レペゼン母 の商品レビュー
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『ラップバトル×親子』というテーマが面白くてずっと気になってた作品。 考えさせられることや、うるっとくる場面があったり…ラップバトルはよく知らなかったけど、ラップの魅力も伝わりました。 義理の娘である沙羅の因縁の相手「鬼道楽」をラップを通して仇を取ったところが一番グッときた。 本屋大賞は惜しくも11位だったことが、少し悔しいけれど、今作がデビュー作だとは恐ろしい… 次作も楽しみな作家さんになりました!
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読み終えた気分でラップを少々 と思うもso-so 悪ノリするにも想像力足りない 涙そうそう ブクログに残るのに、恥ずかしげもなくこんな出だしで書き始めるくらいラップバトルを繰り広げるオカンにハマった。まさにグレートマザー明子。関西弁なのもなんだか良い。(ちなみに冒頭のは物語の...
読み終えた気分でラップを少々 と思うもso-so 悪ノリするにも想像力足りない 涙そうそう ブクログに残るのに、恥ずかしげもなくこんな出だしで書き始めるくらいラップバトルを繰り広げるオカンにハマった。まさにグレートマザー明子。関西弁なのもなんだか良い。(ちなみに冒頭のは物語の内容には全く関係ありません。とにかくなんだかラップのマネしたいという気分だけのものです。お目汚し失礼致しました。) 夫を早くに亡くして梅農家の経営をしながら、一人息子の雄大を育てていた明子が尊い。嫁である沙羅がヒップホップに傾倒しており、明子は事故で入院したきっかけでヒップホップにハマる。そこからラップバトルにも出場していくことになるのだが、人間味が溢れる言葉がとても良い。 明子と沙羅の絆が、明子と雄大の絆との対比のようでもあると感じた。片や少しずつ分かり合えるようになって築いていく関係と、片や分かり合えなくて築けなかった関係。それもあって、最後のラップ親子バトルが心に響く。お互いに気づく心の内がとても良い。物語の最後がまたこれも良く、これからの未来を想像すると明子には新しく楽しいことがたくさん待っているように思える。 いくつかあったラップバトルは、思っていた以上に熱くなり興奮した。場の空気を味わいながら、ビートやスクラッチ入りで聴きたいところだ。 「普通が何だか気づけよ人間」 気になって調べたらBUDDHA BRANDだったんですね。もうCDは手元にないのが残念。
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おもしろかった!ラップはまったく知らなかったけど。 息子2人子育て中の身としては、身につまされる。 母にとってはいつまで経ってもただのバカ息子。 客観的に見てもただの大バカ息子。母はつらいよ、と思っていたけど、終盤一気に印象が変わる。 「自信と人生 作るのは自分 だからここで切るへその緒 私はおかんをやめる さよならや 私のたった一人の息子 さよなら 雄大」 最後、そう来たか!ぐわーっと感情が動かされた。 本当、他人事ではない。母の側も変わらなきゃ。いつまで経っても。
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必死に自分ができること頑張ってきたのに、報われていない気がする。その苛立ちが別の人に当たってしまう。一歩引いて見ると、もう少し肩の力抜いたらいいのに、って思うけど渦中の中では、なかなかそうは出来ない。 相手の言いたいことを聞く、思ったことを言葉にして伝える。分かりあうって一つ一つ...
必死に自分ができること頑張ってきたのに、報われていない気がする。その苛立ちが別の人に当たってしまう。一歩引いて見ると、もう少し肩の力抜いたらいいのに、って思うけど渦中の中では、なかなかそうは出来ない。 相手の言いたいことを聞く、思ったことを言葉にして伝える。分かりあうって一つ一つの積み重ね。 私はたまたま似た方言だからすっと入ったけど、方言って馴染みないと文章にされると、読みにくい、と思う。
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梅農家を経営する深見明子は女手ひとつで息子を育てた母ちゃんだ。いつも問題を起こす息子を憂いながら、嫁に教えてもらったラップバトルで溜め込んだ想いを吐き出す。 爽快感あふれるリリックが気持いい!母、カッコよすぎです!
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めちゃくちゃ面白かった!エンタメって感じ! 長らく活字離れをしていたのでこれをきっかけに読書する習慣が生まれました。活字耐性がない人もかなり読みやすくて、久しぶりに手に取った本がこれでよかったと思う。
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親子って意外と本音が言えないことの方が多い様に思う。どんな状況にあろうともきちんと話さえ出来れば理解出来るし許せる存在であると思う。 子どもに親とし出来る事は個人を尊重し認めて、見守る事なんだろうと思えた作品。 親が子どもの為と思っている行為や言葉の中に子どもは傷ついている事や自...
親子って意外と本音が言えないことの方が多い様に思う。どんな状況にあろうともきちんと話さえ出来れば理解出来るし許せる存在であると思う。 子どもに親とし出来る事は個人を尊重し認めて、見守る事なんだろうと思えた作品。 親が子どもの為と思っている行為や言葉の中に子どもは傷ついている事や自信を喪失したりする事あったかもと自分の子育てを振り返りそう思いました…気づくの遅かった(^_^;
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母と息子のラップバトル。 どういう事かと思ったけど、最後まで楽しく読めた。ラップの知識が全くなくてもおもしろかった。 母としてはついガミガミ言ってしまうけど、息子には息子の言い分があって。適切な距離を保つのって意外と難しいのかもしれんな。 ラップバトルのいちばん最後、めちゃ良かっ...
母と息子のラップバトル。 どういう事かと思ったけど、最後まで楽しく読めた。ラップの知識が全くなくてもおもしろかった。 母としてはついガミガミ言ってしまうけど、息子には息子の言い分があって。適切な距離を保つのって意外と難しいのかもしれんな。 ラップバトルのいちばん最後、めちゃ良かった。泣いた。
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ラップの親子対決という設定は面白かった。親子間のそれぞれの想いも胸に迫るものがあった。 しかし、ラップの文言がいまいちイケてるように思えず、たぶん自分がついていけないからだと思うが、肝の部分であるのにピンと来なかったので、総合点としてあまり高くならなった。ごめんなさい。
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ラップバトルをテーマにした本作でありますが、文章のテンポが良くするりと読めるうえ、ジーンとくる場面もあり、非常に面白く心温まる作品だったと思います。 主人公は60代のおばちゃんで、義理の娘の影響でラップバトルを学ぶことになり、偶然が重なって大会に出場みたいなストーリー。 場違...
ラップバトルをテーマにした本作でありますが、文章のテンポが良くするりと読めるうえ、ジーンとくる場面もあり、非常に面白く心温まる作品だったと思います。 主人公は60代のおばちゃんで、義理の娘の影響でラップバトルを学ぶことになり、偶然が重なって大会に出場みたいなストーリー。 場違いなおばちゃんが、ラップバトルで頭角を表すという展開は、よくある学校のいじめられっ子が実は強い的な展開に近いものがあって、感覚的には馴染みがあり爽快感がありました。 またラップバトルの本質である本音でのコミュニケーションを、家族愛という形に昇華させたことで、題材は奇抜だけど、ストーリーとしては王道の家族愛に関する作品になったような印象を受けました。
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