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ギフテッド の商品レビュー

3.1

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2024/05/23

苦手なことが多い芥川賞候補作品だか 今回は意外と普通に読み進められた。 好みではないが嫌いではなかった。 詳しい解説があれば読んで理解を深めたい。

Posted byブクログ

2024/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホステスとして歓楽街で暮らす「私」のもとに余命いくばくもない母親が現れ、最期の時を看取ることに。 ギフテッドというタイトルが何を指しているのか読みとれなかった。 何をギフとされたのか?母親に火傷の跡をつけられ美しい女であることを売らないようにされたことなのか。産んで良かったと言われたことなのか? 部屋の鍵の軋みの音を聞くことをルーティンとして不安定な気持ちを落ち着かせる描写が さすがだなと思う。 夜の世界やAVの世界に身を置く高学歴な女の人の危うさをおもう。

Posted byブクログ

2023/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎受け取ったメッセージ 母は娘に、自分が生きられなかった女性としての誇りある生き方を望んだ。ギフトされたものは一見最低のものに見えて、母にとっては最高のギフトであった。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 第167回芥川賞候補作にして、『「AV女優」の社会学』『身体を売ったらサヨウナラ』などで知られる鈴木涼美の、衝撃的なデビュー中編。歓楽街の片隅のビルに暮らすホステスの「私」は、重い病に侵された母を引き取り看病し始める。母はシングルのまま「私」を産み育てるかたわら数冊の詩集を出すが、成功を収めることはなかった。濃厚な死の匂いの立ち込める中、「私」の脳裏をよぎるのは、少し前に自ら命を絶った女友達のことだった――「夜の街」の住人たちの圧倒的なリアリティ。そして限りなく端正な文章。新世代の日本文学が誕生した。 ⚫︎感想 母に火傷させられ、隠すため腕に刺青を入れている娘。それだけ読むと、一見ひどい母親に思うが、実はそれは長い目で見たとき、母なりに娘を守るためであった。自分の体に値段をつけ、産み育てるしかなかった母は、娘がそうならないようにしたのだった。それが母から贈られたギフトだった。 物語として過不足なくとてもよくまとまっていた。母は生き方という大切なことを言葉で語らず、娘に傷をつけるという形でのこした。そして最後まではっきりとは語らない。ドアの比喩がとても文学的だった。母は生き方そのものが詩のようで、娘にとってはわかりづらく、翻って娘の心情は丁寧に表現されていて、本当によく練られた作品だと思った。

Posted byブクログ

2023/12/08

何かを感じ取ろうとしたけど難しく、よくわからないまま読み終わってしまった。 夜の街というのはこうゆう物なのかと思った。

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2023/10/28
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芥川賞候補作だったので、いつもは読まないジャンルだが、手にとってみた。 淡々と描かれる日常描写と主人公の心情。 ここから、何かを感じ読み解きたかったが、私の感受性が鈍いのか? あまり心が動く事はなく、よくわからないまますぐに読み終わってしまった。 「わからないことを、わかっちゃダメだ」 「わかることだけを、わかりなさい」 読後、主人公の母の言葉に、うなずいてしまった。

Posted byブクログ

2023/09/13

2022年上期芥川賞候補作品 「わからないことを、わかっちゃダメだ」 「え?どういう意味?」 「わかることだけを、わかりなさい」 …そういう小説でした。最後まで母の奥底には辿り着かず一般的な母娘関係の分析。娘の奇態さで読ませる

Posted byブクログ

2023/09/11

※ 芥川賞候補作 いつもながら賞と関係する小説は、 どうにも難しく複雑に感じられて 読み進めるのに骨が折れます。 ーーーーー 17歳で母親から逃れるように家を出て 歓楽街で一人暮らす主人公。 余命宣告された母親と暮らす戸惑いと、 わだかまりから到底埋めることのできない ギクシ...

※ 芥川賞候補作 いつもながら賞と関係する小説は、 どうにも難しく複雑に感じられて 読み進めるのに骨が折れます。 ーーーーー 17歳で母親から逃れるように家を出て 歓楽街で一人暮らす主人公。 余命宣告された母親と暮らす戸惑いと、 わだかまりから到底埋めることのできない ギクシャクとした雰囲気と深い溝。 幻覚と妄想が混在する思考に、母と友人の 死が絡まってなんとも言えない仄暗さと 行き場のない息苦しさが淡々と続く。 単純明快の対極にある難解さ。

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2023/08/29

夜の世界で働いてる人や働いてたことがある人にはすごくくるものがある気がする、何かとは言えないしうまく言葉にできないけど。でもとにかくおもしろかったしこの評価なのはなんか悲しい。もっと評価されていい本じゃないのかなあでも人それぞれだしなあと、悶々としている真夜中2時 #夏の読書感想...

夜の世界で働いてる人や働いてたことがある人にはすごくくるものがある気がする、何かとは言えないしうまく言葉にできないけど。でもとにかくおもしろかったしこの評価なのはなんか悲しい。もっと評価されていい本じゃないのかなあでも人それぞれだしなあと、悶々としている真夜中2時 #夏の読書感想文

Posted byブクログ

2023/07/27
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夜の世界に生きる女性が、 母親を看取る様子を淡々と描いている作品だった。 娘にやけどを負わせたのは、 母自身が女の体に値段がつくことを嫌がって生きてきて 女性らしくなった娘に驚き、 その価値を下げたのかな?とは思ったけど… その傷を負わされて、なお母に淡々と接する姿はなかなか理解が難しかった。 母と若い頃の娘は一体だったけど、 今は距離を置いている、間には扉があるから 淡々と接することができるのかな?

Posted byブクログ

2023/06/18

遅ればせ感想。夜の仕事をしている女性の視点で母の看取りと子供の頃からのトラウマを描いているのだが基本的には心情を綴るというよりは日常をとつとつと過ごしている情景だけが描かれている。体調が悪くなった母が最期は娘と過ごしたいと娘のアパートに転がり込んでくるところから始まり、主人公が母...

遅ればせ感想。夜の仕事をしている女性の視点で母の看取りと子供の頃からのトラウマを描いているのだが基本的には心情を綴るというよりは日常をとつとつと過ごしている情景だけが描かれている。体調が悪くなった母が最期は娘と過ごしたいと娘のアパートに転がり込んでくるところから始まり、主人公が母を避けて出来るだけ帰らずに過ごしたり、先日自殺した仲間の事をホストと話したり。そんな中心にずっと引っかかっているトラウマがじくじくと膿んで痛み出してくるような不思議な描写が続く。個人的には読後感がとてもカミュの「異邦人」のようだった。心を直接描くのではないその手法のせいだろう。

Posted byブクログ