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てらこや青義堂 師匠、走る の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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2024/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今村翔吾初期の傑作。最近の諸作と比べると粗い部分や、構成の無理っぽいところはあるものの、初期にこれだけの小説を書けているというのが凄い。 江戸時代を舞台にした青春学園忍術活劇。こう書けばわかる通りのネタてんこ盛り、剣の立会有り、忍術合戦あり、ミステリーあり、市井人情あり、学園友情恋バナあり、で読んでて飽きない。 さらっと読みたい時に最適な1冊。今村翔吾入門書としても悪くはないが、ここから入ると最近の作品は歴史小説(時代小説ではないという意味で)の比重が高く思えるかも

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2024/08/01

それぞれに鬱憤や問題を抱える問題児たち、ひとりひとりと向き合って、人生を明るくしていく。元忍びという設定も最高に面白い。子どもたちが忍びの真似ごとを(でもかなり高い精度で)するのも面白い。何より元妻の睦月がすっぽりとそこに収まるのが気持ちいい。

Posted byブクログ

2024/05/15

疾走する如く読み切ってしまいました。色々と思考を巡らせることなく、今村さんが描かれているストーリーをそのままを読んで楽しめる。ワクワク、ハラハラ、ドキドキするのだけれど、決して期待が裏切られることがない。安心?して読み進められる感覚がとてもよかった。 江戸時代中期、田沼意次が老...

疾走する如く読み切ってしまいました。色々と思考を巡らせることなく、今村さんが描かれているストーリーをそのままを読んで楽しめる。ワクワク、ハラハラ、ドキドキするのだけれど、決して期待が裏切られることがない。安心?して読み進められる感覚がとてもよかった。 江戸時代中期、田沼意次が老中となっていた頃の時世を背景に公儀隠密、侍、忍者といった武士階級。農民、商人、大工といった市政の人々が大活躍する大冒険活劇、といった作品。 元隠密であった寺子屋の師匠と筆子たちの師弟愛や夫婦愛を中心に据えてストーリーが展開されます。喜怒哀楽の様々な要素が組み込まれており、読むスピードを抑えることが難しかった。 今村さんの時代小説は作品ごとに異なる時世を背景にしつつも、人間の感情を巧みに操りながら心を揺さぶるような作品が多いと思っています。ただ、この作品は特にスピード感が半端ではありませんでした。 面白かったです。

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2024/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寺子屋の師匠になった凄腕の元公儀隠密の坂入十蔵と個性豊かな筆子たち。 互いを思い合う人情が交錯し、手練れの忍びたちも絡むワクワクハラハラ展開がおもしろくない筈がない。 「いかなる子であろうとも見捨てはしない」の誓いの元、十蔵が教え子のために走り寄り添う気持ちを問題児たちがなんだかんだで受け止めていて胸熱。 命を奪ってきた暗い過去や大切な者たちを奪われた凄惨な過去…それぞれ苦しみを背負う忍びたちもまた魅力だった。 十蔵と対しながら、心を通わせた筆子の窮地に颯爽と現れるニヒルで絢爛な火遁使い、鬼火の禅助が印象に残る。

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2024/05/03

これはよかった本当によかった。わたし的には文句なしの星5つ。江戸、忍び、子どもたち、教育、守りたいもの等々、わたしの好みのトピックが勢揃い。火喰鳥のシリーズより面白かった。もっともっと高く評価されてほしい!!

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2024/01/20

最後は一気読み。 今村翔吾さんが書く物語は読み進めたい気持ちに 読み進める速度が追い付かない。 圧倒的に強い者同士の闘いや、登場人物の安否など先が気になって仕方ないからなのか…。 舞台は、寺子屋。そこに通う四人の子供たちと師匠のお話。子供たちは個性豊かで起こす問題もてんでばらば...

最後は一気読み。 今村翔吾さんが書く物語は読み進めたい気持ちに 読み進める速度が追い付かない。 圧倒的に強い者同士の闘いや、登場人物の安否など先が気になって仕方ないからなのか…。 舞台は、寺子屋。そこに通う四人の子供たちと師匠のお話。子供たちは個性豊かで起こす問題もてんでばらばら。でも、その中には必ず人への想いが描かれていて心に沁みる。そして師匠は凄腕隠密を訳あって引退した身。 子供たちの問題と向き合いながら、時には駆けずり回りながら自分の過去や現在の想い、そしてこれからに想いを馳せる。 印象に残った言葉はいくつかあるけどその中でも 「これからも迷いながら生きとうございます」という台詞が刺さった。 綺麗事じゃないけど前向きな言葉で素敵だと思った。

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2023/12/22

今村先生らしく胸熱でドキドキワクワクのおもしろい作品でした。 寺子屋を舞台に、子どもたちと元忍びの先生との痛快エンタメ。 特に夫婦の絆は素敵に描かれてます。 ぼろ鳶組で出てるくるワードもちらほらで、テンション上がりました(笑)

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2023/12/16

 今村氏らしい、疾走感全開の江戸青春小説。  前半は4人の筆子の紹介も兼ねた事件。ここは展開は緩やかで面白いが勢いがつかない感じ。その中でも今回の黒幕・源之丞や三雲禅助が登場し大きな事件を予感させる。後半の伊勢詣の道中、事件が起きる。十蔵は捕らえられ、筆子たちが奮闘する。  ツッ...

 今村氏らしい、疾走感全開の江戸青春小説。  前半は4人の筆子の紹介も兼ねた事件。ここは展開は緩やかで面白いが勢いがつかない感じ。その中でも今回の黒幕・源之丞や三雲禅助が登場し大きな事件を予感させる。後半の伊勢詣の道中、事件が起きる。十蔵は捕らえられ、筆子たちが奮闘する。  ツッコミどころは多いが、後半は一気に読んでしまう点が流石。襤褸鳶シリーズのように様々な特徴の忍びが出てるが、印象的な者は少なく、その点はこの設定の限界かもしれない。  江戸物の青春小説というと、宮本昌孝『藩校早春賦』が想起され、それには及ばないけれど、武家だけでなく商家や大工の子らが活躍する点に新しさと広がりを感じた。

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2023/10/13

手に汗握る面白さでした。 まさか、忍者の戦いの話とは思いませんでしたが、壮絶なバトルの描写は、臨場感たっぷりでした。 最近の小説は、スッキリしない結末が多くて、それはそれでリアリティがありますが、今村さんの小説は、読了後がスッキリ!します。 続編を期待します。

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2023/08/25

元忍者が寺子屋(学校?)の先生で笑いあり、感動あり、バトルあり(バトルはナルトさながらの忍術が)でストーリーも面白く一気読み間違い無し‼️

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