すべて忘れてしまうから の商品レビュー
燃え殻さんの体験談?が何の飾り気もなく綴られてる。 燃え殻さんに雑談のように、お酒を飲みながら聴くエピソードトークのようで、話がイメージしやすい。 少しでもよく見せようとか、カッコよく見せようとかしてなくて そんな姿が、深い共感は生まなくても、等身大で身近に感じる。 すごく似た...
燃え殻さんの体験談?が何の飾り気もなく綴られてる。 燃え殻さんに雑談のように、お酒を飲みながら聴くエピソードトークのようで、話がイメージしやすい。 少しでもよく見せようとか、カッコよく見せようとかしてなくて そんな姿が、深い共感は生まなくても、等身大で身近に感じる。 すごく似た境遇ではないのに、自分を重ねて救われたような気持ちになる。 読み終えて、もっと話を聞いてたかったなぁ…って思うような本。 【好きなエピソード】 ・逃げて逃げて今がある ・偉そうにするなよ。疲れるから ・エゲツない思い出は、ひとつ覚えときゃいい ・今夜は、悪口かエロ話だけにしましょう
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燃え殻氏の文章はとても優しく、読み終わると切ない気分になります 幼い頃のこと、悩み多き歳の頃、社会人になってからも不条理な中でさえゆるりと希望と期待を最小限に少しづつやり過ごしていく術のようなものを教えてくれる 読み終わった時には心の奥にポッと暖かい火が灯るような思いに気付きます
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過去の記憶って忘れてしまうから、残しておきたい。写真一枚でも良い。各ストーリーのラスト3行くらいが好き。解説が町田康さんだった。
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肩に力が入ってない緩さがいい。多分読み終わったら「すべて忘れてしまう」ような日常のちょっとした話で、でも弱さを隠さず吐露しながら「まぁいいじゃない、それで」といった包容力とは違う不思議な優しさに溢れる。「忘れてしまう」には「だから気にするな」という励ましと「だから書き留めるのだ」...
肩に力が入ってない緩さがいい。多分読み終わったら「すべて忘れてしまう」ような日常のちょっとした話で、でも弱さを隠さず吐露しながら「まぁいいじゃない、それで」といった包容力とは違う不思議な優しさに溢れる。「忘れてしまう」には「だから気にするな」という励ましと「だから書き留めるのだ」という自戒、2つの意味が込められている。色々あるけど燃え殻氏のいうとおりなんだよく分からないけど目の前の日常を生きていけばいいのではないだろうか、難しいことは兎も角として。個人的に好きなのは「これは約束と営業です」。存在が無視される辛さと認められる嬉しさ、自己肯定感の大切さを示す(しかもキャバクラを例にして)これほどシンプルなエピソードはないのではないだろうか。
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エッセイなのでサクサク読める。 哀愁漂うほんのり暗い内容にも、どこかユーモアとかすかな希望があるようで、読んでいて嫌にならない。他の作品も読んでみたくなった。
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〜大人になれなかったは小説でこちらはエッセイ。 モデルになるエピソードの話も幾つかあったり。 力の抜けた懐古的な印象のエッセイ。 ただ今日もそれを踏まえて生きてます。 って感じで前には向いてるかな。
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小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ時にも感じたけど燃え殻さんの文章には、自分の記憶の奥底にあるどこかをそっとつつくようなモノがある。 それも、力ずくでえぐるようにではなく、そっと積もった埃を舞わないように丁寧に払う優しさと弱さで、しかし確実に掘り出してくる。 うっ...
小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ時にも感じたけど燃え殻さんの文章には、自分の記憶の奥底にあるどこかをそっとつつくようなモノがある。 それも、力ずくでえぐるようにではなく、そっと積もった埃を舞わないように丁寧に払う優しさと弱さで、しかし確実に掘り出してくる。 うっかり自分も同じような経験をしたような気がしてしまうし、自分も何か書こうかなと思わされてしまう。 せっかく掘り出してもらった記憶、書き記さないとすべて忘れてしまうから、いいきっかけだと思ってしたためてみようかな。
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短編なので読みやすかった。 共感できるものから、そんなことあるの、というものまで様々。 最初の大槻ケンヂさんとのやり取りがふりなのか気になるところ。 映画の1場面をさらっと観る感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名前が大好きなキリンジの曲と同じだな、位の気持ちでヒマつぶしに手にした一冊。 期待していなかった事もあり、滅茶苦茶良かった…という印象です。一通り読み終わってからまた最初に戻る…を何回か繰り返してしまいました。いい事良いフレーズがいっぱいだなあ。 死にたいんじゃない、タヒチ行きたいんだ。
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自分の過去を見せられているようで、胸の奥が騒つく感じで、ずっと読んでいたいけど勿体ない感じで、最後は燃え殻さんの世界から離れるのが淋しい感じで、どこか切なくて。またいつか帰ってきたいと思える作品でした。「偉そうにするなよ。疲れるから」の爺ちゃんが好きです。
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