#真相をお話しします の商品レビュー

結城真一郎(著者)

2024/10/13

パンドラは災厄の詰まった匣の蓋を慌てて閉めたらしい。そして希望だけが残ったと。災厄と希望が一緒に入っていたというのも何だか変な話である。実際匣に入っていたのは「予見」であるらしい。未来が分かってしまうこと。その「災厄」が出てこなかったおかげで我々はかろうじて未来に希望を持って生きていくことができると。以上は上遠野浩平先生著の「ブギーポップ・イン・ザ・ミラー　パンドラ」からの受け売りである。

この短編集の中にも「パンドラ」と題されたお話が出てくる。
自分はこれが作品全体に通底するキーワードではないかと感じた。SNSをはじめとする情報技術の進歩が人間の闇を増幅させ、それを明るみに出させる。
現代よりもずっと不便だが、そうしたものから目を背けてこられた時代はもしかしたら幸福であったのかも知れない。

と感じさせるお話でした。

2024/10/10

マッチングアプリや精子提供、リモート飲み会など現代だからこそ誰にでもある状況の中にあるどんでん返しの真相が面白い！短編集でもあるので読みやすいし、そんなオチなの！？となりました。
個人的には『マッチングアプリ』と『拡散希望』が面白かったです。

2024/10/04

サクサク読めた
でもあんまり覚えてないな笑
最後で繋がったりするのかなーって思ったけどそれぞれ単話で関係なかった

2024/10/04

気になってサクサク読んでしまった。お話が5篇あってどれも魅力的。私は最初の話が衝撃でした。あれで引き込まれました。話題の本を読みたい、サクッとミステリー読みたい人にオススメですね。

2024/10/01

とても読みやすく、面白かったです。
お話の構想の好みについては意見が分かれそうだけど、私は楽しく読めました。
ただ、それぞれの短編のタイトルについては、そこまで気を衒わなくてもいいんじゃないかなぁ。と思ったくらいです。

さて、お久しぶりです。
持病のせいで永らく文章が読めない時期がありましたが、最近少し回復して、易しい本は読めるようになりました。万歳。やっぱり読書っていいですね。

2024/10/01

真相は何なのか、終盤になるにつれゾワゾワする短編集。現在の社会で絶妙にありそう、ってところを突いてくる。真相は多分こうやろなぁ、って考えて当たるとちょっと嬉しいし、それを超えてこられるともっと楽しい。惨者面談が個人的に1番好きだったかな。

2024/09/27

びっくりが二連発！！私にはクリティカルヒットでしたね…。読者が楽しめるような、感じのものでした。読者に「考えてみなはれ。」って問いかけるようで、ちょっと探偵マインドになりました。（笑）
楽しんで読めるし、クオリティが高い！最高でしたね！

2024/09/26

読みやすいけれど軽い。こんなことあるの？こんな結末ある？物語に入り込んでどっぷり浸かるわけでもなく、結末を読んでも鮮やか！お見事ー！！と感嘆をもらすでもなく、なんだろう。ちょっと合わなかったのかな、、
ミステリとのことですがここが伏線です！ちゃんと読んでください！とアピールしてくる感じが苦手でした。

2024/09/25

#拡散希望 はとても面白かった！
「6人組のYouTuber」と言えば男が6人だろうという先入観を見事に逆手に取られました。まさか夫婦3組で6人だったとは。
探せば類話があるのかもしれませんが、私はこの話を親だと思って付いていきます。

伏線が分かりやすく強調されているので、ミステリーの謎を解くというより結末を示唆されてハラハラするのが楽しみ方だと思います。

また、どの作品も現在、過去、現在の順で書かれているのは書き物の参考になります。

2024/10/24

かなり楽しめた短編集
何が良かったか？
ネタがいいです。
各タイトルの名前も不気味で良かったです。
今時のネタも入ってて良かったです。
私は短編集は内容が薄いので、あまり満足できない事が多いですが、この作品で短編集好きになりました。