夏日狂想 の商品レビュー
礼子の強さに才ある人達は魅了されたのかなぁ。年齢を経て美貌も愛する人達もなくなったけど、最期に自分を労う礼子さんで良かった。中原中也の写真の大きな目しか浮かんでこん。
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実在の人物をモデルに描かれた小説とは知らずに読み始めた。 大正~昭和の激動の時代を、夢を追いかけながら生きていくというと素敵な感じがするけれど、礼子自体があまり好きになれなかった。 恐らく、恋愛に奔放というか、運命を感じたようなふうで長続きしないところ、「夢」って言いながら結構あ...
実在の人物をモデルに描かれた小説とは知らずに読み始めた。 大正~昭和の激動の時代を、夢を追いかけながら生きていくというと素敵な感じがするけれど、礼子自体があまり好きになれなかった。 恐らく、恋愛に奔放というか、運命を感じたようなふうで長続きしないところ、「夢」って言いながら結構あっさり手放しちゃうところ(特に前半)などが共感できなかったせいだと思う。
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礼子に長谷川泰子を重ねながら小説なのでそこは自由に描かれているのだろうが、知っていることをだらだら読まされているようで読んでいる時間がもったいなかった。ただ橘と別れて1人で暮らし始めてからの最後の50ページは小説家になっていく面白さがあって良かった。
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知人の勧めで手に取った本。 普段は避けがちなジャンルなので、新鮮な気持ちで読めるかな、と思ったけれどダメでした。 確かに自分の夢に向かって体当たりで挑む様は素晴らしいんだけど、常に男がいないと生きていけなかったり、男に翻弄されてばかりいるのは、鼻白んでしまう。 自分から去って...
知人の勧めで手に取った本。 普段は避けがちなジャンルなので、新鮮な気持ちで読めるかな、と思ったけれどダメでした。 確かに自分の夢に向かって体当たりで挑む様は素晴らしいんだけど、常に男がいないと生きていけなかったり、男に翻弄されてばかりいるのは、鼻白んでしまう。 自分から去っておいて、やっぱり私の心はあの人だけのもの、みたいなのも、アホらしと思ってしまった。 「傑作」と勧められ、ハードルが上がってしまったのかもしれないけれど、きっとこの物語を美しいと思えない自分の感性が残念なだけです。 もう少し歳を重ねてから読み返せば、良さがわかるかもしれない(自信はない)などと思った。
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激動の時代を生きたある女性の人生。 女優という仕事に魅了された礼子の苦悩が生々しくも描かれており、平凡な人生を歩みつつある自分としては、何だか羨ましくもあり、幸せでもあるような、複雑な思いで読み終えた。 ★4.2
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長谷川泰子をモデルにした小説。Wikiによれば、広島出身で女優(芸名:陸礼子)となり、中原中也、小林秀雄と同棲し、『ゆきてかへらぬ—中原中也との愛』(口述)という著書があるらしい。。。全く知りませんでした。 前半はちょっと読みにくいところもありますが、礼子が文学に手を染めてから...
長谷川泰子をモデルにした小説。Wikiによれば、広島出身で女優(芸名:陸礼子)となり、中原中也、小林秀雄と同棲し、『ゆきてかへらぬ—中原中也との愛』(口述)という著書があるらしい。。。全く知りませんでした。 前半はちょっと読みにくいところもありますが、礼子が文学に手を染めてから晩年までのエピソードはグイグイと惹き込まれました(ややウルウル)。荻窪に住んでいたというのも中央線沿線の住民としては親しみが持てるところ。 それにしても、小説家というのは命を削りながら世の中に何かをアウトプットするんだなあと。書く側、読む側、の間には大きな壁があるけど、常に読む側の我々にはとても想像できないような精神世界に生きている、、んだろうか。 中原中也の『春日狂想』くらい読んどかないとかな~。
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大正から昭和にかけて生きた女性の生涯。登場人物はそれぞれモデルがいるのかなと思いながら読み進めた。読了後にモデルとなったらしい著名人の名前を調べてふむふむ…と合点したり。 自立した女性。挫折もあったけど晩年にかけて熱中できる何かがある人は幸せだなーと思った。
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時代背景が大正、昭和の頃。主人公の女性が男性社会に混ざり奮闘する。決してキレイごとでは済まされない世の中で迷いながらも恋や自分のやりたい仕事に主人公が懸命に取り組んでいる姿に心打たれました。小説ではありますが、ドラマを見ているような感覚でした。
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大正から昭和にかけての女性の人生 - 窪美澄「夏日狂想」★★★☆☆ 大正とか昭和って女性は生きにくいよね。だから安定しているという面もあるかもしれないけど、やっぱり人間として扱わる現代のほうが良い時代だ。 個人的には結局男に依存しているように感じるし、内縁の夫に失礼すぎだろ! ...
大正から昭和にかけての女性の人生 - 窪美澄「夏日狂想」★★★☆☆ 大正とか昭和って女性は生きにくいよね。だから安定しているという面もあるかもしれないけど、やっぱり人間として扱わる現代のほうが良い時代だ。 個人的には結局男に依存しているように感じるし、内縁の夫に失礼すぎだろ! #引用 ・人や家々だけではなく、文化も焼き尽くす。それが戦争なのだ。 ・あるのかどうかもわからない世間というものの目におびえることなく、会いたい人に会い、やりたいことをやるべきだ。
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何と言うか、少し肩透かしを食らった気分。 もっと熱く文章を書いていく人だと思ったし、その美貌を活かしてのし上がっていくかと思った。 そのときに付き合っている男に尽くし、自分より男を優先するし、自由奔放な恋愛も別にしていない。 礼子は、世間が言うほど悪女でもなく、地味なのだ。 ...
何と言うか、少し肩透かしを食らった気分。 もっと熱く文章を書いていく人だと思ったし、その美貌を活かしてのし上がっていくかと思った。 そのときに付き合っている男に尽くし、自分より男を優先するし、自由奔放な恋愛も別にしていない。 礼子は、世間が言うほど悪女でもなく、地味なのだ。 でも、もしこの物語が、礼子が大きな成功をし、大作家となる成功譚だったらと思うとそれはそれでそう都合良くいくものかとも思いそうだ。 女性の活躍がまだまだ認められていなかったこの時代、当然のことなのかもしれない。
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