掬えば手には の商品レビュー

瀬尾まいこ(著者)

2022/12/07

ファンタジーかと思ったら実はごく普通の日常、でもなくてホラー？と翻弄されている内に一気読みしてしまうハートウォーミングストーリー。
とても素敵な世界観。狙いもあざとさも感じさせないこの絶妙な作風が、唯一無二の優しい瀬尾ワールド。

2022/12/06

一人ひとりの人間に良さがある、ということをとても爽やかに伝えてくれる作品。
読後がすっきりして気持ちがいい。
瀬尾さんの作品は、若い学生に、子どもに読んで欲しいと思う作品が多い。

2022/12/03

正直、真相がわかるまでモヤモヤしっぱなしだったけど、常盤さんが頑なな理由が分かった時には泣いた。「過ちだけど悪とは言いきれない」って本当にそうだよなぁ……。

2022/12/01

平凡な自分にコンプレックスを抱いている主人公。ある日、人の心が〝読める〟ことに気がつく。その能力を活かして人の手助けをすることに生きがいを見いだしていたが、バイト仲間の常盤さんの心が読めず、空回りする。それでもめげずに関わりを持とうとしたことで、事態が動く。

人の気持ちを汲んで積極的に関わろうとする主人公は、ただの善人ではなく、彼なりに自分の居場所を作ろうとあがいている。ちょっと自意識過剰なところが若者らしい。
ミステリーにもファンタジーにもなる素材だけど、成長に焦点を当てているのが好もしい。超能力などなくても、相手に関心を持ってよく見ることで人の心は感じとれるのかもしれないと思わせてくれる。
にしても、匠くん、｢心を読める｣どころか、けっこう鈍いところがあるよね。

初回限定の「掬えば手にはアフターデイ」というおまけつき。その後をNONNAの店長、大竹が語るというもの。ニヤニヤ読める楽しい掌編だった。

2022/12/01

最初の頃は、秋音は常盤さんがあまりにつらい体験をしたため誕生した別人格なのかなと思って読み進めていたら、堕ろした子供の霊だったというのは、予想外だったので驚いた
面白い小説で引き込まれました

2022/11/30

ファンタジーな雰囲気ででもとても現実的なお話なのかもしれない。
河野さん好きだな。
オムライスを強烈に食べたくなるよね。
口の悪い店長の作るオムライス食べたいなー
初版についてるおまけもよかった。

2022/11/30

瀬尾さんの本はいつも一気に読んでしまう。
そして、涙が出る。
悲しい涙じゃなくて温かい涙。
自分をなかなか肯定できない思春期から青年期。
それぞれが、お互いを思いやることで進んでいけるという素敵なお話だった。

2022/11/29

読みやすく、読んだあともあたたかい気持ちになれる。
いくつか自分とリンクする部分があって、縁を感じた。

2022/12/02

読んだ後思わず微笑んでしまう
大竹店長、口が悪くても憎めない。
河野さんの梨木くんとの距離の取り方が好き。

2022/11/24

オーディブルで聴きました。
作業しながら聴けるのがとても良かったです。
でも、自分で読めばきっと大竹さんの声とかも脳内で想像しながら読んでまた雰囲気が違ったのだろうなと思いました。今度は紙の本で読みたいです。

河野さんのことは早い段階でそうかなと思っていました。
それより梨木くん鈍感過ぎる。
そりゃ河野さんも梨木くんエスパー説を否定するわ（笑）河野さんの心読めてないんだもん。
あんなに行動や言葉にしてるのになぁ。

描かれていない部分の人生にも思いを馳せてしまう魅力的な登場人物ばかりでした。
終わり方も、それぞれの人生が広がっていくのを想像出来てる爽やかで素敵な情景でした。