ウクライナにいたら戦争が始まった の商品レビュー
とにかく戦争は恐ろしいことがわかった。 悲惨な体験を語り継がなくてはいけないということも。 なぜ戦争は無くならないのか… 今世界で起きている殺しあいは今すぐやめてしまえますように。
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迫力がある書き方で1人の女子高生が大勢の人らが体験するであろう出来事一手に任されて体験しているので息つく暇もない。松岡氏お得意の女の子が戦って生き抜く話であっという間に読み終える。
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※このレビューにはネタバレを含みます
戦争も津波も、逃げ場がない状態にあると気付く経験は想像を絶すると思う。 これはフィクションで、主人公たちは助かるのだけれど、実際の体験は軽々しく消費できないと思う、
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実録的小説と謳われているとおり、当事者への取材をもとに書き下ろされたフィクションではあるが、描写が実に生々しい。 書評はさまざまで、題材としての賛否はもちろんある様子だが、戦争の生々しさや悲痛な体験は、こういった小説の力も借りながら後世に残していくべきだと個人的には思っています。...
実録的小説と謳われているとおり、当事者への取材をもとに書き下ろされたフィクションではあるが、描写が実に生々しい。 書評はさまざまで、題材としての賛否はもちろんある様子だが、戦争の生々しさや悲痛な体験は、こういった小説の力も借りながら後世に残していくべきだと個人的には思っています。 そういった僕個人の想いも含め、この作品は沢山の人の目に触れられますようにと、心から願っています。
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ウクライナに単身赴任していた父親の元に、母と主人公の女の子と妹の3人は3ヶ月だけ過ごすことに決め、生活をし始める。 日本に比べると田舎で大きなショッピングセンターやオシャレなカフェ、映画館などもなく、さらにウクライナの言葉もわからずコロナ禍ということもあり、なんとなくその日その日...
ウクライナに単身赴任していた父親の元に、母と主人公の女の子と妹の3人は3ヶ月だけ過ごすことに決め、生活をし始める。 日本に比べると田舎で大きなショッピングセンターやオシャレなカフェ、映画館などもなく、さらにウクライナの言葉もわからずコロナ禍ということもあり、なんとなくその日その日をやり過ごしながら早くウクライナの生活に慣れるよう模索していた中、周囲の状況が少しずつ異様に変化し始め、ついに戦争が始まった。 そこからの描写が本当にリアルで怖くなり、夜中の3時になっても目が冴えてしまい手を止めることなく読み切ってしまった。 人って頭がおかしい殺人犯じゃなくてもこんな簡単に何十人もの人のことを殺せるんだと思うとゾッとする。そしてその虐殺を目にした時の衝撃は、この先一生忘れることがないだろう。 私はここに出てくる母親のことがどうもあまり好きになれなかったのだけど、この惨劇を目の当たりにしたあとこの母親心情に何か少しは変化があったのだろうか? 父親との関係はどうなったのか? 最後、そのあたりの描写もして欲しかったなぁと思った。
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前半は両親の不仲などで若干退屈だったが、後半は同じ本とは思えなかった。 家族の諍いのような平凡な日常が、一瞬で命懸けの逃避行に変わってしまった。 リアリティある描写に恐怖で心臓バクバク、手には汗、でも背筋はひんやり。 これがウクライナの、そして今日も世界のどこかで繰り広げられて...
前半は両親の不仲などで若干退屈だったが、後半は同じ本とは思えなかった。 家族の諍いのような平凡な日常が、一瞬で命懸けの逃避行に変わってしまった。 リアリティある描写に恐怖で心臓バクバク、手には汗、でも背筋はひんやり。 これがウクライナの、そして今日も世界のどこかで繰り広げられている戦争なのだ。 暖房の効いた部屋で、ソファに座って読んでいる自分の方が非現実的とすら感じるほど、のめり込んで読んでしまった。のめり込むというより、恐怖のあまり抜け出せなかったのかな。 私はただ自分の日常を送ることしかできなくて、悔しい。 ウクライナや世界の紛争に対して、どうしたらいいんだろう。
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#読書 #読了 #松岡圭祐 『ウクライナにいたら戦争が始まった』 母・妹と共に父親の赴任先であるウクライナに来た高校生の琉唯。 キエフ郊外にある外国人学校に通うも、日ごとに増える兵員輸送車、高まる緊張、そして避難勧告に不安を抱える。 そして、それは突如として琉唯の目の前で起こっ...
#読書 #読了 #松岡圭祐 『ウクライナにいたら戦争が始まった』 母・妹と共に父親の赴任先であるウクライナに来た高校生の琉唯。 キエフ郊外にある外国人学校に通うも、日ごとに増える兵員輸送車、高まる緊張、そして避難勧告に不安を抱える。 そして、それは突如として琉唯の目の前で起こった。 2022年2月24日に始まった、ロシアによるウクライナへの侵攻 まさかこれほど長引くとは思ってませんでした。 早く終わってほしい そう願います 巻末にフィクションだと書かれていますが、ほとんど事実に近いものではないのだろうか? そう思ってしまいました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィクションと書かれていたが、実際に起こったことに基づいているので、リアリティがあり読む手を止めることができなくて一気に読んだ。高校生、琉唯は南相馬出身で東日本大震災を子供の時に経験し、現在コロナ禍でマスク、手洗いうがいなど、感染症対策をしている生活であったところ、チェルノブイリ博物館に関わる父親の仕事場のウクライナに行った。キーウで民間人の虐殺があったことはニュースで知っていただけで、ブチャという地方の名前も知らなかった。松岡さんがこの時期この本を出したことは平和ボケした日本人にとって意味があることだ。
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父の勤めるウクライナへ三か月間だけ家族で移住することのなった女子高生の琉唯。穏やかで退屈な日常だったはずなのに、ある日襲い掛かった戦火のただなかに突如として放り込まれることになってしまう。彼女と家族は無事日本に帰ることができるのか。 あくまでもフィクションではあるのですが。ハラハ...
父の勤めるウクライナへ三か月間だけ家族で移住することのなった女子高生の琉唯。穏やかで退屈な日常だったはずなのに、ある日襲い掛かった戦火のただなかに突如として放り込まれることになってしまう。彼女と家族は無事日本に帰ることができるのか。 あくまでもフィクションではあるのですが。ハラハラドキドキが止まらずサスペンス感が満ち溢れているにも関わらず、素直に「面白かった」という感想は言えません。だってフィクションではあっても、まるきりの絵空事ではないんですものね。今まさにこの瞬間、このようなことが繰り広げられているのだと思うと、現実感をおぼえないことに罪悪感すら抱いてしまう気分になります。 あまりに直截なタイトルですが、これしかないという気にさせられます。災厄はある日突然始まります。震災、コロナ禍、そして戦争。いつ災厄が降りかかるか分からない中、平和な日常に倦むよりもそのありがたみを感じるべきなのでしょうね。
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フィクションだが、あまりにリアルなフィクション。 ウクライナのチェルノービリ原発博物館へ日本の電力会社から派遣されている単身赴任中の元へ、3学期の間だけ母、妹ともに滞在することとなった高2の琉唯。 日本の高校も、福島からの転校やコロナで、あまり馴染めていなかったが、ウクライナの...
フィクションだが、あまりにリアルなフィクション。 ウクライナのチェルノービリ原発博物館へ日本の電力会社から派遣されている単身赴任中の元へ、3学期の間だけ母、妹ともに滞在することとなった高2の琉唯。 日本の高校も、福島からの転校やコロナで、あまり馴染めていなかったが、ウクライナの学校では、片言の英語も通じないし、習いたてのウクライナ語も発音が難しくてちっとも通じない。 両親は不仲で、母はこの滞在中に父と話し合うつもりなのか、空気はピリピリしている。 そんな中、ロシアによる侵攻が間も無く開始されると情報が流れ、一家は退避を決めるが、空港で妹がコロナ陽性になり、自宅に戻されてしまう。 一家の滞在先は、あの虐殺の舞台となったブチャ。 安穏と暮らしていた日本の高校生に生死を賭けたあまりにも長い一日が訪れる…。 松岡さんの本をはじめて読んだが、少女の怯える息遣いさえ聞こえてきそうなリアルさに、ただただ少女と妹の無事を祈り、ほんの数センチのズレで亡くなっていく人達の無念を思う。 この話は、『白旗の少女』で読んだ沖縄戦のようだ。 何が生死を分けるのか、生き残った人々にも心に大きな傷を残しているだろう。 そしてまだ戦争の終わりは見えない。 2023
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