入れ子細工の夜 の商品レビュー
演劇モノが好きなので、表題作の『入れ子細工の夜』が刺さった。すごい小さい劇場でやってほしい。入試のやつは色々考えたらわからなくなって、無限大のこととかもっと知りたい気持ちになった。プロレスは全然わからないんだけど、なんでどこの大学も覆面レスラーが代表なの…?そう言うものなの?
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異なる趣の4つの作品はどれも意欲作だと感じる。表題作は読み進めるに従ってどうひねってくるのか楽しむ楽しみ方なのだろうけど、最後の方はこんがらかる。4つの中では「二〇二一年度入試問題という題の推理小説」が好き。「危険な賭け」で出てくる実在のハードボイルド物は読んでみたい。
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『犯人探しが大学入試問題になった時の解き方解説書』 初読み作家さんだけど、これほどミステリー愛溢れる作品は始めて!次々と押し寄せるミステリーの波に、あなたは、耐えれますか?私はどっぷりと波に呑まれました!
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様々な形式のミステリ短編集、面白かった。ミステリに詳しければ詳しいほど刺さるものがあるはず。コメディタッチなやりとりも多いからミステリを読まない人でもすっと入り込みやすいと思う。 あとがきで言及されていた「六人シリーズ」、もっと読みたい。この著者は短編も長編も面白いから大好き。
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本格ミステリ短編集。どれもがいい意味でひねくれていて、もちろんしっかりと本格。ミステリ好きは間違いなく楽しめる一冊です。 「危険な賭け~私立探偵・若槻晴海~」がいいなあ。古本屋を巡るミステリ、ってのでわくわくしてしまうし。エピグラフから見ても若竹さん意識されてるんだなーってのもあ...
本格ミステリ短編集。どれもがいい意味でひねくれていて、もちろんしっかりと本格。ミステリ好きは間違いなく楽しめる一冊です。 「危険な賭け~私立探偵・若槻晴海~」がいいなあ。古本屋を巡るミステリ、ってのでわくわくしてしまうし。エピグラフから見ても若竹さん意識されてるんだなーってのもあったし。でもってミステリとしてもしっかり騙されましたし。 「二〇二一年度入試という題の推理小説」も楽しい。真剣に考えましたよ、これ。出題範囲が傑作。こんな勉強ならいくらでもできる。こんな入試あったらなーって思いましたが、難しい! 「Mystery Room」の解答と犯人は同じだったけれど、あそこまできっちり細部を詰められなかったので……こんなんじゃ合格できないじゃん(苦笑)。 「入れ子細工の夜」もどこまでが企まれた構成なのか、なかなか読み解けなくてわくわくしっぱなし。そして「六人の激昂するマスクマン」も愉快でした。とにかく全部ひっくるめて、「ミステリ最高!」なのです。
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新しい生活様式も取り込み、相変わらずの豊富なミステリ知識を作品に練り込んで、出来上がった短編4つ。ふっくら。 これだけいろいろ書けるんだから、職人だなあ。 中でもドタバタコメディー色の強かった2篇がお気に入り。入試問題が犯人当てのやつめっちゃ良い。 あ!多重推理なんだ!と読んで...
新しい生活様式も取り込み、相変わらずの豊富なミステリ知識を作品に練り込んで、出来上がった短編4つ。ふっくら。 これだけいろいろ書けるんだから、職人だなあ。 中でもドタバタコメディー色の強かった2篇がお気に入り。入試問題が犯人当てのやつめっちゃ良い。 あ!多重推理なんだ!と読んで初めて気づいたけど確かに持ってこいな題材だし、その後の別解潰しのくだりなんか黒い笑いで最高。嫌だなぁー。 学生プロレスの話も途中つい吹き出しちゃったりでなんともノリが楽しい。 そういうところにポンと入ってるロジックがちゃんと粒立ってて良いんだよなあ。
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ノンシリーズのミステリーが4編入った短編集。シリアスからコミカルまで色んな雰囲気が楽しめて良。阿津川先生のミステリー愛がヒシヒシと伝わる一冊。とりあえず私はエラリークイーンの国名シリーズが読みたくなった。 ミステリーを気楽に楽しみたい方にオススメ! 個人的には2作目の「二〇二一...
ノンシリーズのミステリーが4編入った短編集。シリアスからコミカルまで色んな雰囲気が楽しめて良。阿津川先生のミステリー愛がヒシヒシと伝わる一冊。とりあえず私はエラリークイーンの国名シリーズが読みたくなった。 ミステリーを気楽に楽しみたい方にオススメ! 個人的には2作目の「二〇二一年度入試という題の推理小説」が最高に楽しかった。イマドキな感じでサクッと読めるし、なかなか身につまされる(笑)「六人の激昂するマスクマン」はプロレス全くわからないんだけど楽しめた!プロレス好きならもっと楽しめるかも?
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Amazonの紹介よ 古書の街に現れた探偵の秘密、禁断の「犯人当て入試」狂騒曲、虚実が裏返る入れ子細工の2人劇、コロナ禍に覆面レスラー大集合で本人確認不能?……本格ミステリの極限を探る、濃縮された四編 4つのエピソード全て、どんでん返しがあるだけでなく、読者をあっと驚かせてく...
Amazonの紹介よ 古書の街に現れた探偵の秘密、禁断の「犯人当て入試」狂騒曲、虚実が裏返る入れ子細工の2人劇、コロナ禍に覆面レスラー大集合で本人確認不能?……本格ミステリの極限を探る、濃縮された四編 4つのエピソード全て、どんでん返しがあるだけでなく、読者をあっと驚かせてくれる手法といったミステリーの面白さが詰まっていて、面白かったです。 特に印象深かったのは、入試のエピソードです。 作中では、実際の試験問題を解いているかのような構成になっています。読者も同じく試験を受けている感覚があって、新鮮でした。 雑誌の記事、Twitterらしきものの呟き、ブログ記事など小説とは違った構成ながらも、ミステリーとして楽しめて面白かったです。 他にも、表題作「入れ子細工の夜」は二転三転し過ぎのオンパレードでした。小説家と編集者のやり取りと思いきや、裏の裏の裏の・・・という展開で、あまりしつこくやると、もう良いっちゅうねん!と思わせるくらいお腹いっぱいでした。 それはそれで、良い学びを得ました。どんでん返しは程々が一番だなと。 さらに探偵⁉︎が活躍する物語。この作品が一番始めに登場するのですが、ミステリーとしての面白さにガッと掴まされました。展開の先に待っているどんでん返しが、短編集ながらも大いに楽しめました。 プロレスラー同士のミステリーな物語では、ちょっとコミカルな感じになっています。マスクで隠された真相にどんでん返しもあって、こちらも面白かったです。 どの作品も、違った色のミステリーを放っていて、新たなミステリーを楽しめました。
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これはぶっとび。 短編集なのだけどどれもがっつり楽しめる。楽しめるけどこれは本格ミステリ的教養があるともっともっと楽しめるはずだ。本当の面白さの何分の一かしか楽しめていない自分が悔しいぞ。 本格の基本を縦横無尽に解き放つ変格ミステリの魅力満載。 いろんなミステリを読んでミステリ力(みすてりかじゃなく)つけてから何度もトライしよう、という気になる一冊。再読含めてとりあえず4冊確保せねば。
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バラエティに富んだヤリ過ぎミステリーに驚愕っ 本格ミステリーマニア垂涎の濃密短編集 #入れ子細工の夜 時代を席巻する新進気鋭の本格ミステリー作家による全四作の短編集。透明人間は密室に潜むに続く、様々なジャンル詰め込んだ&狂ったほど凝りに凝った力作。 一言で言うとね、やり過ぎ...
バラエティに富んだヤリ過ぎミステリーに驚愕っ 本格ミステリーマニア垂涎の濃密短編集 #入れ子細工の夜 時代を席巻する新進気鋭の本格ミステリー作家による全四作の短編集。透明人間は密室に潜むに続く、様々なジャンル詰め込んだ&狂ったほど凝りに凝った力作。 一言で言うとね、やり過ぎw 今たくさんのミステリー作家さんがいますが、変態ミステリー愛好家ぶりはトップクラスでしょうね。かつて法月綸太郎さんの作品を読んだときも同じ衝撃を受けましたが、その時を思い出しました。 この作家がいれば、これから数十年、本格ミステリー界は安泰だなーと思いました。こんなミステリーが読めて幸せです。 ■危険な賭け ~私立探偵・若槻晴海~ ★4 ハードボイルド愛に富んだ作品、最初の話からとびぬけています。 ■二〇二一年度入試という題の推理小説 ★4 犯人当て入試のドタバタ劇。様々な工夫もニヤニヤが止まらない。ミステリーマニアが悦ぶ一作。 ■入れ子細工の夜 ★5+ 一番衝撃的でした、何も言いません。是非楽しみに読んでください。 ■六人の激昂するマスクマン ★3 12人の怒れし男、優しい日本人のオマージュで、前作六人の熱狂する日本人の同シリーズ。今回も本気でふざけてます、コメディミステリの良作。 本作、総じて面白く、傑作がそろってます。 ただ本作はミステリーの芸術性が高すぎるので、正直ミステリー初心者にはおすすめできないです。何が面白いのか全然ワカンナイという方もいるはず。 ただ中級者以上には激面白いので、ぜひ読んでほしいっ 超絶おススメです!
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