てらこや青義堂 師匠、走る の商品レビュー
元公儀隠密で寺子屋師匠の十蔵と、教え子たちが良い関係。 元隠密だが、いい具合に腕が鈍っている十蔵先生は、筆子たちの悪戯によく引っかかる。微笑ましい。 他所ではうまくいかなかった子たちの、豊かな個性が可愛い。 兵書を学ぶ女子千織が、後半には立派に軍師となり、学ぶとちょっと足りない...
元公儀隠密で寺子屋師匠の十蔵と、教え子たちが良い関係。 元隠密だが、いい具合に腕が鈍っている十蔵先生は、筆子たちの悪戯によく引っかかる。微笑ましい。 他所ではうまくいかなかった子たちの、豊かな個性が可愛い。 兵書を学ぶ女子千織が、後半には立派に軍師となり、学ぶとちょっと足りない鉄之助が実は剣技無双だったり、でこぼこバランスが楽しめた。 隠密らしく忍びの戦いなどもあるけれど、寺子屋のほのぼの日常が楽しかった1冊。 十蔵の、師匠としての心構えが素敵だった。
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今村翔吾お得意の痛快エンタメ時代小説。 少年マンガの王道をゆく展開で、やはり面白い。けどちょっと飽きてきたな。
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寺子屋を舞台とした人情話かなと思って読み始めたら、しっかり隠密、忍術の物語だった。個性豊かでそれぞれに特技を持つ子供達。そんな子供達が影の者達とまみえる。 こんな子供を持つ親は、どれだけ心配しても足りないだろう。
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序章/鉄之助の拳/吉太郎の袖/源也の空/千織と初雪/ 睦月は今日も笑う/十蔵、走る/筆子も走る/終章 寺子屋の師匠と通う子供たち。一癖も二癖もある子供たちを教え導く(とは言い切れない)師匠も実はご同様な感じのひとらしい。楽しそうな寺子屋に見えますよ。 それぞれが起こす小さな事件...
序章/鉄之助の拳/吉太郎の袖/源也の空/千織と初雪/ 睦月は今日も笑う/十蔵、走る/筆子も走る/終章 寺子屋の師匠と通う子供たち。一癖も二癖もある子供たちを教え導く(とは言い切れない)師匠も実はご同様な感じのひとらしい。楽しそうな寺子屋に見えますよ。 それぞれが起こす小さな事件は何とかやり過ごしてきたけれど、みんなに降りかかる大きな出来事に肝が冷える。 ああ でも よい結果に落ち着いて 本当によかった
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元公儀隠密が営む寺子屋を舞台に、将軍暗殺を目論む一団との闘いが描かれる。 子弟の絆、家族や夫婦の愛、友情、人情、復讐劇、剣劇、忍者など、あらゆる時代小説の醍醐味がこの一冊に凝縮しており、一気に読まされてしまいました。 よくここまで、詰め込めるものと感心するほどで、しかも...
元公儀隠密が営む寺子屋を舞台に、将軍暗殺を目論む一団との闘いが描かれる。 子弟の絆、家族や夫婦の愛、友情、人情、復讐劇、剣劇、忍者など、あらゆる時代小説の醍醐味がこの一冊に凝縮しており、一気に読まされてしまいました。 よくここまで、詰め込めるものと感心するほどで、しかも物語としても目が離せないほどよく構成されていました。 隠密という非情の心を捨て去り、子供たちの未来のために、己の夢を賭ける主人公の生き方に憧れを抱かざるを得ません。 主人公の教えや生き方に胸を打たれました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
202209/寺子屋モノ好きだし今村翔吾だしと期待した通り面白かった!師匠が実は公儀隠密で…という設定とそれをいかした展開も意外で楽しめた。ただ、物語だから仕方ないとはいえ師匠として特定の筆子達を優先し過ぎてるのはちょっとなあ。そして子供達が強くて優秀過ぎて、結果恐ろしい強敵のはずがしょぼいザコ敵達になってしまい緊迫感に欠けた展開が惜しい。
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素晴らしい、著者の原点、どこか荒々しく、骨太の冒険活劇、魅力ある登場人物の一挙手一投足に心が震える、現在出版されている書籍・シリーズ(くらまし屋、ぼろ鳶組、イクサガミ、童の神等)に脈々と受け継がれている、じんかん、塞翁の盾、八本目の槍等から受ける歴史の深さや懐かしさも感じられ、そ...
素晴らしい、著者の原点、どこか荒々しく、骨太の冒険活劇、魅力ある登場人物の一挙手一投足に心が震える、現在出版されている書籍・シリーズ(くらまし屋、ぼろ鳶組、イクサガミ、童の神等)に脈々と受け継がれている、じんかん、塞翁の盾、八本目の槍等から受ける歴史の深さや懐かしさも感じられ、それぞれの著者の書籍、シリーズへの布石も伺え大変満足しました。この登場人物でシリーズ化に期待したい。
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最近お気に入りの今村翔吾だが、本作は言ってしまえばラノベだった。 文章の勢いは本当に好きで、色んな個性あるキャラが出てくるところもワクワクするのだけれども、主人公に魅力がイマイチないのと敵がザコすぎる等々で個人的には盛り上がりを欠いてしまった。 似たようなイクサガミは即漫画化!と...
最近お気に入りの今村翔吾だが、本作は言ってしまえばラノベだった。 文章の勢いは本当に好きで、色んな個性あるキャラが出てくるところもワクワクするのだけれども、主人公に魅力がイマイチないのと敵がザコすぎる等々で個人的には盛り上がりを欠いてしまった。 似たようなイクサガミは即漫画化!とおもえるほどの熱さ深さがあったのに、やはり初期の作品だからか何かが足りない感じがした。
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