掬えば手には の商品レビュー
平凡なことに劣等感をもつ主人公。 わたしもいつだって少数派がいいと思ってた けど、今はなんだかそんなことは別にどちらでも良くて、この主人公みたいに出会った人がみんな楽しくいてくれた方がよっぽど価値があることがよくわかる 口が悪い大竹店長がツンデレですごく好きだった 何か起こる...
平凡なことに劣等感をもつ主人公。 わたしもいつだって少数派がいいと思ってた けど、今はなんだかそんなことは別にどちらでも良くて、この主人公みたいに出会った人がみんな楽しくいてくれた方がよっぽど価値があることがよくわかる 口が悪い大竹店長がツンデレですごく好きだった 何か起こるわけじゃないけれど、とても読みやすくすぐに読み進められました。
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何をしてもごく普通な梨木匠。 家族は芸術一家なのに秀でたものがなく良くも悪くも普通で終わり何か特技が欲しいと過ごしていたが、中学生の時に不登校だった三雲のちの河野の教室へ入る一歩となる言葉をかけられたことから人の心を読める特殊な能力があると信じてきた。 バイト先の常盤さんのこころ...
何をしてもごく普通な梨木匠。 家族は芸術一家なのに秀でたものがなく良くも悪くも普通で終わり何か特技が欲しいと過ごしていたが、中学生の時に不登校だった三雲のちの河野の教室へ入る一歩となる言葉をかけられたことから人の心を読める特殊な能力があると信じてきた。 バイト先の常盤さんのこころは読めずにいたことから自分の特技に自信をなくしていた。心をひらいてもらうように奮闘していくが常盤の壁には理由があって。。。 何者かになりたいという気持ちには共感して読み進められたし、梨木の人を助けたく、自分より人のことをという行動には尊敬した。 かつて助けられた河野の今では梨木を見守っている姿、ぶっきらぼうで口悪いことからバイトがすぐ辞めてしまうけど実は周りをよく見ている大竹店長の姿など登場人物にリアルさがありながらも、優しい面をもって梨木を支えている様子が感じとられ、心やさしくなった気がした。
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『傑作はまだ』を読んだ直後だから、めちゃくちゃ感動した…。 ひとりぼっちと思っていても、誰かが見ていて、実はわかってくれている。 そんな共通した温かなメッセージ性に涙がこぼれました。 至って平凡だけど、人の心を聞くことができる主人公の梨木くん。 梨木くんの前に心を閉ざした女性が...
『傑作はまだ』を読んだ直後だから、めちゃくちゃ感動した…。 ひとりぼっちと思っていても、誰かが見ていて、実はわかってくれている。 そんな共通した温かなメッセージ性に涙がこぼれました。 至って平凡だけど、人の心を聞くことができる主人公の梨木くん。 梨木くんの前に心を閉ざした女性が現れる。 なんとか彼女の心を開こうと奮闘する物語です。 恋愛もの?と思ったけれど、昨今恋愛や親子関係などに括られない、でもつながりがしっかりと感じ取れる作品が増えている気がします。 この作品では、瀬尾まいこお得意の温かな家族関係…ではなく、家族関係になんらかの息苦しさを感じている登場人物たちが、お互いを思いやる姿がさらりと描かれています。 こんなに人に一生懸命になれるなんて…。 梨木くんの凄さは、心を読み取る力ではなく、驚くべき行動力にあります。 巻き込まれてしまう大竹さんが面白く、他の瀬尾作品と違った会話のリズムも新鮮で、途中から楽しく読むことができた。 常盤さんの持っていた秘密はかなしいものでしたが、それもふんわりと温かく包んでくれる雰囲気が心地よく、ラストのエピソードでとても感動しました。 美味しいオムライスを作れるけれど、すぐ他人を罵倒してしまう大竹さんがめちゃくちゃいいキャラ…。 誕生日の話があまりにかわいすぎませんか? おっさんに萌え、また謎の声の主にも萌え…。 この人好きだなぁと思える人が多かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすいし、主人公のバイト先のオムライス屋さんや大学のまったり感がしょっちゅう出てくる効果か、なんだかほっこりするあったかいお話だった。 主人公の梨木匠は、平凡すぎる普通の大学生。何者かでありたい思いから、人の考えを読み取れることを特技だと思い、読み取ったことをいかして相手のために行動する勇気に溢れた、柔軟ないいやつ。 彼に助けられた友人達、河野さんや香山くんが出てきてそのストーリーもなんだか温かいんだけど、話の軸はオムライス屋さんにやってきた新しいバイトの常盤さん。 謎でいっぱいのツンツンな彼女が、なぜそんなに心を開いてくれないのか、 積極的に関わりながら、オムライス屋さんの暴言やばすぎ店長とも心を通わせたりなんかしながら、 その謎が明かされていく。 常盤さんの過去は重めだったけれど、わりとすっきり語られてあっさり終わった印象。 全体的に、誰かとのストーリーに深く入り込まずに終わった気もする。 梨木みたいに、何かの才能が欲しかった、誰かが羨むような何者かでありたいって思うことはあるけど、 誰かにその存在や良さを認めてもらえれば人間それで幸せ、ということかな。 読みやすいし、自己肯定感に繋がる話なので高校生とかにもいいかも。
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特別な力、その力の意味、誰にでもあるけれど、それを認める自分やほんの一握りの誰かがいるか。それだけで、ずいぶん、人生が楽しくなりそうな気持ちにさせてもらった作品。聞こえない声でも、想像し、訊いて、自らの心で話せば、届くこともあるかな。寄り添うことができれば。
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あったかい。瀬尾まいこさんの小説を読むと優しい気持ちになる。 梨木くんは、自分のことを平均・平凡・普通だと思っているけど、他人に物怖じせずに話しかけて優しくできるって才能だし、すごいと思う。 作中、何人も梨木くんに救われた人がいる。私も他人を思いやれる人になりたい。 初回限定版...
あったかい。瀬尾まいこさんの小説を読むと優しい気持ちになる。 梨木くんは、自分のことを平均・平凡・普通だと思っているけど、他人に物怖じせずに話しかけて優しくできるって才能だし、すごいと思う。 作中、何人も梨木くんに救われた人がいる。私も他人を思いやれる人になりたい。 初回限定版のアフターデイも良かった。 店長、憎めない!!!
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能力があるなしではなく、心くばりができるからこそ、心が読める。 他人をそこまで思いやれることが能力。
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人の心が読めるという特殊能力を持つ梨木。ある日梨木は常盤ではない声を聞く。その謎の声の主(秋音)と常盤の関係性が気になった。謎も解け、店長の大竹も心開けば繊細で好い人。ホッコリした。
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心が温かくなり、周りに優しくなりたいと思える本。人に寄り添う文章が好き。疲れてる時は瀬尾まいこさんの本を読みたいなー
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※このレビューにはネタバレを含みます
欠点は心のかたちだとしたら、心をよめるらしい匠を含めて、全ての登場人物は何かしら欠点を持っているように思えた。 すくってしまう匠の手の隙間から溢れたものが何なのかがわからないけれど、わかるまでは人と関わりたいと思っていそう。
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