わたしを支えるもの すーちゃんの人生 の商品レビュー
益田ミリって凶暴だと思いました。凶暴なんていうとファンの人から叱られる気もするけど、今を取り巻いている空気感のようなものに、確実に異議申し立てしていると感じたのです。それは、見開き2ページのコマ割りの中でつぶやかれる、すーちゃんの、さわ子さんの、土田くんの「独り言」。マンガのスピ...
益田ミリって凶暴だと思いました。凶暴なんていうとファンの人から叱られる気もするけど、今を取り巻いている空気感のようなものに、確実に異議申し立てしていると感じたのです。それは、見開き2ページのコマ割りの中でつぶやかれる、すーちゃんの、さわ子さんの、土田くんの「独り言」。マンガのスピーチバルーンにも入らない、つぶやき。SNSでの大向こう狙うエキセントリックなつぶやきではなく、誰に聞かせるでもない、自分の心から漏れたつぶやき。それは、読者である自分のこころを揺さぶり、自分の声のような気がしています。本来、マンガで表現されえなかった声を、同じサイズのコマを47コマ重ねることによって、乗せることができる空間と時間を作ったことが益田ミリの発明なのかもしれません。週刊文春の「沢村さん家のこんな毎日」じゃあまり感じることが出来なかった…不覚。最近、「団地のふたり」とか「とんこつQ&A」とか女性がぼそぼそ話す小説に心惹かれていますが、どちらも現代社会に対する凶暴性が共通しているように思え、「わたしを支えるもの」はそのシンプルなやつ、と受け止めてしまいました。
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すーちゃんシリーズは「本を読むのはちょっと重いけど、何か作品に触れたい時」にぴったり。最後にある益田ミリさんとすーちゃんの対談もとってもよかった。土曜の昼下がりや、もやもやする平日の夜中に読みたい本。
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益田ミリさんの思考になりたいと思うばかり。 自分もこういう考え方をしていきたいなと思える目標だなあ。とっても素敵な本。
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すーちゃんが40歳になった。私の職場の女性職員から「40歳になりました~」と言われたこと、そして私は既に50代半ばだったので「まだ若いじゃん」と思ったことを思い出した。ちょうど作者とすーちゃんの関係に近いのだと思った。独身の彼女、そして彼女の友達は、そろそろ老いの心配をするお年頃...
すーちゃんが40歳になった。私の職場の女性職員から「40歳になりました~」と言われたこと、そして私は既に50代半ばだったので「まだ若いじゃん」と思ったことを思い出した。ちょうど作者とすーちゃんの関係に近いのだと思った。独身の彼女、そして彼女の友達は、そろそろ老いの心配をするお年頃。私に言わせれば、独身でも既婚子持ちでも、老いの不安は同じだと感じているが……。元後輩で既婚の土田君にトキメク彼女。妻以外の異性に癒しを感じてしまう土田君の気持ちは、男として分かるよ。
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すーちゃん40才になった 生きてる すーちゃん大好き これからも何回もすーちゃんシリーズを読み返すだろうな
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感想 日々の流れを書いてみる。何気なく過ごしている毎日に目を向けてみる。手触り、におい、味。それらをちゃんと覚えておいて書いてみる。楽しい。
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漫画でサクッと読める。40歳になったすーちゃん。日常生活のなかでの喜び、悲しみ、不安が綴られている。色々考えさせられる。今後も続編でたら読みたい。
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図書館にて。 本屋や図書館などで目にすると手に取っていたすーちゃんシリーズ、特別なことをしているわけではないのになかなかな人生を送っていて気になる。 今回題名が大きく重たくてどうなるのかと思っていたけれど、そうか…と思った。 わたしを支えるもの、大小の日々の選択の集まりが積み重な...
図書館にて。 本屋や図書館などで目にすると手に取っていたすーちゃんシリーズ、特別なことをしているわけではないのになかなかな人生を送っていて気になる。 今回題名が大きく重たくてどうなるのかと思っていたけれど、そうか…と思った。 わたしを支えるもの、大小の日々の選択の集まりが積み重なって自分になっていくのだと思う。 違う選択をしたときのその先はわからないけれど、すーちゃんの選択は自分を支えるに足る、自分を好きになれる選択だったと思う。 そしてまた毎日は続いていく。 この人の作品は毎回本当に刺さるし、これからも追いかけていきたい。
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益田ミリさん 初めて漫画やけど 読みました なんだか温かいですね 当たり前のことに気づきがある 元気が出ました 又 読みたいです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
食べることは、信じることなのだ というシーンで、自分には今までになかった視点だと感じた。 食べるということは、物心つく前から始まるのに、 その時から「信じる」ということを自然とやっていたのかと思うと…なんだか不思議な気持ちになった。
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