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菓子屋横丁月光荘 金色姫 の商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

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2024/09/28

シリーズ5作目。 感動回でとても良かった。守人がついに修論を出して卒業する。知り合いの繋がりから、風間家の親戚とも子供時代ぶりに再会する。 生と死、人との出会いや別れについて深く触れていて、色々考えさせられた。生と死には大きな変わりはない、ただ明るいか暗いかだけ、死んでもいなくな...

シリーズ5作目。 感動回でとても良かった。守人がついに修論を出して卒業する。知り合いの繋がりから、風間家の親戚とも子供時代ぶりに再会する。 生と死、人との出会いや別れについて深く触れていて、色々考えさせられた。生と死には大きな変わりはない、ただ明るいか暗いかだけ、死んでもいなくなるわけでは無い等。 生命はみな自分自身だけでは完結しないようにつくられている、という吉野弘の詩も気になったので読んでみたい。

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2024/07/04

月光荘シリーズ5作目。 繭 金色姫 富士塚 と、伝承的なことに話が広がっていく一方 守人は親戚と再会を果たして 記憶に封していた過去の色んなことを 思い出していく。 田辺に自分の秘密を打ち明けることもできて 静かに、でも確実に殻を破っていっているなぁ。 それにしても田辺の...

月光荘シリーズ5作目。 繭 金色姫 富士塚 と、伝承的なことに話が広がっていく一方 守人は親戚と再会を果たして 記憶に封していた過去の色んなことを 思い出していく。 田辺に自分の秘密を打ち明けることもできて 静かに、でも確実に殻を破っていっているなぁ。 それにしても田辺の祖父母の敏治さん喜代さんがとても良い。 「そうだろう、喜代はかわいかったんだ。 若い頃も、歳取ってからもずっとずっとかわいくて」 って夫婦、素敵すぎる。

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2024/02/05

とても静かなシリーズだと思いますが、今回は特に静かに感じました。そして、別れと出会いを想うひときわ優しい物語。

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2023/07/18

★住み続けてきてよかった(p.245) ・繭玉作り、養蚕、喜代さん、田辺、修士論文。 ・風間家とのつながりができる。 ・喜代さん、死の床に。 ・この巻は川越の町おこし小説的な部分よりも守人の人とのつながりが前面に出てきていました。血縁も見つかり地と人の足場がしっかりしてきた感じ...

★住み続けてきてよかった(p.245) ・繭玉作り、養蚕、喜代さん、田辺、修士論文。 ・風間家とのつながりができる。 ・喜代さん、死の床に。 ・この巻は川越の町おこし小説的な部分よりも守人の人とのつながりが前面に出てきていました。血縁も見つかり地と人の足場がしっかりしてきた感じです。表紙カバー絵ではさらにはかなげになってますけど。

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2023/07/12

人間の生涯は独りでは完結しない……日常を過ごしていく中で身につまされるストーリーでした。 胸にシンシンと切なさが降りました。

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2023/07/11

今作は再会と別れの物語。 今までの川越で出会った人たちとの繋がりに加え、親族との再会。 大学を卒業した守人だけでなく、いろんな人が次の一歩を歩き始めた。 式後の教室での木谷先生と二人の会話がとても好き。

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2023/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023/04/11 読了。 図書館から。 喜代さぁぁぁぁん…。 田辺家が本当に素敵だった。

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2023/04/15

シリーズ第五弾。 修士論文の提出を終えて、〈月光荘〉のイベントスペースとしての運営に本腰を入れることになった守人。 「庭の宿・新井」で開かれる“繭玉飾り”作りを取材しつつ、イベント開催の段取りを学んでいくことに・・・。 今回は、序盤の“繭玉飾り”を作るイベントを皮切りに、一冊...

シリーズ第五弾。 修士論文の提出を終えて、〈月光荘〉のイベントスペースとしての運営に本腰を入れることになった守人。 「庭の宿・新井」で開かれる“繭玉飾り”作りを取材しつつ、イベント開催の段取りを学んでいくことに・・・。 今回は、序盤の“繭玉飾り”を作るイベントを皮切りに、一冊を通して“養蚕”関連についての事に多く触れられています。 蚕にまつわる金色姫伝説や蚕影神社といった信仰の事や、蚕を育てる女性達の話など興味深く読ませて頂きました。 そして、建築士・真山さんを通じて守人の母方の親戚と思わぬ再会をすることになり、それをきっかけに守人のルーツを辿るうちに忘れていた(封印していた?)祖母との記憶も蘇り、亡くなった両親のお墓参りもできて、何よりでした。 このシリーズが始まったばかりの頃は、天涯孤独で人との間に壁があった守人ですが、川越での地域活動を通して、沢山の知り合いができましたし、この巻では親戚とも会えて、ご縁がどんどん広がっていく感じですね。 中でも、守人と同じく“家の声が聞こえる”田辺さんの祖母・喜代さんとの出会いは、彼にとって尊いものだったのではと思います。 出会いもあれば、寂しい別れもありましたが、家が守人に語ってくれてた「イナクナッタワケジャナイ・・ダイジョウブ、ココニイル、ズット、イル。」という言葉が胸に染みました。 新たな一歩を踏み出した守人ですが、今後どのような繋がりを見せてくれるのか、楽しみです。

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2023/03/31

養蚕については子供の頃に知ってショックを受けたのだが、今回本作を読んで、羽化しても産卵後には死ぬと知って、運命の残酷さにめげる。 とはいえ、宮中養蚕、民俗学など、知らなかったことが沢山知れて、興味深かった。 辛い別れもあったけど、この先へと続く再会や、信じてくれる人が出来たこと、...

養蚕については子供の頃に知ってショックを受けたのだが、今回本作を読んで、羽化しても産卵後には死ぬと知って、運命の残酷さにめげる。 とはいえ、宮中養蚕、民俗学など、知らなかったことが沢山知れて、興味深かった。 辛い別れもあったけど、この先へと続く再会や、信じてくれる人が出来たこと、守人にとっては大きな転機になったと思う。 優しくて不思議な空気感が、この先も変わらず続いて欲しいシリーズ。

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2023/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

守人の生い立ちにおいて、謎だったピースが埋まっていく。両親の死後、父方遠野の祖父に引き取られ、母方の風間家とはすっかりと縁を絶たれる。好きだった風間の祖母の死を、それどころか生前に風間家に馴染んだ両親の墓さえ知らせてくれなかった遠野の祖父。しかし、偶然の出会いから風間との縁が復活し、恨んでいた遠野の祖父の真意が見えてくる。そんな流れとともに、守人と同じく家の声が聞こえる友人の祖母喜代が逝く。あらすじを綴ってしまった。人格をもつもう一人の主人公・月光荘。川越の人びとこの古民家との関わりに興味があるのに残念。

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