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名探偵のいけにえ の商品レビュー

3.8

221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    2

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2022/11/14

Amazonの紹介より 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ペー...

Amazonの紹介より 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。 調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ページ! 特殊条件、多重解決推理の最前線! 冒頭部分から人が多く死んでいく衝撃の展開に「どういうこと!?」と驚きました。 その後は何故このようなことが起きたのか?過去に遡って順々に振り返っていきます。 白井さんの作品というと、描写がグロく、ちょっと躊躇していた部分もありましたが、今回は凄惨な殺人が多くありつつも、二転三転するどんでん返しの方が印象深く、凄い以上に凄かったです。 読み終わった時には、色んなことがあり過ぎて自分が麻痺したのかと思うくらい放心状態でした。 助手を助けるために教団の本拠地に向かった主人公。そこで巻き起こる連続殺人。 どのようなトリックがあるのか?最初の段階では、偶然すぎるトリックだなと思いましたが、別の角度から攻めてくる新たなトリックが待ち受けていて、読み進めるたびに納得度がアップしていきました。 これで事件解決かと思いきや、新たなる衝撃の真実もあって、面白さは抜群にありました。 推理の面白さだけでなく、集団でいることの恐怖もジワリと伝わりました。 何かを信じ続けている人達の「普通」がいかに第三者から見ると異常なのか。 もしかしたら、自分も当てはまるかもしれません。冷静に考えないといけないなと思いました。 殺人の描写では、想像すると悍ましい描写ですので、注意が必要ですが、次々とトントン拍子でくる展開に目が離せませんでした。 解決編が全体の約3分の1を占めていて、ちょっと珍しい印象でしたが、その分読み応えのある作品で、面白かったです。

Posted byブクログ

2022/12/17

直近『録音された誘拐』に続き国産新刊ミステリ2作目読了。しばらく国産ミステリを買うのはやめておこうと思う。どちらもトリックに偏りすぎ人物の行動に共感できない。小説として楽しむことができない。解決編もどんでん返しに次ぐどんでん返しはいいのだが、すぐに間違っているのが分かるようなレベ...

直近『録音された誘拐』に続き国産新刊ミステリ2作目読了。しばらく国産ミステリを買うのはやめておこうと思う。どちらもトリックに偏りすぎ人物の行動に共感できない。小説として楽しむことができない。解決編もどんでん返しに次ぐどんでん返しはいいのだが、すぐに間違っているのが分かるようなレベルのものもあり、いたずらに増やしているだけのように思った。一方、ブクログの評価はありえないほど高くamazonの中華評価と変わらない。ほんとに最高傑作と思っているのか?

Posted byブクログ

2022/11/09

冒頭からいきなり殺人事件が勃発 J.J.エイブラムスの映画のように、つかみが上手い。主人公にグッと引き寄せられる。 難解な表現は無く、さくさく読み進められるけど、こちらの理解をせせら笑うように何層もの多重解決のトリックがたたみかける。何度追いついたと思ってもすぐに置いていかれて...

冒頭からいきなり殺人事件が勃発 J.J.エイブラムスの映画のように、つかみが上手い。主人公にグッと引き寄せられる。 難解な表現は無く、さくさく読み進められるけど、こちらの理解をせせら笑うように何層もの多重解決のトリックがたたみかける。何度追いついたと思ってもすぐに置いていかれてしまう。 終盤は「奇蹟と現実」をキーワードにした圧巻の解決編。ラストではタイトルの意味が判明してゾワっとくる ぜひ読んで確かめて。

Posted byブクログ

2022/10/30

うーん、うーん、そうかー とんでもないロジックと、見事すぎる多重推理 すごい!すごいんだけどなぁ… 「人間」が出てこないんだよな〜 誰も彼も駒のように思えるんです このロジックを成立させるために登場する駒 駒の種類がものすごく多いので、そこに人間の個性のようなものを感じとれる...

うーん、うーん、そうかー とんでもないロジックと、見事すぎる多重推理 すごい!すごいんだけどなぁ… 「人間」が出てこないんだよな〜 誰も彼も駒のように思えるんです このロジックを成立させるために登場する駒 駒の種類がものすごく多いので、そこに人間の個性のようなものを感じとれる瞬間もなくはないんだけど 結局は動き方を決められている駒にすぎない なので物語に深みが感じられない 謎解きゲームとしては超絶優秀だけど 物語の流れとしては予想の範疇 と、思わせることが作者の狙いなんじゃなかったんでしょうか 最後の最後に殺人者の動機が示されたときにゾワゾワゾワーってきました 駒の中から急に「人間」が浮かび上がってきたような感覚に襲われました これほど「人間」らしい動機はないと思わせるものだったからです すべてはこの一言のための布石にすぎなかった 全ての感情をひっくり返された気分 文句なしの★5です すごいよこれは!

Posted byブクログ

2022/10/29

もう最高におもしろい!! 好き───ヽ(*゚∀゚*)ノ───っ!!!!♡♡♡ 10選入りの予感♡ まず、皆が気になる点としては、白井先生の著作『名探偵のはらわた』を読まないと内容が分からないんじゃないか?という疑問。 タイトルが共通しているので、気になる所ですね。 答えは...

もう最高におもしろい!! 好き───ヽ(*゚∀゚*)ノ───っ!!!!♡♡♡ 10選入りの予感♡ まず、皆が気になる点としては、白井先生の著作『名探偵のはらわた』を読まないと内容が分からないんじゃないか?という疑問。 タイトルが共通しているので、気になる所ですね。 答えはNoです。 『名探偵のいけにえ』単品でも大丈夫。 ただ、2作に共通するワードはいくつか出てきます。 (本編に影響ありません) ファンサービスなのでしょうか。 色んな作家さん、やってますよね。 こーゆーの大好きです。(〃´-`〃) 共通点を探しながら読むのも楽しみのひとつです。 そして本編。 この小説、◯◯が最高!! 私の好きな小説の傾向として、◯◯はポイント高めです♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝ (グロじゃないよ。グロも好きだけど^ ^) 『いけにえ』のタイトルにふさわしくカルト教団モノのお話なのですが、信者達の心理や集団心理における物理的な影響も含まれていて、推理の材料になります。 自らの推理を否定し推理を重ねるいわゆる『多重解決推理』が読者の頭の中を混乱させ、捲し立て、トリックに引っかけます。 『虚無への供物』も多重推理ですが、複数人というよりむしろ単独で否定しにかかる刀城言耶のような感じ。 白井智之さんはパズラーと言われるだけあって、あちらこちらに伏線をばら撒きます。 それが何気ないひとことだったり(敢えて)紛らせて書かれていたり…。 メモは必須なのです!! 何より白井作品の最大の魅力である『エログロ』! ………こちら、残念ながら、かな〜り控えめであります(´・ω・`) ただ、そんな事はものともしない面白さ! むしろグロ少なめで、苦手だった方も手に取りやすい一冊となっております! (『名探偵のはらわた』もグロ少なめだよ) にしても、白石先生の毎回キュン( ´͈ ᵕ `͈ )♡とする『表現』は健在。 ーーーーー 階段の下に汁っぽいげぼがあった。 (本文より) ーーーーー 『吐瀉物』でも『嘔吐物』でもなく『げぼ』ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*) ーーーーー  乃木がボストンバッグから便座の形のクッションを取り出し、首の裏に挟む。(本文より) ーーーーー 『便座型』!!!笑 ーーーーー 白子の天ぷらみたいな雲を眺めていると、〜 (本文より) ーーーーー 『白子の天ぷら』!!!ゞ(≧ε≦*) 朝井リョウさんの表現が美しいと常日頃思っていた私。 初めて読んだ白井作品にはかなりの衝撃を受けました。笑笑 すっかり虜です。ゾッコンです。 (同じ事を飴村行作品や平山夢明作品にも言えます) 色んな視点で楽しませてくれる白井作品、是非色んな人に読んで頂きたい! おススメです( ᵕᴗᵕ )♡

Posted byブクログ

2022/10/27

今までのこの作者さんの雰囲気とは少し違ったテイストだな、と思った。 今までの特殊設定ミステリとはちょっと違っていた、というか…でも、特殊設定は生きてる、というか… 最後、そーきたか! となった。

Posted byブクログ

2022/10/16

「圧巻の解決編150ページ」や「どんでん返し」の帯に引かれて手に取った作品。多重解決、究極の選択、探偵の真意など詰め込まれすぎていて、最後はお腹いっぱいで大満足でした。 選択を迫るシーンには、本当に驚かされましたよ。

Posted byブクログ

2022/10/14

鬼★5 宗教団体の凄惨な事件… スゴイ重厚感、作り込み抜群の多重推理ミステリー #名探偵のいけにえ ■レビュー またもやスゴイ本格ミステリーを読んでしまった。話題になるだけあるわ… 新興宗教団体のキャンプ地をベースに繰り広げられる殺戮劇。 怪しさと不快さ満点の雰囲気に包まれて...

鬼★5 宗教団体の凄惨な事件… スゴイ重厚感、作り込み抜群の多重推理ミステリー #名探偵のいけにえ ■レビュー またもやスゴイ本格ミステリーを読んでしまった。話題になるだけあるわ… 新興宗教団体のキャンプ地をベースに繰り広げられる殺戮劇。 怪しさと不快さ満点の雰囲気に包まれて、ストーリーが展開されます。 序盤から引き込ませて、中盤もダレずにどんどん読めちゃう。終盤からの解決パートも単に解決策を提示するのではなく、話にのめり込んでしまう面白さなんです。 本作、いわゆる多重推理ものですが、複雑な人間関係の設定と絶妙にストーリーに絡まっていて物語の作り込み度がハンパないんすよね。 多重推理は問答合戦になっちゃって、エンタメ派の人は置いてけぼりになってしまうのがありがちなんですが本作は違うんですよ。小説が上手なの。 もちろんミステリーとしての解法も、ひとつひとつがロジカルでお見事。動機も素晴らしいし、読み応えもバッチシです。 そして登場人物たちのキャラクターも濃い奴らばっかりで、関係性や心情描写もお上手。脇役ひとりひとりにも、しっかり人間性が仕込まれていてGOOD。 総じて本格ミステリーとしての厚み、エンタメ、キャラクター、さらに社会問題も風刺しつつといったバランス抜群の出来栄えで、控えめに言って★5 鬼面白いです。 なお白井先生はグロ描写が激しいんですが、本作は凄惨な事件ではあるものの、描写としては大人しいです。 思い切り本格ミステリーを楽しめるので、本格ファンはもちろん、重厚なミステリーを読んでみたい人にもおすすめできる作品でした。 ■推しポイント まず、なんといっても多重推理の部分ですね。 細かい伏線もしっかり仕込めていて、何重にも推理と解法を重ねていく。 どんでん返しといった一発大技でなく、積み重ねたロジックで読者を引き込んでいくのは圧巻ですよ。 もちろんそれだけでは終わらないところが、また鬼なのですが、詳細は是非読んでみてください。 もう1点、宗教団体の成れの果てに関する記述があるのですが… 教祖が終末論で民衆を繰り返し騙し続ける、信者が私財をなげうってしまう。傍から見ると馬鹿馬鹿しいのに、彼ら本人は仮に疑問に思っていても決して止まれない。 『戦争は始めるよりも、止めるほうが難しい』 ふとどこかで聞いた言葉を思い出し、いまの世界情勢に不安を抱きました。

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2022/10/31

Twitterで少し噂になってたので、読んでみました… 正直、期待しすぎて残念です。 まず、主人公の相棒の行動が不可解でした。 出会って間もない相手に命をかけられるのか? 自分なら異国で危機的状況な場面になれば、すぐ撤退すると思うんですけどね! ツッコミ所は満載ですが、と...

Twitterで少し噂になってたので、読んでみました… 正直、期待しすぎて残念です。 まず、主人公の相棒の行動が不可解でした。 出会って間もない相手に命をかけられるのか? 自分なら異国で危機的状況な場面になれば、すぐ撤退すると思うんですけどね! ツッコミ所は満載ですが、とにかく推理のロジックがややこし過ぎました。

Posted byブクログ

2022/09/23

めちゃめちゃ面白かった。ミステリ好きにもミステリ初心者にもオススメ。よくできてる。 白井智之なので相当なグロを覚悟していたがそんなことはなかった。かなり凄惨な事件だけどスイスイ読めて良き。 なお、元ネタになった宗教団体のことも知っているとより楽しめる...かもしれない。

Posted byブクログ