ウクライナにいたら戦争が始まった の商品レビュー
ノンフィクションのようなフィクション。でも限りなくノンフィクションに近いのだと思う。戦争が始まりいち早くこのような小説を書かれた著者がすごい。
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題からノンフィクションかと思っていたらフィクションということだった。しかし、表現は高校事変を彷彿させるリアルさがあった。いずれにしても早く停戦して欲しい。
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高校生の琉唯が、単身赴任の父と過ごすために母と妹とやってきたウクライナ。 そこで突然巻き込まれた戦争。 事情のよくわからない国での孤立状態。真偽が定かでないニュースを頼りに右往左往する。 この先どうなるのか、大人たちもまったくわからない。 戦争ってのは、突然勃発するんじゃなく、...
高校生の琉唯が、単身赴任の父と過ごすために母と妹とやってきたウクライナ。 そこで突然巻き込まれた戦争。 事情のよくわからない国での孤立状態。真偽が定かでないニュースを頼りに右往左往する。 この先どうなるのか、大人たちもまったくわからない。 戦争ってのは、突然勃発するんじゃなく、段階的に戦争状態になっていくから、焦らなくていいですよ。 なんて、誰が言ったのか… 一瞬にして巻き込まれて、灰色の世界になっている。 兵士たちが、銃を乱射し、マシンガンの掃射に建物のいくつかが瓦礫の山と化している。 震災よりも状況はもっと悪い。 人の手で虐殺が繰り広げられている。 どこへ行こうとも地獄絵図しかまってない。 物語として始まっているのだが、実際に起こっていることの一部のようで恐怖を覚える。 過去の日本の戦争被害は、ただの知識でしかない。 だが、いまとなれば震災と同じ、いつでも起こりうる。そう感じるのは、琉唯だけではないだろう。 今や戦争を知らずに生きている人は多いはずだ。 ずっと地上のどこかで続いている戦争。 知らないだけで素通りしていいのかと思ってしまう。 だが、何ができるだろうか。 平和な世界で生き続けるために考えなければならない。
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フィクションとのことだが、案外こんな感じだったのかもと思わせる。 災害、災難、戦争はある日突然やってくる。 ただ主人公達一家が都合よく助かるのはいかにも小説。
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わざわざフィクションと断りあっても、ノンフィクションのような圧倒的な迫力。そして悲惨な戦争は世界をあざ笑うかのように、ふた冬目を迎えようとしている…権威主義国家の暴走を国際社会は止められない…「コロナ発症に苦しみ、戦争が起きているのを知りながら、逃げることも許されないのか」あまり...
わざわざフィクションと断りあっても、ノンフィクションのような圧倒的な迫力。そして悲惨な戦争は世界をあざ笑うかのように、ふた冬目を迎えようとしている…権威主義国家の暴走を国際社会は止められない…「コロナ発症に苦しみ、戦争が起きているのを知りながら、逃げることも許されないのか」あまりに馬鹿げた現実。さらにアホみたいな大使館の対応。これも現実。読み終えて「ブチャ」ググったら普通にレストランは臨時休業と…ジョーク?こんなに近いのに…無力感。
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巻末にフィクションとあった 参考資料も載っていない 松岡圭祐作品「黄砂の籠城」「八月十五日に吹く風」を読み今回の作品も凄いと感じた 恐らく全て事実であり、もしかしたら行方不明のの日本人もいるかもしれない この作家の調査力やそれを見事なまでに表現する 感銘する この作品を読み終えて...
巻末にフィクションとあった 参考資料も載っていない 松岡圭祐作品「黄砂の籠城」「八月十五日に吹く風」を読み今回の作品も凄いと感じた 恐らく全て事実であり、もしかしたら行方不明のの日本人もいるかもしれない この作家の調査力やそれを見事なまでに表現する 感銘する この作品を読み終えて、戦争の恐ろしさを実感するとともに、世界には独裁者が増えてきていると感じる その独裁者が戦争を起こす 史実も語っていると思う
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ウクライナのチェルノブイリ博物館に長期滞在している、父を母と娘から二人が訪ねる。 そしてロシアのウクライナ侵攻に巻き込まれる。 巻末にフィクションですと書いてある文字が空々しく感じる。 ほぼ事実が、書いてある気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
電力会社員で、ウクライナに単身赴任している父と3か月を過ごすため、高校2年生の瀬里琉唯は母・妹とともに現地を訪れ、ブチャにある父の借家での生活を始める。 見知らぬ国で不安を抱え、両親も絶えず口論する状況の中、ロシアによる侵攻が近いというニュースが流れる。 一家は慌ただしく帰国の準備をして空港に着くが、妹が新型コロナ陽性の疑いがあるとされ、追い出される。家へ引き返した一家は、帰国の方法を探るが、ついに非常事態宣言が発令され、遠くから爆音や震動も伝わり、緊張と不安が高まる。 そして、家の外に出ていた妹と彼女を追いかけた琉唯が突然の爆撃に巻き込まれる。そこから先は、ブチャの大量虐殺がこんなものだったのだろうと推測される悲惨なシーンが連続して描かれる。 女子高生の視点から、ロシアによる残虐な侵略と、ウクライナの悲惨な実態を生々しく実録的に伝えようという小説。 これまで読んだ松岡氏の小説は感動的などんでん返しが印象に残っているが、この作品はそれらとは明らかに違っていた。 琉唯と妹が何度もこれまでかと思われる危機を乗りきっていく様子はドラマチック。だが、それよりも、平和な日本で、なかなか実感がわかない非人道的な侵略戦争について少しでも考えさせる機会を提供しようと、できるだけ現地の様子を忠実にわかりやすく表現したい著者の意図が強く伝わった。
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女子高生がブチャ虐殺に居合わせるというノンフィクション的な何か。 筆者の描写力はとても素晴らしい。まるで自分がそこにいるような感覚を覚える。 この本は戦争の天災性という側面を強調しているように感じた。つまり、本来戦争は不可避的災害であり、津波といった災害と列挙されるものだとい...
女子高生がブチャ虐殺に居合わせるというノンフィクション的な何か。 筆者の描写力はとても素晴らしい。まるで自分がそこにいるような感覚を覚える。 この本は戦争の天災性という側面を強調しているように感じた。つまり、本来戦争は不可避的災害であり、津波といった災害と列挙されるものだということだ。その中では、作中のような受け身的な生々しい戦争体験のみが記憶に残る。そのため戦争への生理的嫌悪感しか生まれず、思考停止となって当初の父親のようなお花畑思考につながる。戦争は人間の起こすものであるから、予測して対処することは可能だ。特に外国であるなら、早期国外脱出という選択肢もあった。そう言った部分も丁寧に描かれているのでそこには好感が持てたが、主人公が結局天災性に帰着していたのは残念だった。
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初めてミサイル攻撃を体験した時の描写、初めて人が撃たれたのを見た時の描写が怖い。 最初に言った「漫画やアニメみたい」と最後に言った「漫画やアニメみたい」で見ている漫画アニメが違うところがまた恐ろしい。 早く平和になることを祈る。
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