掬えば手には の商品レビュー
ほのぼの梨木くんと常盤さんのお話。なのに私の心に残った登場人物は、店長の大竹さんでした。周囲の人の感情に一番敏感で心が読めているのは大竹さんだったと思う。
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近くにいる人の気持ちを察することができるほど、その人のこと見てないのかもしれないなと考えさせられた。
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物語の最後の方で、「父が写真を母が音楽をしていて、姉は絵の勉強をしている」と話す、主人公の「匠」。「そんな中、ぼくだけが正真正銘の普通で。子供のころから絵とか音楽に触れさせられたけど、何の才能も発揮できずで。それがずっとしんどかった。」と、話す匠。 何かが秀でてできる、特別に評価されなくても、人の気持ちに寄り添える「匠」が「匠」なんだけどな。と思いながら読んだ本。 ちょうど、自分の名前の意味のプレッシャーにずっと押しつぶされそうな、ほぼ押しつぶされている人が近くにいた時で、ひょっとして、自分の名前がしんどい原因の1つなのかもなと思っていたけれど、なかなかそんなことは言えないので、「自分の名前の持つ重さに悩んでいる青年の本を、今読んでいるんだよねー。」と水を向けたら、「自分もね、、、」と話してくれた本。 名前の漢字はいろんな解釈ができるから、違う意味づけを考えて伝えたら楽になってくれた。 そういう、なんかきっかけをくれた本。 ストーリー的には、あぁこういうことかなとちょっと途中から気づいてしまったので、大竹さんがよかった。
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温かい気持ちになりました。 前半、河野さんの存在がずっと気になって、一気に読み進んでしまいました。 店長、きっと身近にいたら嫌ですが、物語の中だと好きなキャラです。
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不思議なお話でした。 人の心が読める(と思い込んでる?)主人公の梨木くん。人の心が読めるというより、周りの人を気にかけてよく見てるからなんじゃって思ってたら、本当に誰かの声が聞こえ始めて、、、。 バイト先の店長は口が悪いけど、それでもみんな優しい人たち。瀬尾さんらしくって...
不思議なお話でした。 人の心が読める(と思い込んでる?)主人公の梨木くん。人の心が読めるというより、周りの人を気にかけてよく見てるからなんじゃって思ってたら、本当に誰かの声が聞こえ始めて、、、。 バイト先の店長は口が悪いけど、それでもみんな優しい人たち。瀬尾さんらしくって、穏やかな気持ちで読める本でしたが、、、梨木くんからの常盤さんへのアプローチは、、、ちょっと怖かった。私が常盤さんならすぐにバイト辞めてたな。
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大学で河本さんに助けを求められ、真剣になれるって大事なことだろうと初対面の香山の心を解きほぐしていった。その河本さんは中学の時久しぶりに来た教室で梨木のおかげで席に着くことができた。元ヤンキーで口が悪いバイト先の店長の心が開いたのもよく人を観察して良いところに気づき、伝える人たらし能力でエスパーでもなんでもないと思っていたら、同じくバイトの常盤さんから漏れ聞こえる声に気づいたことによってやっぱりエスパーなのかとこういう曖昧さは瀬尾さんらしい。梨木匠は平凡でありきたり、名前負けしてしまうと苦しかったんだね。
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心が温かくなって、人と話したくなるいい本だった。 人の気持ちがわかる能力を持つ以外平凡(だと思っている)梨木くんと、それを知ってる河野さん、バイト先の嫌味な店長大竹さんと、同僚の鉄壁ガードの常磐さん。 個性があるみんなと、嫌なことを言われてもつれない返事をされても関わっていく梨...
心が温かくなって、人と話したくなるいい本だった。 人の気持ちがわかる能力を持つ以外平凡(だと思っている)梨木くんと、それを知ってる河野さん、バイト先の嫌味な店長大竹さんと、同僚の鉄壁ガードの常磐さん。 個性があるみんなと、嫌なことを言われてもつれない返事をされても関わっていく梨木くんがコミュ強で優しくて憧れた。 常磐さんから聞こえる声の正体が切なかった。 店長の大竹さん、憎めなくて好き
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すごく優しいお話。梨木くん、よく人を見てて気持ち考えてて本当にすごい。それはもてるわ。 大竹さんさえいい人に思えてしまう笑
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ちょっとミステリー風でだんだんと謎が分かってくる感じ。次に向けて歩いて行けるハッピーエンドで良かったです。
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不思議系の話かと思っていたけど。 人の心が読めなくても、誰かのために動くって周りを変えるチカラがあるのかもしれない。
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