家裁調査官・庵原かのん の商品レビュー
さまざまな問題を抱えた少年少女たちと日々対峙する家裁調査官。 いやこの仕事ハードすぎない!? 問題の種類も様々で、あっさり解決とは行かないケースばかり。そのへんに現実感がある。 蘊蓄もおもしろかった。知らないことがいっぱいある。 シリーズ化したらいいなー。
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話の結末を見ないまま終わる短編。それがこの本の特徴とでもいうべきか。すっごい気になるわけでもないけど、あんまりすっきりはしないなー、この後どうなったのかなー、と思いながら読み進め、最後の「おとうと」だけは、とてもスッキリできた。なので読了時はわりと晴れ晴れ。 美味しいものの描写が...
話の結末を見ないまま終わる短編。それがこの本の特徴とでもいうべきか。すっごい気になるわけでもないけど、あんまりすっきりはしないなー、この後どうなったのかなー、と思いながら読み進め、最後の「おとうと」だけは、とてもスッキリできた。なので読了時はわりと晴れ晴れ。 美味しいものの描写がたくさん出てきて読んでて腹が減った。 ゴリラの飼育員の彼氏や、劇団員の弟や、同僚の若月君など、なかなか良い味出してる。ただウザいかもしれないが、主任にもっと優しくしてやれ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連作短編集7編 家裁調査官のお仕事小説だが犯罪がらみの少年を対象にしているのでそれぞれのケースに考えさせられることが多い。家族環境を重視して対処しているなど調査官の仕事も大変だと思った。 主人公の庵原かのんの遠距離恋愛のゴリラの飼育員、いい味出してました。
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家裁調査官の仕事内容が物語を通して知ることができた。物語に登場する少年少女らの犯罪は親の悪影響を受けている。罪を犯すのは子どもだが、親がその火種を作っていることに気づかされる一冊だ。
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少年係調査官の庵原かのんが、罪を犯した少年たちや周りの人間の話を聴き、彼らの更生に尽力するさまを描いたお仕事小説。事件の陰にある心理の謎を描いた、ミステリに近い部分も多少はあります。 少年たちが事件を起こした背景にはさまざまな問題があり、完全ではないにせよ少年たち自身にそれほどの...
少年係調査官の庵原かのんが、罪を犯した少年たちや周りの人間の話を聴き、彼らの更生に尽力するさまを描いたお仕事小説。事件の陰にある心理の謎を描いた、ミステリに近い部分も多少はあります。 少年たちが事件を起こした背景にはさまざまな問題があり、完全ではないにせよ少年たち自身にそれほどの罪はないのでは、と思える物語が多いです。だからといって少年たちをただ許してしまうだけでは、何ら彼らが救われることにはならないというのも難しいところ。罪を罪として自覚させながらも、犯罪の原因となる問題を取り除き、そして少年の周りの人たちにもまたサポートすることが求められる調査官の仕事は本当に大変で、しかしやりがいはありそうです。ひたむきに職務に邁進するかのんの姿に不安を感じさせられることがないのは、彼女の周りの人間環境が素敵だからかな。穏やかな気分で安心して読めます。 お気に入りは「パパスの祈り」。愛情にあふれた仲の良い家庭、利発な子供。それなのに起こってしまった問題のもとにあるものがなんとも悲しい話です。たぶんこういう問題って、世間に知られてないんですよね。だからこそもっとも改善の余地があり希望の持てる物語で、ほっとさせられました。
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事前の「暗めの小説かな」の予想とは異なり、といって明るいお話とも違いますが楽しめました。お仕事小説?『ボクの町』に雰囲気が似ているなぁと。
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星3.5 新シリーズらしい。 最初、家裁調査官にまつわるもろもろの解説が続き、なかなか入り込めない。複数の事件も同時進行し、整理しづらかったのだが、後半から乗ってきた。 明らかな猥褻行為と、単なる物を拾う行為が同じように犯罪として裁かれるのは、ちょっと納得がいかないところがあった...
星3.5 新シリーズらしい。 最初、家裁調査官にまつわるもろもろの解説が続き、なかなか入り込めない。複数の事件も同時進行し、整理しづらかったのだが、後半から乗ってきた。 明らかな猥褻行為と、単なる物を拾う行為が同じように犯罪として裁かれるのは、ちょっと納得がいかないところがあった。作者が悪いのではなく。
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