ほどなく、お別れです の商品レビュー
わたしは霊が見えたり感じたりすることはないですが… 20歳頃までにそう言った体験がなければ一生 経験することはないと聞いたことがありますが 実際はどうなんでしょうか 思い出しましたが、母が子供の時に火の玉を見たと言ってましたね
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葬儀屋で働く女性の物語 三話紫陽花の季節 わたしには刺さる部分が多くて涙なしには読めなかった 自死を否定する気も責任もない 生きるも死ぬも自分の人生だから他人が口を出すものではなく自由だと普段から思っている どの場所であれ愛する人と共に過ごしたかった奈緒さん 周りにとってはたった2年だったかもしれないが 本人にとってはご主人と過ごす人生のすべてをかけたような2年だったに違いない それを、その思い出すらを引き剥がされた ご主人に会いに行く選択をした 不謹慎かもしれないが幸せになったと思う それを否定もせずに汲み取ってくれる3人 もし実際にいるのであれば大切な人の葬儀はこの方たちにお任せしたい
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昨年末 父が亡くなったため 題名に惹かれて手に取った作品 もう少し違ったストーリーを期待していた 人間くさい、ネチネチしたはなし でも そっち系のお話がメインだったため 肩透かしを食らった気分だった 私はそういう存在については否定しないし 多分見える人には見えるんだろうという...
昨年末 父が亡くなったため 題名に惹かれて手に取った作品 もう少し違ったストーリーを期待していた 人間くさい、ネチネチしたはなし でも そっち系のお話がメインだったため 肩透かしを食らった気分だった 私はそういう存在については否定しないし 多分見える人には見えるんだろうという 程度の思いしかないんだけど… さすがに子どものお話はズルイなぁと…泣 4か3で悩んだけど4で
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テーマはいいんだろうけど終始気になったのが美空が漆原を心の中で呼び捨てにし続けていたこと。年上で職場の先輩、後半自分の教育係になってもずっと呼び捨ては変わらず。特に失礼なことをされたわけでも無いのに他の人には敬称つけているのになぜ?それに「葬儀屋」てこの作者の心の根底では葬儀会社...
テーマはいいんだろうけど終始気になったのが美空が漆原を心の中で呼び捨てにし続けていたこと。年上で職場の先輩、後半自分の教育係になってもずっと呼び捨ては変わらず。特に失礼なことをされたわけでも無いのに他の人には敬称つけているのになぜ?それに「葬儀屋」てこの作者の心の根底では葬儀会社の社員を馬鹿にしているか下に見ているのでは?この二つが気になって本の中身自体は良いのかもしけど楽しめなかった。続編ももう買ってあるんだけど失敗したなぁ。
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お葬式は死者だけのものではない、 生者に区切りをつけてもらい、 生者に寄り添うためのものでもあるのだ。 主人公で葬儀場坂東会館で働く清水美空には、亡くなった姉がついている。それの影響か、亡くなった方の想いを人より強く感じることができる。 そしてそこで出会った葬儀ディレクター漆原とともに、色々な葬儀を通して美空は死者や姉と向き合っていく。 1章では自殺した男性のお葬式を美空は目の当たりにし、そこで初めてその葬式の担当者であり葬祭ディレクターである漆原に出会う。そのときに彼と一緒にいた僧侶里見は美空が人より”気”に敏感だということを感じ取り、漆原に伝える。そのから美空と漆原はタッグを組むようになり、喪家が少しでも前に進めるような葬式を遂行できるように邁進していく。そして2人で初めて行った葬式で、美空は喪服を着て洗われた女性に大きなカバンを託される。実はそのカバンを持った女性は故人であり、喪主である主人にオムツの入ったカバンを渡すことで前に進んでほしいと鼓舞の姿勢を示したのだった。そんな美空の故人と意思疎通をしようとする姿勢に漆原は彼女とタッグを組んでいくことを決めたのだった。 次の第2章では闘病で苦しんだ幼い女の子だった。美空はその女の子とお話しようと骨を折るが、なかなか上手くいかない。そんなにときに彼女を救ってくれたのが、美空の亡き姉美鳥だった。 3章では、美空が坂東会館に就職する決意をし、漆原が美空の家族に説得するところから始まる。みな彼の言葉にとても心が温かくなった。そして美空の祖母が入院し死が近づいているなかで、美空は病室で亡き姉が祖母に寄り添っている姿を目の当たりにする。姉は祖母をずっと気にかけ、待っていてくれたのだ。2人は寄り添いながら天に登っていき、美空と漆原はそんな2人を温かく見守るのだった。 特に第2章「降誕祭のプレゼント」が好き。幼くして亡くなった比奈ちゃんに寄り添う僧侶の里見や姉、そして生者によりそう漆原。みんながみんな誰かを想い、寄り添い、お葬式って成り立っているんだなぁ 私も美空や漆原のいる坂東会館でお葬式をあげたい
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東京スカイツリーの近くにある葬儀場 「坂東会館」を舞台とした物語 『ほどなく、お別れです』 「坂東会館」から独立した葬祭ディレクターの漆原、一種の霊感がある美空と、漆原の大学時代からの友人で死者と心を通わすことのできる僧侶の里美道生。 彼らが遺族と真摯に向き合い、亡くなった人の...
東京スカイツリーの近くにある葬儀場 「坂東会館」を舞台とした物語 『ほどなく、お別れです』 「坂東会館」から独立した葬祭ディレクターの漆原、一種の霊感がある美空と、漆原の大学時代からの友人で死者と心を通わすことのできる僧侶の里美道生。 彼らが遺族と真摯に向き合い、亡くなった人の思いを受け止め、行くべきところへ送り出す物語。 死者と心を通わすというファンタジー要素があるものの幻想的な描写などは控えめで読みやすい。ただ特殊ケースの葬儀を扱う漆原の案件なので、濃度が濃い。おまけに時間制限がある。 どのお話も現実的で、儚くて貴重な死者の訴えに何度も心が震えて涙が溢れた。 最初は『ほどなく、お別れです』とは、なんと寂しいタイトルなんだろう・・・と思ったが、読後改めてみると、それはお別れでもあり、また新たな出発でもあるような希望が感じられた。 一見すると暗く湿っぽい内容になりそうだが、美空の亡き姉 美鳥の存在によって、死の対極にある生の在り方や見え方、生から死へのレールの繋がりが、温かく穏やかに感じられる作品だった。 また、非日常的な空間にある葬儀場のお仕事を覗き見しているようで興味深かった。 実は、私も大切な人を亡くし、お仏壇の前で手を合わせる日課がある。 そして毎日心の中で話しかける。 そうすることで、自然に気持ちが落ち着いていく。心がささくれ立った時には浄化されるような感覚がある。 亡くなった家族への供養とは、遺された人が前を向いて生きていくための道標にもなるのかもしれない。 ある意味、お通夜に告別式、その後のお墓参りや法事といった供養は、遺された人の心の整理のための儀式だとも思う。その儀式の一番最初で、一番深く抑えようのない悲しみに満たされる場面が葬儀だ。 実際の葬儀でも、そこで働く方の真摯な対応、場に相応しい冷静さと労りで、救われる思いをしたことがある。 ただ大切な人の死に直面した辛さや悲しみがあまりに大きく、その記憶も丸ごと記憶の奥に閉じ込めていたことに、本作を通じて気付かされた。 今更ながら、葬儀場で働く方には頭が下がる思いがした。絶対に失敗が許されず、緊迫した厳粛なムードの中、様々な事情を加味した上で、高いプロ意識を持った対応が求められるのだろう。 涙もろくて軟弱者の私には絶対に務まらないが、故人と遺族に真摯に向き合う崇高な存在であり、誇らしいお仕事だと思う。 いつかは必ず訪れる大切な人の死 その儀式を迎える準備として、「あの時、ああしてあげればよかった」という後悔が残らないような生き方をしたい。よく聞く話だが、日々の生活に追われて忘れそうになる。 でもその日が来た時には、大切な人と別れることよりも、出会えたことに感謝できるような自分でいられたらと思った。 解説によると、作者 長月天音さんは看病の末にご主人を看取られたそうだ。その経験から、本作を書くことが作者にとってのグリーフケア(身近な人を亡くし悲観に暮れる人に寄り添い、立ち直るまでの道のりをサポートする遺族ケア)だったとのこと。遺された人はどうやって先に進んで行けばいいのかを探っていったとのことだが、まさにそのヒントが散りばめられているような作品だった。 また時間を置いて再読したいと思う。 とても温かくて素敵な作品だった。 ただ、涙腺崩壊するので読む場所注意! 色んなケースのお話があるので、油断しているとやられます。私は何度もやられて顔面がえらいことでした。 エピローグまで注意して下さい。 シリーズ化されている様なので次作も楽しみ♪
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題名からして、どんなお話かなんとなく想像がついていた。 亡くなった人の気を感じたりたまに見えたりする大学生の美空。板東会館(葬儀場)でのアルバイトをするなかで、いろいろな葬儀に立ち会ってゆく。見える僧侶の里見、訳ありの葬儀が回ってくることの多い漆原、ステキな人たちに囲まれて、就職試験にことごとく落ちた美空も、ここでの仕事を考えるようになり… 自分もここ数年、葬儀をしたり参加したりと経験が重なったから、よけいに親密に感じた。 葬儀は別れの儀式ではなく、区切りだという。 生きて行く人に寄り添った前向きな考え方だと思う。
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葬儀社で働く女子大生のお話。 アルバイトから入って、正社員になり 成長していく姿が描かれています。 主人公は霊感が強く、死者の思いが伝わってしまい その思いを遺族に伝えようと奮闘します。 尊敬する漆原さんとのやり取りがあるのですが 漆原さんの言葉遣いにどうも違和感が・・・。 でも話の内容的には良い話だと思えるものでした。
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葬儀場での仕事を描いた話であるが、ファンタジー要素もあるとは予想してなかったので驚いた。それぞれの話を通して、葬式は生きている人のためにもある、後悔の念を昇華して区切りをつけるものということが印象に残った。
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葬儀屋に就職を決め、そこで働く女子の話。その主人公には、霊が見えるという予想外の設定で、その霊的なシーンが中心であり、途中からウンザリしてしまった。私には合わない作品だった。
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