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ウクライナ戦争は世界をどう変えたか「独裁者の論理」と試される「日本の論理」 の商品レビュー

4.2

24件のお客様レビュー

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2023/02/12

ウクライナ戦争が始まってから、ずっと豊島晋作のテレ東ワールドポリティクスを見て学んでいるものとして、非常にありがたい本だった。 世界は思っている以上に複雑で、危ういバランスの中で成り立っていることを知った。もう少しみんなで譲り合ったり認め合ったりできなかったのかと悲しくなった。...

ウクライナ戦争が始まってから、ずっと豊島晋作のテレ東ワールドポリティクスを見て学んでいるものとして、非常にありがたい本だった。 世界は思っている以上に複雑で、危ういバランスの中で成り立っていることを知った。もう少しみんなで譲り合ったり認め合ったりできなかったのかと悲しくなった。 それぞれの国にそれぞれの論理があり、それぞれの正論がある上で世界は成り立っているのはとてもよく理解できた。日本もいまの環境を維持していくためにたくさん議論すべきことがある。この本はそれを考えるきっかけと危機感を私に与えてくれたと思う。 軍事費を増やすと言う話にも、ただ武器を買うだけが増強じゃないのは大きな気づきだった。日本もサイバー対策や設備のリニューアル、法の整備など必要なところにお金を費やすことは大事だと感じた。 ただ、それでも軍備じゃない何かで国力を高める方法はないのかと言いたくなった。抑止力っていうのは安全保障を高めるしかないのかなぁ。 人は結局戦ってしまう生き物なのだろうか。 隣の国とは結局仲良くなるのは難しいのか。 歴史も含めていろんなこと知って、いろんなことを考えていきたい。

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2023/01/29

文化放送 「村上信五くんと経済クン」 ゲスト テレビ東京 豊島 晋作 キャスター (2022年10月1日放送)

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2023/01/22

読むきっかけは英会話の先生からのアドバイスでした。 「日本ではこんな良い本が出ているけれど、君の周りでは読まれているのかな?」という煽りのような質問。 「いえ、名前も聞いたことがありません」と返すのが精一杯でした。 普段は古典を中心に読んでいるので、発刊されて1年以内の本を読む...

読むきっかけは英会話の先生からのアドバイスでした。 「日本ではこんな良い本が出ているけれど、君の周りでは読まれているのかな?」という煽りのような質問。 「いえ、名前も聞いたことがありません」と返すのが精一杯でした。 普段は古典を中心に読んでいるので、発刊されて1年以内の本を読むのは新鮮です。出てくる時期、ワード、状況がテレビの報道と一致するからです(古典の場合は、数十年、数百年前の事情を考慮しないといけません) その新書で読んだテーマは、ウクライナに対するロシアの侵略について。 なぜロシアの電撃作戦が足止めを受けることになったのか? どうしてウクライナは、小国ながら大国ロシアからの猛攻に耐え、局地的には押し返しているのか?  そういった直近の話題から、ロシア、独裁者プーチンが侵略を決めるに至った、歴史的な経緯までを平易な文章で説明してくれます。 この「歴史的」という部分がこの本の骨子だと評価しています。 何が起きているかはー偏向報道であることを認めつつもーニュースを見れば理解できます。 ですが、普段ニュースでは取り上げられない過去、時間をさかのぼった事情をこの本から理解すると、今回の侵略は無為無策ではなく、何かしらの理由と原因があるとわかるのです。 ロシアが持つ「悲観的」な歴史感、プーチンが感じるNATOの裏切りなどが興味深いですね。 また、作者の豊島さんは似た事例でノルウェーやバルト三国といった近隣の「ロシアに国境を面した」国々の決断、遍歴を文中で取り上げ比較をしています ウクライナを軸に据えながら、ヨーロッパの地政学についても紐解く。最終的には、同じくロシアを隣国として持つ日本についても意見を展開します。 「これは他人事ではない」という感覚が芽生えます。 10年後、この本で書かれていたことの一部は、誤った解釈と評価されるかもしれません(本人もそれは自覚されています) 長年読み継ぐためではなく。むしろ、今読んで、今の私たちの意見を洗練させるために読むべき本です。

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2023/01/11

じっくりと執筆したというよりも、緊迫した状況で一気に書き切った印象。それだけに切迫した印象を抱いた。

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2023/01/09

ウクライナ戦争の持つ意味合いや歴史的背景g整理されており興味深い。「プーチン暗殺」が色々な側面から難しいということも理解できた。

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2022/12/25

ウクライナ戦争(侵攻)について2022年7月時点でまとめられた 発端、戦況と見通し、そして世界への影響。 それを踏まえた台湾戦争(有事)のケースで、日本に想定されるシナリオと論理の必要性。 敵基地攻撃能力や防衛力強化の政治判断の背景にある「きな臭さ」をうかがい知る情報だったが、...

ウクライナ戦争(侵攻)について2022年7月時点でまとめられた 発端、戦況と見通し、そして世界への影響。 それを踏まえた台湾戦争(有事)のケースで、日本に想定されるシナリオと論理の必要性。 敵基地攻撃能力や防衛力強化の政治判断の背景にある「きな臭さ」をうかがい知る情報だったが、核などの旧態依然とした武力兵器の数や予算が戦争の優劣を決めたり、戦争回避のために軍備が重要なのか・・・、などなど議論を尽くさなければならないと感じた。 プーチン、習近平、金正恩・・・独裁者と言われる人物個人が暴走を引き起こすのかについても疑問を感じた。 22-30

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2022/11/13

p82 ロシアを理解したければエルミタージュ美術館よりトレチャコフ美術館 p97 東欧には第2次世界対戦中、ナチスに味方してソ連軍と戦った一群がいて、その残存勢力が今もバルト三国やウクライナで活動中だと考える。特に今のウクライナは、その一群に支配されているとするのがプーチンの理...

p82 ロシアを理解したければエルミタージュ美術館よりトレチャコフ美術館 p97 東欧には第2次世界対戦中、ナチスに味方してソ連軍と戦った一群がいて、その残存勢力が今もバルト三国やウクライナで活動中だと考える。特に今のウクライナは、その一群に支配されているとするのがプーチンの理屈 p140 フィンランド 森の中でのゲリラ戦を得意とした モロトフカクテル フィンランド スナイパー シモ=ヘイ p144 フィンランドは2つの大国に挟まれて孤立 ここでフィンランドが選んだ道はナチスドイツと手を組むこと。領内にナチスドイツ軍が駐留することを認め、ともにソ連と戦うことを選んだ。ナチスドイツも危険だったが、ソ連の方がより脅威だった。「ろくでもない選択肢から、最もひどくないものを選んだ」 p155 ムーミンに登場する旅人のスナフキンの有名なセリフ 「誰かを崇拝しすぎると、本当の自由はえられない」 p158 二十世紀のバルト三国は、ヒトラーとスターリンという二人の稀代の悪魔によって翻弄され続けた p161 当時戦争はドイツを起点として、西部戦線と東部戦線に二分されていた 東部戦線はもっぱら独ソ戦に集約される。お互いに多大の犠牲を払っった上で両国間の戦闘は集結したが、争いの火種は半世紀以上立っても消えなかった。ヒトラーとスターリンという稀代の悪魔のうち、どちらを解放者とみるかという、決して一致した結論が出そうにない不毛な問題が積み残されたのである。

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2022/11/06

2022年2月24日、ウクライナ戦争(ロシアのウクライナ侵攻)開始 YouTubeにその解説動画をあげ続けて一躍有名になった、テレビ東京のニュースキャスターさんによる本です。 開始から約4ヶ月の戦争の経過や世界各国の関わりの状況が冷静かつ分析的にまとめられています。 またウク...

2022年2月24日、ウクライナ戦争(ロシアのウクライナ侵攻)開始 YouTubeにその解説動画をあげ続けて一躍有名になった、テレビ東京のニュースキャスターさんによる本です。 開始から約4ヶ月の戦争の経過や世界各国の関わりの状況が冷静かつ分析的にまとめられています。 またウクライナ戦争によってリアルに私たちの心配ごとになった戦争というテーマについて、読者がより深く向き合うことを要請しかつそれを支援しようとします。つまりこの戦争の遠因と考えられる20世紀以降のロシア•ヨーロッパ周辺の歴史の概略解説や、さらに私たちに関わる問題として中国による台湾侵攻の具体的な想定シナリオが述べられています。 戦争、軍事の専門家ではないご自身の立場を踏まえ、過度な表現はせず、希望や怒りに目を曇らせず、分析の限界も表明する。 動画で表れている著者のバランス感覚の良さは、本書でも健在です。

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2022/10/29

秀逸な一冊、中学生以上の日本国民に読ませたい一冊。有事の際は憲法などアメリカには関係なく参戦させられるだろう。その時、危機管理のない平和ボケした政治家は何をどう判断するのか? 蚊帳の外の問題ではなく火の粉がすでに降りかかっている。日本人よ、考えよう!

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2022/10/19

動画を一切見ない私だが夫がいつも見ているYouTubeでテレ東ビスの豊島さんのシリーズはちょくちょく見ている。 豊島さんのキャラや声が好きだなぁといつも感じる。 本書にもあったようにウクライナ戦争は実際に軍事進行を実行してしまう事実を目の当たりにしたこと。 そしてロシア軍が想定...

動画を一切見ない私だが夫がいつも見ているYouTubeでテレ東ビスの豊島さんのシリーズはちょくちょく見ている。 豊島さんのキャラや声が好きだなぁといつも感じる。 本書にもあったようにウクライナ戦争は実際に軍事進行を実行してしまう事実を目の当たりにしたこと。 そしてロシア軍が想定されていたよりも弱かったこと。この2つを明確にしたのだと感じる。 戦争が起こる背景はいろいろあると思うし、私は全くその辺の知識がないため明確な事は言えないが、1つの要因として地政学があるように感じる。 地理的な関係においてロシアは長い歴史の中で被害を受けてきたし、その歴史を考えると今回の戦争も起こるべきして起こったように思えてならない。 そして今回の戦争で日本は完全に西側として生きていく事を表明したと感じているし、この戦争が対岸の火事ではなく中国との関係においてこれからどのような対応をしていくのか決断を迫られる時がすぐそこまで来ているのだと感じる。 ==== ジャンル:グローバル 出版社:KADOKAWA 出版社ページへ 定価:1,650円(税込) 出版日:2022年08月02日 ==== 豊島晋作(とよしま しんさく) 1981年福岡県生まれ。テレビ東京報道局所属の報道記者、ニュースキャスター。2005年3月東京大学大学院法学政治学研究科修了。4月テレビ東京入社。政治担当記者として首相官邸や与野党を取材した後、11年春から経済ニュース番組WBSのディレクター、同年10月からWBSのマーケットキャスター。16年から19年までロンドン支局長兼モスクワ支局長として欧州、アフリカ、中東などを取材。現在、Newsモーニングサテライトのキャスター。ウクライナ戦争などを多様な切り口で解説した「豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス」の動画はYouTubeだけで総再生回数4000万を超え、大きな反響を呼んでいる。 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/3157

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