爆弾犯と殺人犯の物語 の商品レビュー
連作短編で、その短編の主人公は誰なのか最初は明かされず、読み進めていくと「あぁ、この人か」とわかるところが面白かった。ニアミスミステリーのようなそうでないような。本当の事実はわからずで、登場人物も読み手も結局は想像で終わるところは消化不良になりがちだけれど、それもまた面白い。
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一風変わった群像劇である。推理ものかな、という要素もあるが本作の軸は推理を中心にしていない。あくまで登場人物たちの心情などが中心になっている。 連作短編集という形式も効果的で、読む手が止まらない。ただ、もう少し物語の形をはっきりとさせても良かったのではないかと不満も残る。
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長編だと思っていたら、連作短編だった。 1番良かったのは最後の短編。本編?との繋がりがなかなか出てこなかったけど、単純に一本としてもよかった。 たしかに現実では、ご同行願います、と同じくらい聞かない言葉。 その言葉を死んでも言わないだろうと思っていた彼は、予想に反した行動をとる...
長編だと思っていたら、連作短編だった。 1番良かったのは最後の短編。本編?との繋がりがなかなか出てこなかったけど、単純に一本としてもよかった。 たしかに現実では、ご同行願います、と同じくらい聞かない言葉。 その言葉を死んでも言わないだろうと思っていた彼は、予想に反した行動をとる。 ラストはじんわり〜。
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爆弾で片目を失った女と、彼女の義眼を愛する男。 けっこう重々しい話だけれど、文章が乾いており淡々とした雰囲気だった。 恋愛小説の様なミステリー。
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爆弾を作ることが好きな空也と 空也が公園に仕掛けた爆弾によって左目を失った小夜子の物語 空也が公園に爆弾を置いた理由も、小夜子が爆弾の被害にあった状況もクソだなって感じで 小夜子が不倫相手を殺した理由もいまいちよくわからず そんな爆弾犯と殺人犯が互いを愛し合う物語には全く入...
爆弾を作ることが好きな空也と 空也が公園に仕掛けた爆弾によって左目を失った小夜子の物語 空也が公園に爆弾を置いた理由も、小夜子が爆弾の被害にあった状況もクソだなって感じで 小夜子が不倫相手を殺した理由もいまいちよくわからず そんな爆弾犯と殺人犯が互いを愛し合う物語には全く入り込めず… まぁ二人ともお似合いのカップルじゃんって感じでした。 5編の短編集で、空也と小夜子が登場する回はもれなく面白くなかった 最後の「奇跡の二人」はよかったな⟡.·*. この話だけ この物語と全然関係のない話なのかな?と思って読んでいたけど 主人公が誰だかわかった時は 登場人物の中で2番目に好きな子だったから 切なかった 同じ高校の美術部の一路くんに片想いをしている「わたし」。ある日 思い切って「わたしの肖像画を描いてください」と告白(?)したことから始まる二人の7年間の物語。 わたしは 親友の茜ちゃんに質問する。 「テレビではよく聞くのに実際には耳にしたことがない言葉って何だと思う?」 「え?何だろう。ご同行お願いします、かな」(←この茜ちゃんの答え好き笑) 「実際には周りに溢れているシチュエーションなのにきいたことのない言葉だよ」 「一路くんは死んでも言わないね」 なんだと思います? 確かにわたしも言ったことも言われたこともないわ この言葉が 悲しみに追い討ちをかけるように残酷に響くなんて。めちゃくちゃ切ない。 主人公が悲しい現実を受け入れて前向きに生きようとするラストが 主人公の潔い性格を現していて好きだなぁ。
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登場人物を変えながら少しづつ重なっていく。静かな感じで、不思議なストーリー展開。残念ながらスッキリできなかった。
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X(旧:Twitter)のTLによく流れてきたので、読んでみました。 好みの問題かもしれませんが、私には文章が単調に感じられてしまって。。。 ここ最近の中で一番キツかったかもしれない。 修行僧になった気分で読み切りました。 短編5つが収められています。 どれも登場人物が誰かに...
X(旧:Twitter)のTLによく流れてきたので、読んでみました。 好みの問題かもしれませんが、私には文章が単調に感じられてしまって。。。 ここ最近の中で一番キツかったかもしれない。 修行僧になった気分で読み切りました。 短編5つが収められています。 どれも登場人物が誰かに関係していて、時間や場所が異なったものが書かれています。 個人的には「砂漠にサボテンは咲かない」が好みです。 ミステリの面白さが分かりやすいですし、登場人物の気持ちが理解しやすいからだと思います。 この本のタイトルにもなっている「爆弾犯と殺人犯」である空也と小夜子。 この二人の関係性があまりにも現実味がないんです。 更には、この二人を犯罪に向かわせた強い動機もよく理解できず。。。 個人的に、ミステリって、なぜ人はその罪を犯したのか?が最も盛り上がるところだと思うのですが、そこはあまり書かれていないんですね。その辺が単調に感じてしまった理由かもしれません。 とは言え、学びが全くなかったわけでもありません。 門田ひなを見ていて思ったことがあります。 自分の親しい人、大切な人が亡くなる。 その経験は長い人生の中では点であり、時間が止まるわけではない。 誰かが亡くなったとしても、時間が経てば好きな人は出来るし、学校を卒業して就職する。人は時間と共に成長し、自分の人生を歩んでいく生き物なのだと思いました。 決して死を忘れるのではなく、死と共存する方法を見つけて、折り合いをつけながら生きていく、と言ってもいいかもしれません。 そして、空也と門田ゆかりの交わした約束。 こちらも印象的でした。 ”私は全てのことに目を瞑る。あなたも耳を塞いで口をつぐむ。どうかしら?”(抜粋) 秘密を墓場まで持っていく決意。 まるで生き地獄のような苦しみが伴います。 そうまでして守りたい幸せがある。 それは幸せなことなのかもしれません。
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文章が綺麗すぎる。流れるようなサラッとした描写に語り手の淡白な性格までも表している気がして本当にすごい。 ずっと本屋さんで表紙を見て気になっていて、図書館でたまたま見つけたので借りてきたけれど、これは購入して色んな人にオススメしたい。 爆弾犯と殺人犯、だけどミステリーメインという...
文章が綺麗すぎる。流れるようなサラッとした描写に語り手の淡白な性格までも表している気がして本当にすごい。 ずっと本屋さんで表紙を見て気になっていて、図書館でたまたま見つけたので借りてきたけれど、これは購入して色んな人にオススメしたい。 爆弾犯と殺人犯、だけどミステリーメインというよりも愛の物語。
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「爆弾犯と殺人犯の物語」 爆弾づくりが趣味の星子空也はある夜、小夜子という女性と出会う。小夜子の左目は義眼だった。その義眼に空也は一目ぼれした。なぜ小夜子が義眼になったのか、小夜子からきかされた話にそれは僕だ、と思いつつも伏せたままプロポーズ。だがしかし小夜子にも何かはありそうだ...
「爆弾犯と殺人犯の物語」 爆弾づくりが趣味の星子空也はある夜、小夜子という女性と出会う。小夜子の左目は義眼だった。その義眼に空也は一目ぼれした。なぜ小夜子が義眼になったのか、小夜子からきかされた話にそれは僕だ、と思いつつも伏せたままプロポーズ。だがしかし小夜子にも何かはありそうだ。クロスするらしい秘密を抱えたまま生活する、淡い、危うい二人の生活の浮遊感がいい。 5作の短編集だった。表題作だけ読んだ。5作に空也と小夜子は出てきている。 「爆弾犯と殺人犯の物語」小説推理2021.8月号(第43回小説推理新人賞受賞作) 「砂漠にサボテンは咲かない」小説推理2022.8月号 「耳をふさいで口をつぐむ」書き下ろし 「僕には印がついている」書き下ろし 「奇跡の二人」書き下ろし 2022.9.18第1刷 図書館
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人的にはラストに向かってもう少し大きな驚きが欲しかった。全体的な雰囲気は好きだったが、どんな心持ちで読んだら良いのか分からないまま終わってしまった感は否めなかった。どうかひなちゃんが報われる未来であって欲しい。
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