すべて忘れてしまうから の商品レビュー
エッセイなのでサクサク読める。 哀愁漂うほんのり暗い内容にも、どこかユーモアとかすかな希望があるようで、読んでいて嫌にならない。他の作品も読んでみたくなった。
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〜大人になれなかったは小説でこちらはエッセイ。 モデルになるエピソードの話も幾つかあったり。 力の抜けた懐古的な印象のエッセイ。 ただ今日もそれを踏まえて生きてます。 って感じで前には向いてるかな。
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小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ時にも感じたけど燃え殻さんの文章には、自分の記憶の奥底にあるどこかをそっとつつくようなモノがある。 それも、力ずくでえぐるようにではなく、そっと積もった埃を舞わないように丁寧に払う優しさと弱さで、しかし確実に掘り出してくる。 うっ...
小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだ時にも感じたけど燃え殻さんの文章には、自分の記憶の奥底にあるどこかをそっとつつくようなモノがある。 それも、力ずくでえぐるようにではなく、そっと積もった埃を舞わないように丁寧に払う優しさと弱さで、しかし確実に掘り出してくる。 うっかり自分も同じような経験をしたような気がしてしまうし、自分も何か書こうかなと思わされてしまう。 せっかく掘り出してもらった記憶、書き記さないとすべて忘れてしまうから、いいきっかけだと思ってしたためてみようかな。
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短編なので読みやすかった。 共感できるものから、そんなことあるの、というものまで様々。 最初の大槻ケンヂさんとのやり取りがふりなのか気になるところ。 映画の1場面をさらっと観る感じ。
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名前が大好きなキリンジの曲と同じだな、位の気持ちでヒマつぶしに手にした一冊。 期待していなかった事もあり、滅茶苦茶良かった…という印象です。一通り読み終わってからまた最初に戻る…を何回か繰り返してしまいました。いい事良いフレーズがいっぱいだなあ。 死にたいんじゃない、タヒチ行きたいんだ。
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自分の過去を見せられているようで、胸の奥が騒つく感じで、ずっと読んでいたいけど勿体ない感じで、最後は燃え殻さんの世界から離れるのが淋しい感じで、どこか切なくて。またいつか帰ってきたいと思える作品でした。「偉そうにするなよ。疲れるから」の爺ちゃんが好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
過去の思い出→現在の状況といった対比が多く、現代人らしい生活が生々しくてとても人間臭いと感じました。そしてその人間臭さが私はとても好きです。 誰かの人生を垣間見ることで、心のモヤモヤを抱えているのは自分だけではないとどこか安心してしまうのかもしれません。そんな自分を感じて、自分も十分に人間臭いなと思いました。
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この本を買ってスタバで読み始めたら、笑いを堪えるのに必死で、耐えきれず店を出た、そんな一冊 ショートエッセイがたくさん詰まっているので、ライトに読めるが、文章の構成が上手くて言葉の選別も私のツボだった これはまた読むだろうから本棚に残しておくことにした 『僕たちはみんな大人...
この本を買ってスタバで読み始めたら、笑いを堪えるのに必死で、耐えきれず店を出た、そんな一冊 ショートエッセイがたくさん詰まっているので、ライトに読めるが、文章の構成が上手くて言葉の選別も私のツボだった これはまた読むだろうから本棚に残しておくことにした 『僕たちはみんな大人になれなかった』の映画も大好きだったので、燃え殻さんにはもっと本を書いてほしい
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読みやすかった。著者である燃殻さんの記憶がそこに詰まっているようで、読んでいて他人の記憶を覗き見しているような感じがした。自分も忘れてしまう前に記録として記憶を残していきたいと思った。
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ドラマ化になった作家さんということで興味があったので手に取りました。 自宅に戻ってから作家さんの名前が「燃え殻」というのに気が付いて吃驚しました。 なんでこんな名前になったのかと想像して読んでいましたが、 この作品だけで考えてみると掴みどころが無いですが、 もしかしたら仕事や...
ドラマ化になった作家さんということで興味があったので手に取りました。 自宅に戻ってから作家さんの名前が「燃え殻」というのに気が付いて吃驚しました。 なんでこんな名前になったのかと想像して読んでいましたが、 この作品だけで考えてみると掴みどころが無いですが、 もしかしたら仕事や人生などに燃え尽きてしまった所から 由来しているのかと勝手に想像してしまいました。 本当の所はどうなのでしょうか? さてこの作品は何とも掴みどころが無くて、 日常の一部のたわいのない話題ばかりです。 もしかしたら男性の方が共感する部分が多いかと思いますが、 女性でも共感できる部分があったり、 思わずくすりと笑える部分があって面白かったです。 著者も仕事をはじめとして色々と気苦労などがあるみたいで、 身体的に精神的にも疲れてしまった辛い経験があったことから 少しダークな話もありますが、そんな事にもさらりとした言葉で 心を軽くしてくれていたので何となく肩の力が緩んだ気がしました。 印象的な言葉があったので心に留めておきたいと思います。 「逃げちゃダメだ!」は事故併発本の常套句だ。 それもあるひとつの真実だと思う。 だけど、「逃げた先にみつけられるものもあるかもしれない」 という注釈でいいから書いておいて欲しい。 (中略) 何もなかったよりかは良かったじゃないか、と言い切れる今がたしかにある。 生きていると全部が、元には戻らない。 壊れた部分は壊れたまま、抱きかかえがら生きていくしかない。 大きい溜息をひとつ。今は溜め息じゃない、大きい深呼吸だ、 と自分と他人を騙しながら、今日を生きてみる。 飄々とした中にも淡々として説得させられる部分もあるので、 飲み屋でのトーク話を聞いているような感覚で作品を楽しめました。 良いことも悪いことも、そのうち全て忘れてしまうけれど、 なるべくなら良いことは忘れないで長い間記憶に留めて おくことが出来たら良いなと思ってしまうこともあったり、 何気ない日常だからこそ特別に思い出として残したいという 気持ちが詰め込まれたようなエッセイ集でした。
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