掬えば手には の商品レビュー
心温まる物語でした。 人との繋がりが希薄な昨今。 見た目が怖いとか、ちょっと変とかで人との距離を置いてしまうような今。この本を読んでみて、もっと周りの人を温かい目で見てみようかなって思いました。 自分でも人の役に立てることあるかもしれない。
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ゆっくりと進んでいく話でとても温かい内容でした。 平凡だが人の考えていることがわかる、と思い込んでいる梨木君は、とても優しく人に寄り添える行動をとれる、素晴らしい青年だなぁと感心しました。 言葉の言い回しのキツイ店主のもとでアルバイトをしていて、そこに新しく入ってきた常盤さんが...
ゆっくりと進んでいく話でとても温かい内容でした。 平凡だが人の考えていることがわかる、と思い込んでいる梨木君は、とても優しく人に寄り添える行動をとれる、素晴らしい青年だなぁと感心しました。 言葉の言い回しのキツイ店主のもとでアルバイトをしていて、そこに新しく入ってきた常盤さんが心を開いていく過程を、大学生活と並行しながら物語が進んでいきます。 今後の常盤さんがとても気になりますが、良い出会いと別れ(見送り)が書かれています。 瀬尾まい子さんの作品はまだ3作品しか読めていませんが、静かに大泣きさせてくれる良い読後感です。
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梨木くんの人の心を読めるという力はエスパーでもなくて、超能力でもなくて、みんなに自慢できる大切な長所で、梨木くんはたくさんの人の心を掬っているということ。 梨木くんのすごいところは、人の心を読んでおしまいじゃなくて、その人のために行動に移せるところ。彼自身は自分のことを平々凡々な...
梨木くんの人の心を読めるという力はエスパーでもなくて、超能力でもなくて、みんなに自慢できる大切な長所で、梨木くんはたくさんの人の心を掬っているということ。 梨木くんのすごいところは、人の心を読んでおしまいじゃなくて、その人のために行動に移せるところ。彼自身は自分のことを平々凡々な人間と評すけど、決してそんなことはない。人の気持ちを察して、たとえ自分が恥ずかしい思いをしようとも行動できるなんてすごいことだ。ましてや、思春期に。 さて、固く閉ざされた常盤さんの心は動くのだろうか。そして、彼女が抱えた秘密はなんなのか。ドキドキしながらページを捲る手が止まらない。 脇を支える、性格の悪い店長や元不登校のクラスメイトとの掛け合いも面白い。 優しい物語です。
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平凡でありきたりな自分に悩んでいる主人公の梨木くんは、自分がどう見えるかより、相手の気持ちを感じ取って進むことを選べる人だった。 バイトが1週間もたずに辞めていく職場で働き続けることが出来ているだけで『特殊能力』と言っても過言ではないと思うが…自分に対して心を閉ざしている人にどん...
平凡でありきたりな自分に悩んでいる主人公の梨木くんは、自分がどう見えるかより、相手の気持ちを感じ取って進むことを選べる人だった。 バイトが1週間もたずに辞めていく職場で働き続けることが出来ているだけで『特殊能力』と言っても過言ではないと思うが…自分に対して心を閉ざしている人にどんどん近づいていく事が出来る梨木くんは、やっぱりすごい人なんだと思う。 梨木くんの影響を受けて閉じていた心を少しずつ開いていく常盤さんや大竹店長の変化も読んでいて微笑ましい(^-^)地味だけどほっこりする1冊。
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ほっこりの本 1日で読めた。読みやすい。 人の思っていることがわかる梨木。 といっても超能力のような感じではなく勘がいい?だけ? でも、常に自分より他人優先。 オムライス屋でバイト。大竹さん、素敵。ホールタルト焼いて欲しい。 「人はだいたいなんでも出来るんだよ。やろうとしないだ...
ほっこりの本 1日で読めた。読みやすい。 人の思っていることがわかる梨木。 といっても超能力のような感じではなく勘がいい?だけ? でも、常に自分より他人優先。 オムライス屋でバイト。大竹さん、素敵。ホールタルト焼いて欲しい。 「人はだいたいなんでも出来るんだよ。やろうとしないだけだ」名言~。
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芸術家一家の中で特別な才能を持たずに生きてきた主人公。一般にはそんなの当たり前なのに普通であることに悩んでいる。 でも、青年はとても優しくてその優しさに救われる人がいる。救われた人がまた青年を救ってあげる…優しい優しいお話しです。
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瀬尾まいこさんの書く、人と人との何気ない会話が好き。 もう終わった、寂しいなと思ったところで、初回限定アフターデイは嬉しい。
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文章が読みやすいので、最後まで一気に読み終えました。 人との出会いやお互いに対する気遣いなど、心温まるほっこりする内容でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすいストーリーの中に、人と出会って別れることの大切さや切なさがちりばめられていて、ふとした場面でハッとさせられる言葉があった。 瀬尾さんの過去作で見られる、主人公がマイペースで前向き、ちょっと天然ていうキャラクターが今回は少し違うなと思い、新鮮でした。 個人的に「やって失敗するより、やらないで後悔したほうがいい」という言葉が、そう思う人たちに寄り添ってくれる気がして、瀬尾さんならではの温かさが感じられました。
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人の心を読むことができるいう主人公が、困っている人々の気持ちに寄り添い助ける…。新しいバイトがみんな2日以内にやめていくけれど、作るオムライスは絶品という柄の悪い店長と飲みに行く場面が好きだ。なぜオムライスなのか(全然似合わない!)のエピソードに泣けた。
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