ウクライナ戦争は世界をどう変えたか「独裁者の論理」と試される「日本の論理」 の商品レビュー
ウクライナとロシアの戦争はすぐ終結すると言われながらいまだに終わってない現状がある。 始まった当初は日本も人事でないと思ったことを覚えている。しかし戦争が長期化していく中で、いまだに戦争が行われていることは認知しているが、記憶から薄れていた。 今を生きてる私達からしたら過去の事は...
ウクライナとロシアの戦争はすぐ終結すると言われながらいまだに終わってない現状がある。 始まった当初は日本も人事でないと思ったことを覚えている。しかし戦争が長期化していく中で、いまだに戦争が行われていることは認知しているが、記憶から薄れていた。 今を生きてる私達からしたら過去の事は過去の事ですんでいることも、国レベルで考えるとこれまでの歴史背景があって戦争という事象が起きていて、簡単に片付けられることではないと感じた。とはいえ1人の独裁者による行動でこれだけ多くの人が犠牲になっていることに虚しさしかない。 日本は一見平和に見えるが、それはほとんどの人が国内しか見ておらず国外で起きてる事象を自国でも起きるはずはないと思い込んでいるだけで、核を所有した過激な国に囲まれていることを再認識すべきと思う。そしてこれから起こり得る可能性を、自身の事として真剣に向き合い他人任せにせず判断していくべきと感じた。 平和ボケした日本国民にぜひ読んで欲しい一冊。
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当該事象が起きて1年後くらいに買って、中々読めずに2026年にやっと読了。あまり詳しくキャッチアップしていない自分としては刊行当時から状況は大きくかわってないのかな、という印象。 当事者たちが何を考えているのか歴史から紐解かれていて、なるほどそれぞれの国にそれぞれの論理があるのだ...
当該事象が起きて1年後くらいに買って、中々読めずに2026年にやっと読了。あまり詳しくキャッチアップしていない自分としては刊行当時から状況は大きくかわってないのかな、という印象。 当事者たちが何を考えているのか歴史から紐解かれていて、なるほどそれぞれの国にそれぞれの論理があるのだな、と思った。だからといってこの状況を起こしても良い、という話ではないが、状況が少し理解ができて良かった。2026年におすすめするかと言われたら悩むが、今更知ってもなという情報はほとんどなかったので、今から読んでも良い本だと思う。
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借りたもの。 YouTubeテレ東BIZ(https://www.youtube.com/@tvtokyobiz)内【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】で解説されている、豊島晋作氏による。 2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻の衝撃。 ロシアが実際に軍事...
借りたもの。 YouTubeテレ東BIZ(https://www.youtube.com/@tvtokyobiz)内【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】で解説されている、豊島晋作氏による。 2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻の衝撃。 ロシアが実際に軍事侵攻という手段に踏み切った事、そして兵力差で負けると思われていたウクライナの善戦――つまりロシア軍の脆弱性が露呈――したこと(これは素人意見だが、2025年現在、やはりロシアは大国だけあってウクライナを押しているいるけれど、アルメニアのナゴルノカラバフとアサド政権を見捨てて注力している、という点は見過ごせないと思う)。 ロシアの行動の根底には、歴史的な経緯からくる根深い「恐怖心」と「トラウマ」が存在すると指摘。 近代以降、ナポレオンによる侵攻や第二次世界大戦における独ソ戦の悲劇的な経験から、常に西欧諸国からの侵略の脅威に晒されてきたという歴史観を持ち、自身を「おびえる国家」「被害者意識に囚われた国家」と捉えていると分析。 ロシア国民に外部からの脅威に対する強い警戒心と不信感を植え付け、NATOの東方拡大に対する強い反発の背景となっている、と。 これらは社會部部長『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』( https://booklog.jp/item/1/4763141880 )で“平野で呪われた国(平坦で守りにくい地形)”や、田村尚也『イラストでまなぶ!用兵思想入門 現代編』( https://booklog.jp/item/1/4798627313 )で“ハイブリッド戦争は先に西側諸国が仕掛けた”という認識になっているという指摘からもうかがえる。 また、プーチン大統領が、就任当初の民主的な改革者(私も報道からそんなイメージを持っていた)から権威主義的な指導者へと変貌を遂げた過程が考察されている。 ロシア人の歴史観もさることながら、NATOの拡大とテロとの戦いを掲げたアメリカの強引な軍事力の行使が、失望と不信感につながったこと。 小泉悠『ウクライナ戦争 』( https://booklog.jp/item/1/4480075283 )でも指摘されていた。 第三章の執筆時点でのウクライナの光景や空気感、第四章での“ロシアと戦う国々”――フィンランドのシモ・ヘイヘの話や翻弄されるバルト三国などの歴史の話――など、興味深い。 第五章ではプーチン暗殺についても言及!…難しいな。流石、おそロシア。KGBの国。 第六、七章からは、それまでのウクライナ戦争の動向と世界の動き、歴史を踏まえて得られる教訓……日本を取り巻く潜在的な危機についても焦点をあてる。――台湾有事。 具体的なシナリオも想定している。 以前から2020年代後半から多く見積もってプラス10年くらいの間が有力とも言われているし。 あくまで一例ではあるが、侵攻するなら上陸作戦は否定できない。 時間をかけて、「あくまでも軍事演習」という体で集めて、ボトルネックである海上輸送を物量という力業で侵攻するという話を挙げている。もちろんサイバー攻撃、官民問わず情報戦もして。 そこで試される「日本の理論」。 著者は被害者意識があふれたこの世界で、「日本は珍しく「加害者」としての贖罪意識を強く持った平和主義の国家だ」と語る(それはそうかもね。勝てば官軍、が世界の常。まぁ、先の大戦で日本は負けたのだけど)。 侵略者の理論を否定して反戦を語り続けた戦後だが、はたしてそれ“だけ”で良いのか?と、現実に則したロジカルの必要性を訴えている。(同感。NHKで最近取り上げられている過去の戦争経験は、現在生きている、当時、従軍経験がない未成年者のひもじい思いによる「戦争はいけない」ばかりだもの)感情論ではダメなのだ。 戦争は「こちらか仕掛ける」だけではなく「相手から仕掛けられる」のも然り。 佐藤正久『高校生にも読んでほしい安全保障の授業』( https://booklog.jp/item/1/4847093690 )では、国民の危機意識の無さを懸念しているが、今はどうか? 読んでいて端々から感じるものがあった。 著者の…それは今回のロシアによるウクライナ侵攻そしてアメリカによるイラク侵攻も結局のところ政権打倒という“侵略”であること…すなわち、戦争を仕掛けるもの、兆候を正常性バイアスで見て見ぬふりをすることへの“怒り”だと思った。
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大変参考、勉強になった。 執筆時点で収集可能な公開情報に基づく分析がなされているとのことだが、ウクライナ戦争の歴史的背景、台湾戦争(有事)の可能性やシナリオが非常にわかりやすく書かれている。国際的な紛争は、各国が有する加害者意識と被害者意識、各国の「意図」と「能力」で引き起こされ...
大変参考、勉強になった。 執筆時点で収集可能な公開情報に基づく分析がなされているとのことだが、ウクライナ戦争の歴史的背景、台湾戦争(有事)の可能性やシナリオが非常にわかりやすく書かれている。国際的な紛争は、各国が有する加害者意識と被害者意識、各国の「意図」と「能力」で引き起こされるという説明は納得が行く。 考えたくはないが、台湾戦争は「いつ起きるか」の問題という認識は我々日本人は持っておくべきなのだろう。
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テレビ局の仕事をやりながら膨大な資料やインタビューに基づき書き上げた本。記者やキャスターが現職だからか、読者が知りたい論点を次々と提示し、中身や裏付けのある記述が展開される。とても勉強になったし、国際政治への関心が一層高まった。
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テレ東Bizで前から推している豊島さんの著書ということで読了。非常に読み応えあって一読の価値は十分にあった。動画でもそうだけどこの方は本当に説明が良いな〜
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長いけど分かりやすい。 欲しい情報がぎっちり詰まってる。セカンドオピニオンは必要だろうけど、この一冊でお腹いっぱい。さすがメディアの人。池上彰さんのようなふむふむ感が満載。 前半はロシア・ウクライナ戦争で、後半まるまる台湾有事について(作者は敢えて「台湾戦争」と呼ぶ)。日本が嫌...
長いけど分かりやすい。 欲しい情報がぎっちり詰まってる。セカンドオピニオンは必要だろうけど、この一冊でお腹いっぱい。さすがメディアの人。池上彰さんのようなふむふむ感が満載。 前半はロシア・ウクライナ戦争で、後半まるまる台湾有事について(作者は敢えて「台湾戦争」と呼ぶ)。日本が嫌でも巻き込まれるシナリオを生々しく語る。YouTubeでも中田敦彦さんが解説しているので観た人が多いのでは。内容はそちらで。 この作品の一貫したテーマは「論理」。 戦争の論理は被害感情から始まるという。汝、平和を欲するならば戦さの備えをせよ。これはローマ時代からある人類の財産で、今日でも平和の論理だ。私たち日本はその両方から外れる特殊な存在に違いない。 ── 安全保障をめぐる戦後の日本の論理は平和主義だった。これを論理と呼べるかは別として、戦争を絶対的な悪として、いかなる条件においてもそれを拒否する考え方である─ 戦争への激化を抑止する唯一の方法は対話。つまり相互理解。その中身は歴史を知り、政治を理解し、経済を把握し、活発に議論し、選挙に反映させて国を動かすことだと作者は言う。 おっと出た。選挙。やっと「私」が関われるのか。 なら選挙に行かんかい!とはもはや言いづらい。 選挙の有効性を疑っている人も多いのでは。これは成田悠輔さんの受け売りながら、SNSと多様性の時代にハガキを持って投票所へ足を運び、特定の候補者の名前を紙に書いて箱に入れる。これで民意の反映と呼ぶのか。 もちろん戦争は殺人。私はイヤに一票入れたくなる。しかし家族がレイプされて銀行口座が吹き飛んで自宅から焼け出されてから殺してやると叫ぶくらいなら、なぜ備えをしなかったのかと悔やむだろう。もっと議論できなかったのかと。 エスカレート・デ-エスカレーション(エスカレートさせないためのエスカレート戦略)はさらに対極となる論理。一発殴って黙らせる核武装の推進。地球の破壊ショーになりかねないので、その中間あたりに着地点となる論理を見つけなくてはならない。 暴走しない強い軍隊をどう維持するか。国家の話し合いは力のない国にはテーブルも用意されない。日本はイスがあるのにどうぞどうぞ状態だと見られている。 終章ではこうした「平和の責任」についても語られる。これがまた熱い。いま私たちが子どもらの将来を形作らないと責任の先送りになる。負の遺産を残した既得権者たちの安らかな死は見飽きた。現役世代の苦しみは、現役世代で解決させてほしい。長老の論理はいらない。 これを読む前は、台湾戦争が勃発すれば世論も変わるでしょうと他力本願に同調していた。変わる前には間違いなく政治が混乱する。その空白で趨勢は決すると作者は警告する。スポーツでも混乱したチームほど勝てる確率は低くなる。試合前から立て直す練習をしておくのは定石。ロシアに攻め込まれたフィンランドもウクライナも、それをやっていたから生き残っている。 日本の防衛費は中国の5分の1以下。そこは同盟があるじゃん、の論理は実は崩れかかっている。プーチン大統領の失策、それを間近で見た習近平主席の野心を見せることで私たちをイスに座らせたい。そこに作者の意図がある。と思える。 タブーをタブー視しないで、当たり前を突破する。選挙を変えて、リーダーを育てる。そのためには何ができるか。サピエンスは力を合わせる方法を変えることができる唯一の動物だとか。過去に学び、未来の正解を想像する。 将来への考えにものすごく集中できた良著。 まずは投票所で「オレ」って書こうっと。(バッカだね〜相変わらず)
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国の犠牲よりも自身のレガシーづくりを優先するプーチンと習近平。 台湾戦争になった際のシミュレーションが興味深かった。日本も巻き込まれて参戦させられるリスクも否定できない。 チキンレースにおけるマッドマンセオリー。狂人ほど相手にし難い敵はいない。
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【星:4.5】 ウクライナ戦争を題材として、日本を取り巻く世界情勢を分かりやすく説明してくれている。 この本を手に取ったのは、ウクライナ戦争がなぜ起こったのかを知りたかったからであったが、その点については当然に詳しい説明がなされている。 その説明も、これまでの歴史やその歴史を踏...
【星:4.5】 ウクライナ戦争を題材として、日本を取り巻く世界情勢を分かりやすく説明してくれている。 この本を手に取ったのは、ウクライナ戦争がなぜ起こったのかを知りたかったからであったが、その点については当然に詳しい説明がなされている。 その説明も、これまでの歴史やその歴史を踏まえたプーチンの考え方など、多面的な考察がされており、かつその説明も多すぎず少なすぎずでちょうど良い。 そして、ウクライナ戦争を踏まえ世界がどう動くか、そしてその動きに対する日本の課題への説明と繋がる。 ここでは台湾有事を中心に説明されており、日本として危機に直面していることを今更ながらに実感することができた。 世界情勢については感度を養える素晴らしい1冊であった。
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まず「とても読み易い」というのが第一印象で、著者が論文を書き慣れてるんでしょうね。たぶん大学・大学院にたくさん論文を書いて訓練したのだろうと感じました。 内容は時事的なものなのですぐに陳腐化してしまいそうですが、とはいえ、最後の『台湾戦争』についての記述は、まだ変わらず価値のある...
まず「とても読み易い」というのが第一印象で、著者が論文を書き慣れてるんでしょうね。たぶん大学・大学院にたくさん論文を書いて訓練したのだろうと感じました。 内容は時事的なものなのですぐに陳腐化してしまいそうですが、とはいえ、最後の『台湾戦争』についての記述は、まだ変わらず価値のある警鐘だと思います。
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