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ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち の商品レビュー

3.9

101件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2023/12/22

結局無駄なことは必要だと自分も思う。おっさんとしてはある邦画の話がでてくる箇所がありなるほどな思えます。若い連中には響かないだろうなと。

Posted byブクログ

2023/12/16

教養が必要と言われて久しく、巷に○○の教養本が溢れる中 そういった本が気になりつつも何かおかしいよなと 違和感を感じていたのですが、うまく言語化して貰った感覚があります。 教養というのは一朝一夕に身につくものではなく、 様々な経験を通じて少しずつ蓄積していくものだと思っているの...

教養が必要と言われて久しく、巷に○○の教養本が溢れる中 そういった本が気になりつつも何かおかしいよなと 違和感を感じていたのですが、うまく言語化して貰った感覚があります。 教養というのは一朝一夕に身につくものではなく、 様々な経験を通じて少しずつ蓄積していくものだと思っているので 近年のタイパ・コスパ良く教養を身に付ける=ファスト教養というのは 矛盾する概念なのかなと思います。 私自身、学生時代に有名な映画や本を全く読んだり観たりしていないことに焦り、 とにかく読まなければ、観なければと思って手当たり次第に読書・鑑賞していたのを 思い出しますが、そのモチベーションも友人たちとの会話の中で ドヤりたいだけだったのだなと今振り返っています。 (つまり教養として何も身になっていない) ファスト教養もビジネスで成功したいという不純なモチベーションがまずあるので 結果的に何も身にならないのだろうなと思います。 やはり自身の成長が目標ではなく、自身が成長することでどのように 社会に貢献できるのかという利他の心がまずないといけないですね。 個人的に著者と全くの同い年ということもあり同じ時代の空気を吸ってきたことで 共感できる部分も多かったです。

Posted byブクログ

2023/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・短期的な効率の良さがあらゆるものを評価するうえでの重要な基準になりつつある。 ・主流の価値観が「ビジネスの役に立つ」「コスパ」に固まりつつある今の時代 ・「精神を豊かにする」といったらあいまいな効用で語られがちなカルチャーの居場所がなくなっていくことを示唆している。 ・「コスパが悪い」ことを恐れる若者の傾向 ・仕事をしたことをない大学生が、〝自分に向いている仕事〟を考えるという根本的な矛盾 ・自分が理解できないものを切り捨てるのではなく、それがどんな意味を持つのか頭をひねる。

Posted byブクログ

2023/11/11

 昨今の教養というものに対するビジネスマンのスタンスに疑問や違和感を感じていた。それらを明確に言語化し、一石を投じて呉れたのが本書である。  抑、教養の本質とは何であろうか。その目的は?出世の為、お金儲けの為?では儲からなければ教養は無くても良いのだろうか。  幸福をお金とい...

 昨今の教養というものに対するビジネスマンのスタンスに疑問や違和感を感じていた。それらを明確に言語化し、一石を投じて呉れたのが本書である。  抑、教養の本質とは何であろうか。その目的は?出世の為、お金儲けの為?では儲からなければ教養は無くても良いのだろうか。  幸福をお金という可視化された数字でしか認識出来ないのであれば、これほど貧しい幸福は無い。教養がお金儲けの為の手段でしか無いのであれば、儲けた金額の多寡が即ち教養のバロメータということになるだろうか。だとすればこれほど貧しい教養を自分は知らない。費えば費うほど擦り減る教養を自分は教養だとは思わない。  だがだからといってこうした貧しい認識しか持ち得ない人々を批判すれば社会や其処に住まう人間の人格の陶冶に繋がるかというとそれほど単純な話でもない。  病根は社会そのものの風潮にこそある。即ち新自由主義と資本主義である。  個人的な身の上話になってしまうが、自分は既にドロップアウトして悠々自適に読書を楽しめる生活を獲得している。  だが敷かれたレールの上を走り続けていたのではこの境遇は絶対に手に入らなかったという確信がある。口座の残高は恐らく倍ほどになっていたであろうが。  ドロップアウトして初めてきちんと教養に向き合える機会が得られたと思う。大学時代ですら斯うは行かなかった。最近の大学はテストもレポートも厳しいし、出欠もきちんと取る。少なくとも講義を受けてさえいれば単位が貰えるような甘い世界ではなくなってきている。  そこへバイトやサークルや就活が入り込めばゆっくり読書など為ている時間は有る筈も無い。小中高大学と学生時代は常に汲々としていた。社会人として勤め初めてからは言わずもがなである。  こういう或る種モデル化されたレールの上を走り続けていると、新自由主義的な価値観でしか物事を考えられなくなる。それはそうだろう。教育は新自由主義という宗教を崇めるように叩き込むことしかしなかったのだから。何処かで脱線でもしないと世の中には異なる価値観が存在するという事実にすら気付けない。  『史上最強の哲学入門』の著者である飲茶氏が図書館で本を読む為に会社を辞めたというエピソードにはまことに頷ける。  いま社会に蔓延る資本主義に寄生された盲人たちは、己が盲目であることにあまりにも無自覚だと言わざるを得ない。  而して資本という寄生虫は己に都合の良い宿主を世に輩出し続けている。思想は宿主の脳をハッキングする。自由な個人が勝利するのではない。何が何方に転ぼうと資本主義というシステムの一人勝ちになる。これはそういう構造のゲームなのだ。成功者と雖も鼻面に人参をぶら下げられて驀進する馬に過ぎない。人参を釣っている奴が居る。  資本主義と新自由主義を目の敵にするかのような口吻になってしまったが別にこれらを否定する訳ではない。その恩恵を被って暮らしが保たれているのも事実だ。  ただ望まぬ椅子取りゲームに強制参加させられることに疑問を持っているのは自分だけでは無い筈だ。

Posted byブクログ

2023/11/08

( ..)φメモメモ 小泉信三「すぐ役に立つ人間はすぐ役に立たなくなるとは至言である。同様の意味において、すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる本であるといえる」

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2024/07/22

面白かった。 教養はいまや自己啓発のためのツールにすぎない。何のための自己啓発かといえば自己責任社会をビジネス的にサバイブするため。 コスパ、タイパ。 ファスト教養は一種のカルトかマルチのよう。

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2023/10/30

受け取る情報量が肥大化・多様化する中で、教養が放つオーラは悪魔的。自分を正当化することだけに魂を捧げないようにしよう。

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2023/10/11

「ファスト」とつくものに興味があったため、手に取った。 ファスト映画に続き、ファスト強要もろくでもないなという印象で最初から最後まで読み終えた。 何のための教養なのか、何に役立てようとしているのか、それらが全て「とにかく今より儲けるため」「周りと肩を並べるか差をつけるため」とい...

「ファスト」とつくものに興味があったため、手に取った。 ファスト映画に続き、ファスト強要もろくでもないなという印象で最初から最後まで読み終えた。 何のための教養なのか、何に役立てようとしているのか、それらが全て「とにかく今より儲けるため」「周りと肩を並べるか差をつけるため」という下賤な考えのもとに教養は成り立たないなと改めて思った。 ざっと読んでしまってメモを残していないが、最後のほうでいくつか良さそうな書籍を引用していたので、図書館にいって控えておこうと思う。

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2023/09/25

1.この本を一言で表すと? ファスト教養が広まりつつある現状、その歴史、これからのファスト教養に対する!!処方箋、をまとめた本。 2.よかった点を 3~5 つ ・自己責任論の台頭が教養を変えた(p78) →小泉内閣の構造改革路線から叫ばれ始めた「自己責任」というキーワードと「スキ...

1.この本を一言で表すと? ファスト教養が広まりつつある現状、その歴史、これからのファスト教養に対する!!処方箋、をまとめた本。 2.よかった点を 3~5 つ ・自己責任論の台頭が教養を変えた(p78) →小泉内閣の構造改革路線から叫ばれ始めた「自己責任」というキーワードと「スキルアップ」「公共との乖離」など の社会的な潮流を分析しているのは著者の凄いところだと感じた。 ・ファスト教養の時代に持つべき考え方はお金儲けの役に立たない情報は無駄というスタンスからひたすら距離をと ることである。それを基本とした上で、自分の置かれた局面に応じて必要な情報収集も適宜行えばよい。この順番を 間違えてはならない。(p228) →この意見に同意するが、実際に実行するのは難しいと思う。 ・ファースト教養論者とエンタメ的専門知を活用する(p195) →著者の言う通り、ホリエモンのインターネットについての語りから得られる情報は、雑な教養論よりもはるかに価 値の高いものだと思う。 ・好きを見つける、好きを続ける(p201) →好きを見つけて、それを掘り下げていくのが知識となり教養と言えると思う。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・「教養」はビジネスの役に立つと謳う自己啓発本に投じる時間とお金を「ビジネスに必要な知識を深いレベルで学ぶ ことでビジネス以外の場面でも通じる力を得られる」ようにつくられた書籍に振り向けることで安直なファスト教養 の世界と距離を保ちながら「生き残る」「成長する」といった今の時代の必要悪とでもいうべき概念にも対応すること ができるはずである。(p195) ・ファースト教養時代に抗う、という表現が本書の中で何度も出てくるが、なぜ抗う必要があるのかというところが 明確ではなかった。 →この点には同意するが、このような本を、読む前にどのようにして見分ければいいのか? 3.議論したいこと ・みなさんが考える教養とは何か? 5.全体の感想・その他 ・私自身「ファスト教養」の考えに流されてきたことを改めて自覚できた。 ・そのため、著者が言うファスト教養に対する疑問というのは理解できる部分もあるがきれいごとを言っているよう に感じる部分もある。読後感としてはすっきりしないものがある。「おわりに」に書かれている、「その時信じていた 価値観を揺さぶるノイズに少しでもなっていればいいなというのがささやかな願いである」という部分に関しては、 私は著者の狙い通りになっていると思う。 ・ファスト教養の歴史的潮流とそれぞれの時代の社会的文化的背景を分析した内容は著者独自の分析力であり、その点は素晴らしいと感じた ・本書の中で何度か出てくる日経ビジネスアソシエは、かつて自分はよく読んでいた雑誌だが、いつの間にか休刊に なっていたことを初めて知った。 ・「歴史を面白く学ぶ Colten Radio」「USJ を劇的に変えた、たった 1 つの考え方」「イシューからはじめよ」

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2023/09/06

世間では生き急いでいる人が多いのか。 コスパ時短その上で成果をだす。自己責任。ファスト教養に心を奪われてしまうシステムはよくわかった。 のっかれる人は成長できるが上はいくらでもあるから常に不安。のれなかった人は自己嫌悪。 ファストフード、ファストファッションと同じようにファスト教...

世間では生き急いでいる人が多いのか。 コスパ時短その上で成果をだす。自己責任。ファスト教養に心を奪われてしまうシステムはよくわかった。 のっかれる人は成長できるが上はいくらでもあるから常に不安。のれなかった人は自己嫌悪。 ファストフード、ファストファッションと同じようにファスト教養も分かっていて利用するのはいいかもしれないが、本物にしたかったら勉強あるのみ。当たり前だけど。

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