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約束された移動 の商品レビュー

3.7

37件のお客様レビュー

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2025/10/28

厳かで上品でアンバランスな小川洋子作品、母国語で読めることに感謝。回数を重ねて読みたい。たった一人、あなたのために。

Posted byブクログ

2025/10/06

『人質の朗読会』ですっかり小川さんファンになってしまい、こちらの短編集も読んでみました。1つ1つのお話もなんともいえない不思議な小川ワールドで、理解するというより、浸る、という感じですかね。なんともいえない雰囲気が味わい深く、惹きこまれました。

Posted byブクログ

2025/08/25

誰のどんな役割もすべて等しく神聖である気がした。ときどき常識から逸れることがあっても、大きな問題ではないような気もしてくる。すばらしくうつくしい、上品な雰囲気。うっとり。

Posted byブクログ

2025/06/24

短編集。大袈裟な職業ではないがそれぞれがその職務と意義を大切にしている。 他の人から見たら異色に感じられる行動も見られるがそんなことにはお構い無しの強い意志、というよりそうするべきだという思い込みを持つ人は小川先生の作品によく登場する。 「巨人の接待」が好き。きっちり仕事してく...

短編集。大袈裟な職業ではないがそれぞれがその職務と意義を大切にしている。 他の人から見たら異色に感じられる行動も見られるがそんなことにはお構い無しの強い意志、というよりそうするべきだという思い込みを持つ人は小川先生の作品によく登場する。 「巨人の接待」が好き。きっちり仕事してくれる人に心を許してくれるというのが、読んでいて気持ちが良い。 解説の藤野可織先生の言葉が的確で、深く頷きながら読んだ。

Posted byブクログ

2025/06/12

どこか不穏な感じや不安定な感じを漂わせながらも、一定の品格や清々しさを決して失わない表現は、いつもと変わらずそこに感じられる。 その上で1つの事を粛々と全うする様や、移動という表現でもたらされる人生の流れや事柄。そしてそこで生まれる自分でしか分からない、素晴らしい感覚。それを誰に...

どこか不穏な感じや不安定な感じを漂わせながらも、一定の品格や清々しさを決して失わない表現は、いつもと変わらずそこに感じられる。 その上で1つの事を粛々と全うする様や、移動という表現でもたらされる人生の流れや事柄。そしてそこで生まれる自分でしか分からない、素晴らしい感覚。それを誰にも伝えたり表現する事なく噛みしめる行為。 読むうちに、私もその中に織り混ざって、なんだか穏やかに心地いい気分になる。

Posted byブクログ

2025/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小川洋子の短編小説を初めて読んだ。 小川洋子作品に流れる静けさや文字の美しさは、文字や小説という体系を超え、感じたことのない感覚にさせてもらえる。 ここで好きだった作品は、「寄生」と「巨人の接待」。 この2作品に感じたのは、一見不快感を抱く言葉やものが見方を変えただけで、大切で重要なものに見えてくるという点だ。 寄生する、亡くなる、枯れるという言葉は、あまりいい思いはなかったが、小説の中で違った角度で照らされており、大切に感じることができた。 小説家って凄い。

Posted byブクログ

2025/02/19

装丁の美しさ、短編一つひとつの美しさ。 「寄生」という題の奇跡のお話。何かをし終えたときに「ちゃんと果たせた?」と訊いてくれる人がいて、それに頷けることの幸せ。利他の心と誠実さを持つ人だけが得られる幸せ。そして私には、その物語を読める幸せ。

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2024/10/25

タイトルの通り「移動」をテーマにした短編集。 小川洋子さんの著書はまさに純文学で、言葉選びが、構成の一つ一つが芸術品のように美しくて大好きです。 本という空間に閉じ込められるような、開かれているのに閉塞感のある歪な透明感がどの作品にも存在していて、読んでいる間は時間がゆっくり流れ...

タイトルの通り「移動」をテーマにした短編集。 小川洋子さんの著書はまさに純文学で、言葉選びが、構成の一つ一つが芸術品のように美しくて大好きです。 本という空間に閉じ込められるような、開かれているのに閉塞感のある歪な透明感がどの作品にも存在していて、読んでいる間は時間がゆっくり流れているような気さえします。

Posted byブクログ

2024/10/23

人の移動は、大概約束された土地を行き来している、平凡に見えるが、そこそこに奇妙な、そして時に闇で覆われた道。

Posted byブクログ

2024/10/16

「元迷子係りの黒目」はデパートで迷子になった子どもを見つけ、そっと手助けする女性が登場する。 「彼女はいきなり大きな声で話しかけたりはしない。まずは。目配せを送る」 これが彼女の思慮深い子どもへの声掛けの仕方で、なんて慎ましやかなんだろうかと感嘆する。 小川洋子さんの紡ぐ物...

「元迷子係りの黒目」はデパートで迷子になった子どもを見つけ、そっと手助けする女性が登場する。 「彼女はいきなり大きな声で話しかけたりはしない。まずは。目配せを送る」 これが彼女の思慮深い子どもへの声掛けの仕方で、なんて慎ましやかなんだろうかと感嘆する。 小川洋子さんの紡ぐ物語には、誰も気にしないようなちいさなちいさな世界の片隅で、ただひたすらにひとつの役割を果たす人々が描かれていて、読むたびに「わたしもこんなふうに淡々と自分の役割を全うする人生を送りたいな」って思ったりする。

Posted byブクログ