ほどなく、お別れです の商品レビュー
腑に落ちない、納得できない、と感じる場面が多く、楽しむことができませんでした。 しかしながら、自分を理解し必要としてくれる人がいることの有り難さや、大切な人と過ごす時の尊さを感じられる温かい作品でした。 主人公の美空のその後を描いた続編もあるとのことなので、機会があれば読んでみよ...
腑に落ちない、納得できない、と感じる場面が多く、楽しむことができませんでした。 しかしながら、自分を理解し必要としてくれる人がいることの有り難さや、大切な人と過ごす時の尊さを感じられる温かい作品でした。 主人公の美空のその後を描いた続編もあるとのことなので、機会があれば読んでみようと思います。
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葬儀場『坂東会館』で働く清水美空の物語。葬儀場のスタッフ目線で、葬儀の進行が描かれている。そこにホラーというか、ファンタジーというか、見える人が出てくる。そう、霊が見えるのだ。辻村深月さんのツナグのような感じ。連作短編で読みやすい。続編期待。
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別れはかならずやってくる。 そんな時にここで葬儀をやってほしいなぁと思いました。葬儀は家族のためのもの。それを支えてくれるたくさんの方がいる。あとで後悔するのではなく、今、家族を、友人を大事にしていきたいと思いました。
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主人公の美空は、〝気〟を感じ取ることができる…だから葬儀場で働くと…。しかも訳ありのご遺体であれば尚のこと。 感じとれることで、ご遺体と残された遺族に心あふれるお見送りをしてあげる美空が素敵でした。(里見さんもいる事で更に) 美空も美空の家族も周りのスタッフも皆んないい人なの...
主人公の美空は、〝気〟を感じ取ることができる…だから葬儀場で働くと…。しかも訳ありのご遺体であれば尚のこと。 感じとれることで、ご遺体と残された遺族に心あふれるお見送りをしてあげる美空が素敵でした。(里見さんもいる事で更に) 美空も美空の家族も周りのスタッフも皆んないい人なので、重くなることはなく優しい気持ちになれるお話しでした。 一編ごとに涙するところもあり、シリーズものなので全部読もうと思います。
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死が題材となっているが、そこから逆照射された、生がテーマになっている 人間はいつでも死と隣り合わせだということを、忘れたくないな メメントモリ
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ちょっとミステリアスなところもあったけど、心温まるいいお話しだった。主人公・美空の成長も見守っていきたい
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グリーフケアをテーマにしたオカルトファンタジー。葬儀場が舞台で、霊感を持つ女性が主人公の連作短編集。シリーズ1作目。 第19回小学館文庫小説賞受賞作品。 ◇ 大学4回生の清水美空は凹んでいた。就活で連戦連敗を喫していたからだ。 そんな美空に声をかけてき...
グリーフケアをテーマにしたオカルトファンタジー。葬儀場が舞台で、霊感を持つ女性が主人公の連作短編集。シリーズ1作目。 第19回小学館文庫小説賞受賞作品。 ◇ 大学4回生の清水美空は凹んでいた。就活で連戦連敗を喫していたからだ。 そんな美空に声をかけてきたのが、かつてのバイト先の葬儀場「坂東会館」。葬儀が立て込み人員の都合がつかなくなったため手伝って欲しいとのことだった。 気分転換のつもりで応じた美空が会館に出向いたところ出会ったのが2人の男性。 1人が葬儀ディレクターでオレさま気質の漆原。もう1人が大きな寺の若手僧侶で愛想がよく穏やかな里見。 実はこの2人の担当する葬儀はワケありのものばかり。そして、その補助役としてなぜか美空が指名されたのだった。 美空が敢えて意識を向けないようにしてきた自分の特殊能力。その秘密が解き明かされる。全3話。 * * * * * 「葬儀や法事は故人のためではなく、遺族のためにある」ということばどおりの、ほろりとさせられるストーリーでした。 第1話「見送りの場所」第2話「降誕祭のプレゼント」もよかったけれど、エピローグに当たる、美空の身の上に関わる話がやはり感動的でした。 病死した夫を想うあまり自分の左薬指を食いちぎり指輪ごと飲み込み死んでしまう女性を描いた第3話は ( 心構えができていなかったぶん ) ゾッとしたけれど、全話を通して美空の成長物語としてもうまく構成されていたと思います。 これが長月天音さんのデビュー作だそうですが、ご自身の葬儀会社でのアルバイト経験や、5年間に渡り病床の夫を支え最期を看取った経験が十二分に活かされた作品だったと思います。 マンガ化もされているようですし、続編も楽しみです。
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もう、ボロ泣きでした。 どれくらいかといいますと、 歯を食いしばって、我慢しても うぅぅーーー、とその上から涙が押し寄せてきて、 へぐへぐへぐっと鼻水を垂らしながら涙が溢れてました。 こどもの悲しい話。 家族が別れる話は涙が溢れてきます。
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お葬式は残された家族のものとよく言われるけれど、ひょっとしたら亡くなった方にも届いているのかなって思わせてくれる本でした。 アナベルという紫陽花が出てくるお話が心に残りました。 だんなさんへの気持ちが積もり積もってしまったんだろうな。
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私は学生の頃に将来は葬儀屋さんで働きたいと思っていました。結局機会に恵まれず働くことは出来ませんでしたが、今でも大切で尊い仕事だと思っています。そんな葬儀屋さんで働く主人公、美空の物語です。葬儀屋さんは亡くなった方や残された方に寄り添い、お互いが後悔なく最後のお別れができるように...
私は学生の頃に将来は葬儀屋さんで働きたいと思っていました。結局機会に恵まれず働くことは出来ませんでしたが、今でも大切で尊い仕事だと思っています。そんな葬儀屋さんで働く主人公、美空の物語です。葬儀屋さんは亡くなった方や残された方に寄り添い、お互いが後悔なく最後のお別れができるようにサポートしてくれます。最期のお別れはすごく辛くて寂しくて悲しくて、、でもそう思えるのは今まで過ごした時間が素敵なものだったから。そう思わせてくれるようなお話でした。
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