ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち の商品レビュー
そもそも新書という媒体が専門知識を大衆向けに提供するというメディアであり、ある種の「ファスト教養」に加担しているとも言える。 と言ってる自分自身も新書が好きでよく読むのだが、ある意味「ファスト教養」に囚われていると言えるのかもしれない。そして、その新書で「ファスト教養」について知...
そもそも新書という媒体が専門知識を大衆向けに提供するというメディアであり、ある種の「ファスト教養」に加担しているとも言える。 と言ってる自分自身も新書が好きでよく読むのだが、ある意味「ファスト教養」に囚われていると言えるのかもしれない。そして、その新書で「ファスト教養」について知るというパラドクス的な感覚に襲われそうにもなるのだが、本書で言うところの「ファスト教養」とは、自己責任社会においてキャリアアップして成功して金持ちになるためのツールとして位置付けているので「(狭義の)ファスト教養」と言えるのかもしれないし、内容的にも21世紀の世相を概観する切り口としては興味深いものがある。 著者の提言としては「自己啓発ではなく知識」とのことだが、その入り口として子供向け学習漫画を推奨している。それではあまりにもレベルが低すぎるので、堂々と「世界に誇れる日本文化である新書を読め」と言うべきではないだろうか。ただし、最近は新書も乱立しており「(狭義の)ファスト教養(本)」も数多く混ざってはいるので留意は必要。とはいえ、世間でどういうものが流行っているのかという確認の意味で読む分には悪くはないように思えるが。
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ファスト教養画生まれた時代的背景と、それに対する処方箋。 すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる。 コスパタイパ時代に対するアンチテーゼ。
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ずっとモヤモヤを感じていて、意識的に近づかないようにしていた界隈…堀江・田端・中田・西野・本田。なぜ自分がその界隈を避けようとしていたのかが、「ファスト教養」なるものへの違和感が表現されていたように思う。それらの界隈について掘り下げている前半は、正直読むのがしんどかった…(著者す...
ずっとモヤモヤを感じていて、意識的に近づかないようにしていた界隈…堀江・田端・中田・西野・本田。なぜ自分がその界隈を避けようとしていたのかが、「ファスト教養」なるものへの違和感が表現されていたように思う。それらの界隈について掘り下げている前半は、正直読むのがしんどかった…(著者すごい…) 「ファスト教養を認めざるを得ない、かといってすべて認めたくはない」とのあとがきに納得。 トレンドを追わない。みんなが言ってるから、私も乗り遅れないようにしないと…というスタンスではなく、自分が求めるから、好きだから、気になるから…自分の興味関心感情をスタートにして情報と向き合いたい…
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労働力の商品化ならぬ、教養の商品化かな。 つまり、コンビニで手軽に入手可能な旅のお供。 公共との乖離と、著者も書いている。 旅の恥は掻き捨ての今世紀版になるのかな。 文明としての社会インフラが機能しているのならば、その情報の蓄積を活用して、自身は文化(処理)を展開すればいい、...
労働力の商品化ならぬ、教養の商品化かな。 つまり、コンビニで手軽に入手可能な旅のお供。 公共との乖離と、著者も書いている。 旅の恥は掻き捨ての今世紀版になるのかな。 文明としての社会インフラが機能しているのならば、その情報の蓄積を活用して、自身は文化(処理)を展開すればいい、と。 難民化する世界には、ある意味必須な情報か。 もう、自分探しの時代ではないのな。 目的がはっきりしていれば、GPSは役に立つ。 ナビであり、ヒントであり、確認するだけのもの。
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文化など味わうものとファスト教養は相容れない、という話は共感できた。 資格勉強をする人が勉強本ばかり読んだり、目的と手段が逆になったりと、この手のテーマは時代ごとに名前を変えてあると思う。 目の前の仕事を片付けるにはエクセルの本でも読んだ方がいいだろうし、日々変化していく家族...
文化など味わうものとファスト教養は相容れない、という話は共感できた。 資格勉強をする人が勉強本ばかり読んだり、目的と手段が逆になったりと、この手のテーマは時代ごとに名前を変えてあると思う。 目の前の仕事を片付けるにはエクセルの本でも読んだ方がいいだろうし、日々変化していく家族の将来を考えるには哲学的な価値観を長期にわたり涵養したほうがいいと思う。 モヤモヤした人には、好きな商品やサービスを開発した経営者の評伝、もしくは、子ども向けの哲学書がおすすめ。あと、研究者がビジネスで苦労した本なども。
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所謂意識高い人たちの考えややっていることに「本当に...それで...いいんか...?」と疑問を投げかける本 一例として『花束みたいな恋をした』が出てきたのがわかりやすかったし、そーゆー見方があるのか!とビックリした。 映画を観たときは、学生から社会人になってすれ違いが起きたとこ...
所謂意識高い人たちの考えややっていることに「本当に...それで...いいんか...?」と疑問を投げかける本 一例として『花束みたいな恋をした』が出てきたのがわかりやすかったし、そーゆー見方があるのか!とビックリした。 映画を観たときは、学生から社会人になってすれ違いが起きたとこによる別れの話か~~って思っていたけど、麦が仕事に役立つことしか必要としなくなって、絹が好きな映画やらに興味持てなくなっちゃったことも別れの要因とは気付かなかったなぁ... 著者は育った環境から麦は意識高い気質があった...みたいなこと言ってたから、あの映画は「自分だけが好きだと思っていた本とかが一緒で、このひとなら全部合うんだ!」...と思っていたけど、就職という環境の変化から本当は合わない人だったよ...って話なのかな ファスト教養の沼にはまらない事として、トレンドを追いすぎない・自分の好きと必要かどうかを考える...という提案に共感。オタクも旬ジャンルばかり追っていたら疲れるもんな...
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誰かと話を合わせるために、映画などのコンテンツを消費しまくって、あれも知ってるこれも知ってるみたいな感じになるのがよいという時代なのかなと理解。 ただ、何かの役に立てようと教養を得るのではなく、自分の好きの延長でたまたま何かの役に立った、もしくは、役に立たない、というのが教養なの...
誰かと話を合わせるために、映画などのコンテンツを消費しまくって、あれも知ってるこれも知ってるみたいな感じになるのがよいという時代なのかなと理解。 ただ、何かの役に立てようと教養を得るのではなく、自分の好きの延長でたまたま何かの役に立った、もしくは、役に立たない、というのが教養なのではないか。本末転倒なのではないか、という主張と理解。すごいわかる。 自分も何かファスト教養的なものに取り憑かれて、自分が好きでもないものを消化してきたんじゃないかなあと思ったり。役に立つ立たないではなく、自分が好きかどうかという基準で選んでいこうと思う。
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ビジネスで成果を上げてお金や承認欲求を満たす、または、生き残れないと言う強迫観念の裏返しという軸で、コスパや効率的な処世術を教養という漠とした言葉で勘違いしていることを指摘している。幸せとは何か、自分とは何か、メタ認知して常に考え続けること、一見行動が萎んでしまうように感じること...
ビジネスで成果を上げてお金や承認欲求を満たす、または、生き残れないと言う強迫観念の裏返しという軸で、コスパや効率的な処世術を教養という漠とした言葉で勘違いしていることを指摘している。幸せとは何か、自分とは何か、メタ認知して常に考え続けること、一見行動が萎んでしまうように感じることも含めて。自分という人そのものを深く耕していきたい
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ファストフードになぞらえてファスト教養とはうまくいったものです。 すぐに役立つものはすぐに役に立たなくなる。 至言です。
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ファスト教養を求めてしまうビジネスパーソンにめちゃくちゃ優しい本でよかった。 みんなで自分の好きなもの好きに楽しめるようになれたらいいのにねえええええ!!!!!!
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