書込みの話 ◯少年だったぼくへ 親が横領で逮捕された少年の話
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少年犯罪において、弁護人の役割を担う付添人 不遇な少年時代を送り、親の支配下での窃盗で14歳で逮捕され少年院へ送られた主人公、朧 社会復帰の後、弁護士となり付添人として積極的に活動している 付添人として罪を犯した少年少女達に正面から向き合った短編5編 少年少女達の罪の背景にあ...
少年犯罪において、弁護人の役割を担う付添人 不遇な少年時代を送り、親の支配下での窃盗で14歳で逮捕され少年院へ送られた主人公、朧 社会復帰の後、弁護士となり付添人として積極的に活動している 付添人として罪を犯した少年少女達に正面から向き合った短編5編 少年少女達の罪の背景にある家庭環境に踏み込んで、彼らの将来を見据える 幼年期の経験は、子供達の気持ちに寄り添える糧であると共に、時折、過去の怨讐に囚われそうになる それでも活動を認めてくれる人達、立ち直ろうとする子供達に 自身も救われる 大変で重要な役割の付添人 あまり認知されていない仕事に焦点をあて読ませてくれました
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