掬えば手には の商品レビュー

瀬尾まいこ(著者)

2022/08/24

自分は他人の気持ちを読むことが出来るかも？思っている匠は、アルバイト先で一緒に働く常盤さんが気になる。
常盤さんではないけど常盤さんからもれてくる声の主は？
他の人の気持ちを掬う、掬いたいという匠の気持ちが温かい。

2022/08/22

梨木君の力は人の心を読めるというより人に寄り添える力なのかもしれない。梨木君は自分を普通だと言うけど、こういう人こそ近くにいてくれて一番ありがたく温かい気持ちになるのだと思う。瀬尾まいこさんは本当にすごい。いつも読んで良かったと思わせてくれる。店長目線の後日談も良かった。梨木君無しじゃいられないじゃーん(笑)

2022/08/21

最初はぼんやりとしか分からない色んな登場人物が、
主人公梨木君の”察する力”に加えて一歩踏み込み会話することで、輪郭がはっきり見えてくる。

その過程を見ていると、
“人を知る”ということは、察することだけでは不十分で、主人公梨木君のように、相手の話を聞き、自分のこと話すことで、できることだと感じた。

また、梨木君は自分に個性が無いと言っていたけれど、
そうやって人を知った上で人のために動けることは梨木君の素敵な個性だと思った。

香山君と梨木君がマラソンを誘い合う場面が好きです。

2022/08/21

瀬尾まい子先生は、軽やかに優しい空気を纏っていて読んでいて笑ってしまったり感動して涙したりしてどの小説も大好きですが、今回も期待に応えてくれました。付録の後日談もすごくよかった。

2022/08/20

大好きな瀬尾まいこさんの新刊！
ハズレなし！これぞ人生の教科書。
すべての言葉を切り取って残しておきたい。
嫌な言葉をぶつけられても、その人のバックグラウンドを知ったり、気持ちを想像するだけで、相手をちょっと許すことが出来るのかもね、、、にしても、梨木くん器がデカ過ぎる。

初回限定で、その後を店長の大竹さんが語る短編があるのでお見逃しなく！！

2022/08/18

2022.08.18
講演会後　りさことランチ

何をやっても平均値の男　梨木
人の心が読めるという一つだけもつ特別な能力を使い、周りの人を助けていく

梨木
人の心が読める
不登校ガールにTシャツ見せる
優秀男子のトイレを救う
真剣男子のイライラ救う
オムライス屋でバイト

河野さん
毎日梨木に会えてしまう
梨木は鈍感だけれど
会いに行ってるんだよね河野さん
踏み込みすぎず
なんともいい距離感
心地よい人ってこういうことか

常盤さん
壁しかない女
バイト仲間
秋音
泣きながらオムライス

大竹さん
店長
言葉遣いが最悪
ただのヤンチー
なのにもう最高！！
助演男優賞は君にきまり！
お別れ会　大きなケーキ

この本を読むと
大竹さんのファンになること間違いなし
不器用で寂しがり屋で
わかってくれる梨木がいて
本当によかったねってなる笑

特別な能力が本当にあるかは謎だけど
梨木が人のために行動に移せるのって
ものすごいよな。と
自分自分！な世の中
ってかそれが当たり前だし、
私もそうだけれど、
少しは梨木のスパイスも加えて
この後の人生歩んでいけたらと
思ってしまう。

おまけでついてたアナザーストーリーも
最高でした。大竹目線あざす！

2022/08/16

自分に自信がなくて
ただぎゅっと握りしめている手を
この本はそっと開いてくれる。

広げたこの手なら
こんな自分にも何かできるかもしれない。
そんなあたたかな希望を感じる。

きっと無意味じゃない、
無駄なことなんてない、
少しずつでも前進できる、
もっと自分を信じてあげよう。

そうやって指を一本一本ほどくように開かれた手を
この本からもらった不思議なパワーを掴むようにそっと握る。

これはきっと読む人すべてを特別にしてくれる
前向きになれるかけがえのない物語。

掬えば手には、希望の光。
それが私の心の音です。

2022/08/16

瀬尾まいこさんの物語には優しさが溢れています。
自分よりも周りの人を大切にしていくうちに、自分とも向き合って成長していく…
読んでいてもどかしさを感じながらも、主人公をはじめとする登場人物たちに愛しさを感じてやみません。
贅沢を言えば、匠と河野さんのこれからをもっと読みたかったですね！

2022/08/19

中学3年のときに、人の心を読めるという特殊な
能力に気づいた大学生の匠。ところが、バイト先で
出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれなくて…。
「幸福な食卓」「そしてバトンは渡された」に
連なる、究極に優しい物語。

2022/08/15

瀬尾まいこ先生の文章は優しさで溢れている。
終盤にかけての涙無しでは読み進められない構造が素晴らしい。
予想が出来ない展開は読者を興奮させる。
自分の事はうまく話せなくても、他者の心や言動を優先にして積極的に行動しまくる主人公の器の広さよ。
是非とも見習いたいです。
オムライス屋の40歳店長が好きだったな。暴言の裏に潜む優しい行動がじわじわと心を掴んでくる。堪らん。惚れるて。危険。
秋になったらまた読もう。