ウクライナにいたら戦争が始まった の商品レビュー
まるで映画を観ているかのように情景が浮かんでくる。 この物語を映画のように感じてしまう私は、この物語の中で外国は漫画やアニメの世界だと思っている人と同じなんだろうなと思った。 ウクライナの人たちが有事の際にどうするかを普段から訓練していたように、地震や自然災害の多い日本では、災...
まるで映画を観ているかのように情景が浮かんでくる。 この物語を映画のように感じてしまう私は、この物語の中で外国は漫画やアニメの世界だと思っている人と同じなんだろうなと思った。 ウクライナの人たちが有事の際にどうするかを普段から訓練していたように、地震や自然災害の多い日本では、災害への準備は普段からしてるなぁと思った。 人は自分の体験したことでないと実感を持つことは難しいとまざまざと突きつけられた感じがした。
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ウクライナに単身赴任中の父親と生活するため、高校生の瀬里琉唯(ルイ))は被災地福島を離れ、母・妹と共に渡航。キエフ郊外の外国人学校に通い始めた頃、ロシア軍侵攻近しのニュ-スが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始めるも、新型コロナウイルスの影響で足止めを余儀なくされる。戒厳令下での...
ウクライナに単身赴任中の父親と生活するため、高校生の瀬里琉唯(ルイ))は被災地福島を離れ、母・妹と共に渡航。キエフ郊外の外国人学校に通い始めた頃、ロシア軍侵攻近しのニュ-スが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始めるも、新型コロナウイルスの影響で足止めを余儀なくされる。戒厳令下での帰国手段がなく、頼りの日本大使館からの情報も足りず、遠くから響く爆撃の音に不安と緊張が高まる。一瞬にして戦場と化したブチャの町で、琉唯と妹は戦争の惨劇を目の当たりにする・・・。松岡圭祐サンの気魄充満ドキュメンタリ-ノベル。
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主人公は高校生の瀬里流唯、母と妹と共に、父の赴任先であるウクライナを訪れた…。この先、数ヶ月はウクライナに留まり現地の学校で学び家族一緒に生活する予定だったが…。ロシアによるウクライナ侵攻が突如として始まり、帰国を考えるが新型コロナの影響も受け、瀬里流唯の家族を取り巻く環境は悪化...
主人公は高校生の瀬里流唯、母と妹と共に、父の赴任先であるウクライナを訪れた…。この先、数ヶ月はウクライナに留まり現地の学校で学び家族一緒に生活する予定だったが…。ロシアによるウクライナ侵攻が突如として始まり、帰国を考えるが新型コロナの影響も受け、瀬里流唯の家族を取り巻く環境は悪化の一途を辿る…日本への帰国は叶うのか…。 後半はすごく読むのがキツかったです…。取材に基づき、忠実に描きたかった松岡圭祐さんの思いが伝わってくる作品だと思いました。でもこれは私見なんですが、松岡佳祐さん自身の気持ちや思いなども読者に届くような、ノンフィクションとして読んでみたかったかも…そう感じました。ロシアによるウクライナ侵攻は今でもっても終わりが見えない状況です…誰もが安心して生活できる世の中になりますように…!
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※このレビューにはネタバレを含みます
平和ボケしているので、「本当に21世紀に起こっていることなのか?」と思ってしまうウクライナとロシアの戦争について、フィクションではあるけれども主人公の視点から感じることができた。 本当に、この話に出てくることが行われているなら、マジで許せんな。ムカついてきた。 妹が自撮りしに外でた時くらいムカついた。 この問題についてもっと知りたくなった。自分に戦争は関係ない、と思っている人ほど、読んだ方がいい。明日は我が身
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★3.5 タイトルを見て、実際の話と思ったのですが、実はフィクション。 主人公が女子高生なので、中身が限定的であるのは否定できないと思う。主人公が見たり、体験したことが中心なので。それでも、平和ボケしている日本人からしたら、筆舌に尽くし難い経験なのかもしれないけど。 実体験...
★3.5 タイトルを見て、実際の話と思ったのですが、実はフィクション。 主人公が女子高生なので、中身が限定的であるのは否定できないと思う。主人公が見たり、体験したことが中心なので。それでも、平和ボケしている日本人からしたら、筆舌に尽くし難い経験なのかもしれないけど。 実体験風フィクションなので、内容が主人公の経験した範囲に限られているのは仕方ないかもしれないのだけど、最後にちょっとだけ触れられた日本政府の対応の件なんかは、もうちょっと掘り下げても良かったかも。それが、本当なのであれば。
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ロシアによるウクライナ侵攻から一年。 現在もこのような戦争が、実際に繰り広げられている事を改めて実感し、恐怖を覚える。 決して遠い場所で起きている他人事ではないのだと、目が覚める。 「状況と日時、各事態の発生場所に関し、現在までの情報を可能な限り網羅し、また帰国者の証言などを併...
ロシアによるウクライナ侵攻から一年。 現在もこのような戦争が、実際に繰り広げられている事を改めて実感し、恐怖を覚える。 決して遠い場所で起きている他人事ではないのだと、目が覚める。 「状況と日時、各事態の発生場所に関し、現在までの情報を可能な限り網羅し、また帰国者の証言などを併せ、できるだけ正確を期した。」 と冒頭に記されています。 ひとりの女子高生の視点で綴られる、“フィクション”ではあるが、私達誰にでも起こりうる問題であることが、しっかり伝わる物語。 驚いたのは、ウクライナから避難する日本人たちに箝口令を敷いていること。 何が起きたのか、帰国に至るまでの経緯を明かしてはならないという。 恐怖しかない。
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今なお続く、ロシアの侵略。慣れてはいけない、目を逸らしてはいけない。 国境を陸で接してしない日本では、すぐには考えられないかもしれない。それでもこの作品は、ウクライナをすぐ身近にまで引き寄せてくる。断続的にミサイルが発射されている。それにも慣れてしまっている自分。どこかで大丈夫だと高を括っている自分。突然始まる戦争の日々の恐ろしさも然ることながら、自分の感覚にも恐ろしさを覚える。もちろん、情報の恐ろしさも。 そして、日本が戦争をしていた頃からまだ100年だって経っていないということを思い知らされた。どうしてこのような凄惨なことができる思考が、人間の中には組み込まれているのだろう。それを抑えられないのだろう。周りを巻き込むのだろう。 フィクションですと書いてはあるが、これは箝口令を敷いている状況に対する皮肉と受けとった。フィクションと敢えて書いてあるからこそ、本当にこういうことが起きているのだと。逆説的に肯定しているのだと。さらに取材した相手を守ることにもなっているのかなとなんとなく感じた。
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地獄絵図の光景がまざまざと眼前に浮かぶ凄絶な作品。 物語は単身赴任中の父と過ごす為、三ヶ月の滞在予定でウクライナに渡った高校生・琉唯の視点で綴られる。 巻末にフィクションと記されているが冒頭には「帰国者の証言などを併せ出来るだけ正確を期した」とある。 普通の日常が一瞬で地獄...
地獄絵図の光景がまざまざと眼前に浮かぶ凄絶な作品。 物語は単身赴任中の父と過ごす為、三ヶ月の滞在予定でウクライナに渡った高校生・琉唯の視点で綴られる。 巻末にフィクションと記されているが冒頭には「帰国者の証言などを併せ出来るだけ正確を期した」とある。 普通の日常が一瞬で地獄と化す。 空からはミサイル、街には兵士達の群れ。 琉唯の目の前で、幼児も高齢者も関係なく戦争と言う名の無差別殺人が繰り広げられる。 逃げ場を失った極限状態の人々の姿に息が詰まる。 戦争は人災だ。 愚かな決断を下す人間に怒りが込み上げた。 今読むべき一冊。
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テーマとして、タイムリーで、凄いなと。 疑問なのが、どうして、福島とコロナとウクライナ、なのかな?と思いました。 ミッキーマウス…で読んだときは、若い人の描写がいいなと思ってよんだ記憶があります。
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タイトルからノンフィクションと思ったが、著者が松岡さんなので小説と気付いた。とはいえ全くのフィクションじゃなさそうなのが恐ろしい。
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