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掬えば手には の商品レビュー

3.9

420件のお客様レビュー

  1. 5つ

    97

  2. 4つ

    187

  3. 3つ

    112

  4. 2つ

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2022/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 なんでやろ、瀬尾さんの小説は、大げさな仕掛けや、びっくりするような大事件が起こるわけではない。  この小説でも、起きていることは、そんなにたくさんない。香山君、常盤さん、河野さんの物語は、実人生ならそりゃあ大変なことかもしれないけれど、小説の中だとけっしてドラマティックではない。だけど、これらが合わさるととても素敵な作品になる。  もちろん、一番素敵なスパイスは、大竹さん。

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2022/10/09

ホッコリ、心が温かくなるお話。 秋音と会話できる梨木くんの話がスッと入る常盤さんはとってもピュアだと思った。出てくる人みんな良い人過ぎて読んでてホッとする。 個人的には大竹さんが好きだった♡

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2022/10/09

中学3年のときに、人の心を読めるという特殊な能力に気づいた大学生の匠。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれなくて…。 初回限定 掬えば手には アフターデイ

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2024/09/07

ほっこり、あたたかい。店長のような、悪そうで、憎めないキャラを描くのがうまい。 よい話ではあったが、やや物足りなさもあり、推しの作家さんだけに、やや厳しめの評価で。。 ★3.5

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2022/10/07

人の気持ちがわかる梨木君のオムライス屋さんでのアルバイトの日々を中心に描いている。昔助けられたという河野さん、マラソンを勧めてくる香山君などの友人たちや口の悪い元ヤンキーの店長、そしてもう一人のアルバイトの常盤さん。彼らとの会話が醸し出す温かい雰囲気がとても愛しくてほんわかした。

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2022/10/07
  • ネタバレ

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人の心が読める?なんだっ! SF?ファンタジー的な話?かと思ったら 人間臭くそして温かい物語でした。 薄々正体が分かった河野さんと梨木君の 関係や吉沢君や香山君との事だって 特別な能力ではなく、その人の気持ちを 掬おうと思ってちゃんと関わったからこそ 出てきた結果なんだろうなぁ~と思いました。 とんでもなく評判の悪い店長がいて 時給がとんでもなくよく、一度食べたら もう一度食べたくなるオムライスのお店。 そこでの大竹店長と梨木君、 そして常盤さんの関係もよかった。 梨木君のように人のことを考えてあげられる 人がたくさんいたらすごく優しい世界に なるだろうな・・・ なかなか一歩が踏み出すことができない時 ぼくも梨木君にそっと背中を押してほしいなぁ そして付録でついていたNONNAの店長 大竹さんが語る「掬えば手にはアフターデイ」 は大竹店長の内面や梨木君と関わることに よってちょっとした変化が面白かったし 新しいバイトの子も なかなかなキャラでよかった。 人の心が読めるより、少しだけ近い距離で 相手のことを考えつつ関わることによって その人の背中を少しだけ押してあげられる なんてそれの方がすごい能力ですよね。

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2022/10/07
  • ネタバレ

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久しぶりの瀬尾まいこ!ほんわか~。中3の時に人の心が読める能力に気付いた梨木匠。不登校の女子をクラスへ招き入れる優しい。彼が大学生になり、ある日、バイト先の看護学生・常盤さんだけは心が読めない。常盤さんの過去が気になりあれこれ聞き出そうとするが心を閉ざす常盤。こんな常盤を見て入ると「心を読んで」手を差し伸べる。いやいや、梨木は心が読めるのではなく、単に「相手が困っていることへの察知する能力があり、いち早く手を差し伸べることが出来る」ということ。心を読む能力よりも長けた「勇気あるお節介」なのだろうと思う。⑤

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2022/10/05

瀬尾さんの書く物語は、人見知りで人と話すのが苦手な私でも、「人と話してみたいな」と思わせてくれる作品が多い。本作も然り。梨木くんが物おじせずに知らない人に話しかけていくのを見ていると、話すことって楽しいんだなと思う。口と態度が悪い大竹店長とも打ち解けてしまうなんて、全然普通じゃな...

瀬尾さんの書く物語は、人見知りで人と話すのが苦手な私でも、「人と話してみたいな」と思わせてくれる作品が多い。本作も然り。梨木くんが物おじせずに知らない人に話しかけていくのを見ていると、話すことって楽しいんだなと思う。口と態度が悪い大竹店長とも打ち解けてしまうなんて、全然普通じゃない特別な才能だ。他の作品の例に漏れず、読んだ後は優しい気持ちになれるお話だった。

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2022/10/02
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大学生の梨木匠は勉強も運動もどうがんばっても平均的にしかできず、際立った個性も秀でた才能も何もないことが悩みだった。しかし中学3年生の時に自分には人の心を読める特殊な能力があるのでは?と気づくが、バイト先で出会った常盤さんの心だけはどうしても読むことができなかった…。 梨木くんがとても良かった。周りの人へ細やかな気遣いができて、やさしくて、店長の大竹さんの嫌味もしなやかに受け流せて…。特別に勉強ができなくても運動ができなくても、他人と真摯に向き合える梨木くんは素晴らしいかけがえのない存在です。 梨木くんと大竹さんのやりとりがすごく好きでした。大竹さん、性格も口もめっちゃ悪いけど梨木くんのお陰でなんだかかわいい人の印象になってる。 梨木くんも常盤さんも、河野さんも香山くんも、みんな大なり小なり何かしらあるけれど、ちゃんと前を向いて自分の足で歩いていてえらい。 梨木くんが勝手に香山くんとのマラソン大会応募しちゃうところや、河野さんがTシャツの上にダウンジャケットはおって大学来たところや、大竹さんが送別会を提案するところとかめっちゃ好きでした。 特別大きな山場はないけれど、瀬尾さんらしい安定の爽やかな読後感です。 *** 「生まれたことに喜びを感じられるやつばかりじゃない。(中略)この世に生まれてよかったとまでは、言い切れない。だけど、生まれたことが喜びではないと感じるほどの苦しみを、ぼくはまだ味わっていない」(184頁) 「誰かに出会って、誰かが去っていくのはどうしたってつらい。だけど、その寂しさを差し引いても、出会わなかったほうがよかった相手なんていない」(226頁)

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2022/10/01
  • ネタバレ

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面白かった。 軽いテンポで進むせいか、読み初めて早々面白い。 登場人物全員が救われる話でほっこりする。 店長が結構好き。

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