エゴイスト の商品レビュー
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同性愛者の付き合った後どのように生きていくのかとかに焦点を当てた話だと思って読んだので、途中で恋人が呆気なく亡くなってしまいびっくり。 後半は恋人の母親と主人公の物語だった。 過去回想で主人公の父が妻に言った、お互いまだ大事に思ってるのだからしょうがないじゃないか。しょうがないからやっていくしかない。という言葉が胸を強く打った。辛くて現実から逃げ出したくなる状況だけど、それでもお互い大切に思っていてやりきれない気持ちをしょうがないという言葉でまとめた表現がすごいと思った。
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先に映画を観た。凄まじい衝撃で、わたしの人生に大きく食い込む作品だと思った。これは原作も読まなきゃと手に取って、あっという間に読んでしまった。ぜひ映画とセットでみてほしい。胸がぎゅうっと締めつけられて何も言えなくなる。いろんな愛が詰まっていて、それはすべてエゴかもしれないし、ほんとの愛なのかもしれない。そんなことは誰にもわからない。愛は目に見えない。形もない。受け手によって如何様にも変わってしまう。もしかしたら窮屈で重い鎖のようなものだったのかもしれない。何度も躊躇って、祈るように反芻して、ああすればこうすればよかった、とか、そういうものばっかり溢れてくる。いなくなってから聞くことはできない。でもわたしはこれを純粋な愛だと思わずにはいられなかった。エゴじゃないよ届いてるよって言ってあげたい。恋人の愛、親子の愛、まったくの他人同士の愛、いろんな愛が垣間見える。ふたりがどうか、安らかな光の中にいてほしいと思う。
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「エゴイスト」は映画化され、評判が良かったのでずっと気になっていた。 同性愛の切ない内容だと思って読み進めたが違っていた。いや、違ってはいないが家族愛がテーマの作品だと思う。 大切な人の為にしてきた事は愛なのかエゴなのか…自問自答する主人公。浩輔(高山真さん)に言いたい。エゴで...
「エゴイスト」は映画化され、評判が良かったのでずっと気になっていた。 同性愛の切ない内容だと思って読み進めたが違っていた。いや、違ってはいないが家族愛がテーマの作品だと思う。 大切な人の為にしてきた事は愛なのかエゴなのか…自問自答する主人公。浩輔(高山真さん)に言いたい。エゴではなく愛です。と
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熱い物語 最後の展開は、学校の帰りに読んでいたが思わず駅のホームで立ちながら遠ざかる電車をよそに本書にのめりこんだ。
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映画をみた帰りに、その足で購入、即読了した。 映画より細かい心理描写が入っていたから、もっと世界観に入り込めた。愛するってなんだろう、生きるってなんだろうって、大袈裟じゃなく考えさせられた。ハッピーエンドではないかもしれないけど、マイノリティ関係に多い悲しい結末ではなかったのが良かったのかなって思った。映画のキャストさんピッタリすぎ。笑
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純粋な幸せ、悲しみ、怒り、苦しみに溢れた作品でした。不器用で優しい登場人物の皆さんが…とても愛おしく、素晴らしい存在に思えてやみません。心がカサカサした時に再読すると思います。
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泣いたああああ。よかった。 短くて読みやすい。ストーリーの展開はままありそうな感じではあるが、泣ける。 ゲイの男性の物語かと思ってたら違った。恋人2人の世界ではなく、そこに母親も混じってきて、また、主人公の浩輔がエゴかもしれないと思いながら龍太と龍太の母親を大切にしようと、愛そ...
泣いたああああ。よかった。 短くて読みやすい。ストーリーの展開はままありそうな感じではあるが、泣ける。 ゲイの男性の物語かと思ってたら違った。恋人2人の世界ではなく、そこに母親も混じってきて、また、主人公の浩輔がエゴかもしれないと思いながら龍太と龍太の母親を大切にしようと、愛そうとしていてよかった。 最後の浩輔と龍太の母親の病院でのシーンは涙腺崩壊した。
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たくさん泣いた。物語としては出来すぎているように感じるが、実体験だと思うと壮絶。 愛を頑張っていこうと思った。
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愛って難しいなぁー。 無いものの埋め合わせをお互いにしてて、側から見ると不思議に思うけど、そうしてしまうのもすごいわかって。考えさせられた、
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「あなたのためを思って」というのは間違い。実は自分が安心したいから、自分がそうしたいからというエゴなのだ、ということは前から百も承知であった。しかしこの本を読んで、相手に何かを与えるのと同時に、相手から何がしかを奪ってしまうこともあるのだと初めて知った。奪ったものとは?それはこ...
「あなたのためを思って」というのは間違い。実は自分が安心したいから、自分がそうしたいからというエゴなのだ、ということは前から百も承知であった。しかしこの本を読んで、相手に何かを与えるのと同時に、相手から何がしかを奪ってしまうこともあるのだと初めて知った。奪ったものとは?それはこの物語の場合「プライド」だったのかと思う。浩輔が与えれば与えるほど、龍太たちはお礼を言いながらも苦しそう。浩輔は善意でやっているので余計タチが悪い。浩輔がそれに対し、龍太たちへ「見返り」を求めていなかったことはまだマシだった。 どこかに書いてあったと思うけど、愛は時として「毒」にもなってしまう。自分自身、最も大切な人たちに惜しみなく「愛」を与え続けたいと思い、それが生き甲斐でもある。しかし、自分がその「愛」とやらを与える時、それは相手からたとえば「プライド」とか「自信」「自立心」「思考力」のような大切で失ってはいけないものを奪うことのないように、一旦考えてみようと思った。 また、本書にもあるとおり、今や「同性愛か異性愛かは、服の好みほどの差」であると思っているが、まだ田舎の方は?偏見が根強いのだろうか?だとしたら、田舎に限らずどんな場面でも、性的マイノリティの方々が堂々と、いろんな選択肢を獲得し、自由に生きていける世の中になるよう、全ての人々から偏見がなくなるように願う。 「自分たちとは違うなにか」を警戒するのは生物の本能と言ってしまえばそれまでだが、人間はせっかく「知性」を獲得したのだもの。やってやれないはずはない。
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