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われら闇より天を見る の商品レビュー

4.2

206件のお客様レビュー

  1. 5つ

    79

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2023/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初、主人公の女の子にちょっとげんなり。皆こういう気の強い正しいと思うことを貫く子供好きだよね。おまけに悲劇を味わせるのも。 話が動き出して、結構面白くなってきたけど、周りの大人が理解がありすぎるではないかと、やっかみ半分で思った。

Posted byブクログ

2023/01/24

読み終えて、その充実感に、はぁーっとため息をつく。 壮絶な物語だった。 13歳の少女と、その6歳の弟には重すぎる、つらすぎる経験の数々。 それでも愛らしさを失わないロビンと、 弟の存在だけが生きる意味を持っているかのように振る舞うダッチェスに胸が苦しくなった。 また、憎しみなが...

読み終えて、その充実感に、はぁーっとため息をつく。 壮絶な物語だった。 13歳の少女と、その6歳の弟には重すぎる、つらすぎる経験の数々。 それでも愛らしさを失わないロビンと、 弟の存在だけが生きる意味を持っているかのように振る舞うダッチェスに胸が苦しくなった。 また、憎しみながらもその絆に抗うことができないまま、 心無い言葉を祖父にぶつけてしまう彼女にも共感した。 だから、あと少しでしあわせをつかめそうなのに 運命が彼女にそうさせなくさせる場面が来るたび 「なんでだ〜〜⁈」と叫びたくなった。 幼い子どもたちに必要なのは愛情だ。 彼らを見守り、時に手を差し伸べ、 いつもそばにいるよと感じさせてくれる誰かの存在だ。 不幸な境遇ではあったものの、 2人にはその存在が周りにあった。 だから結末には納得し、ほっとしてる。

Posted byブクログ

2023/01/24

このミステリーがすごい!の海外部門1位。ページ数も多く、始めの方は気持ちが重くなってなかなか読み進められなかったが120ページ超えたあたりからどんどん話にのめり込んだ。ダッチェスは自分自身と弟を守るため、自ら無法者と言い切って闘う姿勢を見せる。母親を喪い、祖父のところへ行き、やっ...

このミステリーがすごい!の海外部門1位。ページ数も多く、始めの方は気持ちが重くなってなかなか読み進められなかったが120ページ超えたあたりからどんどん話にのめり込んだ。ダッチェスは自分自身と弟を守るため、自ら無法者と言い切って闘う姿勢を見せる。母親を喪い、祖父のところへ行き、やっと幸せになれるかと思ったのにそれも叶わず。これでもかというくらい打ちのめされるが決して泣くことがない。ダッチェスとロビンに幸せは訪れるのか。母親の妹をかつて殺害し有罪とされたヴィンセントは事件にどう関わってくるのか。ヴィンセントの友人で二人を見守るウォークにも注目だ。

Posted byブクログ

2023/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ダッチェスが可愛そうで切なくて読むのが辛くなるほど。どうしてこうも次々と試練が?!という展開が最後まで続くのでキツイです。 でも最後どう収まるのか気になってあっという間に読めてしまった。 ギリギリまで本当に辛かったけど、ふたりに幸せな未来が待っている終わり方で最高の読後感でした!

Posted byブクログ

2023/01/24

アメリカの田舎町を舞台に、痛ましさに満ちた13歳の自称「無法者」の少女ダッチェスの成長を描くー が、ダッチェスの境遇が痛ましすぎて見ていられない。 希望もへったくれもない。 この少女にいったいどうやって救いがもたらされるのか。 そのことだけが566ページという長いこの物語を読...

アメリカの田舎町を舞台に、痛ましさに満ちた13歳の自称「無法者」の少女ダッチェスの成長を描くー が、ダッチェスの境遇が痛ましすぎて見ていられない。 希望もへったくれもない。 この少女にいったいどうやって救いがもたらされるのか。 そのことだけが566ページという長いこの物語を読み進める原動力となった。 とってもアメリカンな小説なので、作者のクリス・ウィタカーさんはイギリスの作家ということに驚いた。 このミス2023年版の海外編第1位。 ちなみに、このミス海外編第1位は2019年から2022年までアンソニー・ホロヴィッツさんの独占でした。 ホロヴィッツさんを2位に押しやっての第1位! 読むしかないですね。

Posted byブクログ

2023/01/17

2023.01.17読了。登場人物にみな良い意味での田舎くささがあるのがこの話を成り立たせるひとつのカギだと思う。 世の中には知らないままのほうが良いこともあるという真理が通底している。

Posted byブクログ

2023/01/16

装丁は、そのまま作品の縮図。30年、いや、それ以上の愛憎がそれぞれの生き方にいかに影を落とすか、懊悩を押さえつけるか・・いわばサスペンスと人生論を併せ持つ作品だった。 老若男女の生き方を綴りつつ、少年少女の記憶が血で汚されて知った悲劇を、30年後どのように変容を見せたか。 ”W...

装丁は、そのまま作品の縮図。30年、いや、それ以上の愛憎がそれぞれの生き方にいかに影を落とすか、懊悩を押さえつけるか・・いわばサスペンスと人生論を併せ持つ作品だった。 老若男女の生き方を綴りつつ、少年少女の記憶が血で汚されて知った悲劇を、30年後どのように変容を見せたか。 ”We begin at the end" endは死でなく 区切りと語る。 自らを”無法者”と任じるダッチェス 親友だったヴィンセントを思うウォーク 他の登場人物もそうだが、特にこの2人・・・愛するあまり 事実はより酷な状況になって行くのが痛い。 ダッチェスの突っ張った姿が祖父ハルとの邂逅で脱皮して行くかのような成長を見せる下りが印象的だった。そして、別れ・・ハルもヴィンセントも残念な区切りをつけた形となったとはいえ、ダッチェスも持てそうな予感を見せるロビンもこれからの人生が始まる・・無論ウォークも。

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2023/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023年1冊目の読書にして、既に今年1番になりそうなくらいの傑作だった‥ ダッチェスの境遇、心境には何度も胸が締め付けられた。。 何があってもずっと泣くのを堪えてきたダッチェスが最後に泣くシーンは一緒に泣いてしまった。 その他の登場人物の生き様も巧妙に描かれていて面白かった。 付属の一枚のシンプルな家系図も、これいるのか?と思ってたけど、最後の最後でそういうことだったのか!と。 形はどうあれ、守りたいものがある人間は、強く美しい。

Posted byブクログ

2023/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん、このミス1位ということで楽しみにしてたんだけど、正直500Pは苦行だった。翻訳本ってこんな感じですか?「ザリガニの〜」では全く気にならなかったんだけど、言葉がスッと入ってこずに、読むのに苦労した。なんでハルは死なないといけなかったのか、とかダッチェスの放火はお咎めなし?とか、モヤモヤが残った。文句ばっかり書いちゃったけど、ハルが亡くなったとき泣きそうになった

Posted byブクログ

2023/01/11

運命の歯車が狂った事故からこんなにも過酷な運命と立ち向かわなくてはいかないのか。無法者として運命に闘いを挑むダッチェスと可愛い王子様のロビン。変わらないでいてほしいもの。それが秘められた深い愛情と人間の尊厳といえるものであった。だからこそだからこそ自堕落にみえても、無法者であって...

運命の歯車が狂った事故からこんなにも過酷な運命と立ち向かわなくてはいかないのか。無法者として運命に闘いを挑むダッチェスと可愛い王子様のロビン。変わらないでいてほしいもの。それが秘められた深い愛情と人間の尊厳といえるものであった。だからこそだからこそ自堕落にみえても、無法者であっても、嘘をついてしまっても、彼らは妥協しないで生きる。たとえそれがいっそうの過酷な運命を招き寄せても。どう最後に解放されるのか。愛を貫いて完結させたのかなあ。 ダッチェス、ロビンに幸せになってほしいと願わずにいられない。

Posted byブクログ