発注いただきました！ の商品レビュー

朝井リョウ(著者)

2024/03/07

どれも短編なので読みやすく、企業向けのものは作者が気を遣ってる感じも伝わってきて面白かった。
とりわけ最後に収録されている「贋作」はイチオシ。(※これは企業向けではない)現代社会の歪んだ事象を軸に様々な立場の人の心の機微を如実に表しており、楽しい話ではないものの作者の才能に心震えました。

2024/02/06

企画の発想は面白いが、読み物としてはあまり夢中になれなかった。
この中ではウイスキー、介護の話が好みでした。
朝井リョウが好きな人向けの本かもしれません。

2024/02/05

企業から依頼された小説、エッセイ、コラムなど、どれも短く電車でサクサク読めて楽しかった。
読みながら、企業ごとにいろいろな条件があって大変だなぁと思ったけど、はじめにには『出版点数を重ねれば重ねるほど内容に関する条件を突きつけられる機会が減り、「自由研究より、これについて調べろって言われたほうが楽かもぉ」なんて小学生の夏休みみたいなことを思う時がある。そうなると、複数の条件を提示されて「これで作品を書いてください」と言われると、ちょっと燃えてしまうのだ』とあり、ちょっと共感し、作者の人柄にニヤッとしてしまった。
また作品の最後に「感想戦」があり、これまたニヤッとしてしまう。
好きな小説は「胸元の魔法」「贋作」「きっとあなたも騙される、告白の物語」
コラムの「作家の口福」はちょっと笑ってしまった。

2024/01/06

※
楽しんでらっしゃるのがひしひし伝わる
愉快で小気味のいい短編集。

シリアスだけに止まらない、
多彩で多色っぷりを味わえました。

2023/12/15

作家さんの普段の作品とはテイストが違う作品が多くて楽しめた。
ただ最後の「贋作」は、らしかった。
世界の見方に親近感を覚える作家さんだ。

2023/11/23

朝井さんのエッセイが好きです。年代は全然違うのにわかるーと思えたり、楽しいと思えたり。作家の口福読んだ時も思ったのに、やっぱりオートミールに憧れてた。なんて思いました。それにしても企業からの依頼があんなに細かく決まってるんだな、にびっくり。タイトルは11文字とかビックリでした。

2023/11/23

この本を読んで、自分はいわゆるショート・ショートというものが好きじゃないんだなと再認識しました。各社の商品をテーマに物語を構築するという試みは面白いと思いましたが、制限がいろいろあるようでした。そのため、話に無理があったり、話の先が読めてしまうため、途中で読むのをやめてしまいました。

2023/10/26

雑誌や新聞などで見る、作家の方が書くエッセーや短編。おもしろいなーと思うことも多いけど、こういうふうに発注されてのことなのね。他の作家さんたちにも、こういう本出してほしい、出せばいいのに、と思うほどいい企画だと思った。
朝井リョウ節満載の話もあれば、こういうのも書くのかとちょっと驚いたものもあり、おもしろいエッセーもあった（やっぱりこの人のエッセーは最高）。
雑誌などに寄稿した文章を、そのまま葬ってしまうのはもったいない！続編も期待します。

2023/10/19

いつも朝井さんの作品は一気読みしてしまうのですが、こちらは様々な企業とのタイアップ＆コラボ作品集ということで短編ストーリーが続く形式だったためか集中して、というより隙間時間にちょっと読むという読み方になり、読み終わるまで結構時間がかかってしまいました。

短編集も面白く読みましたが、朝井さん自身による「感想戦」の部分に朝井さんらしさが散りばめられていて楽しめました。様々な縛りの中、ストーリーを紡ぎ出せるのはやはりプロだなあ、と。
同じテーマで複数の小説家さんが参加された企画というものもあり、朝井さん以外の方が同じテーマでどのような話を書き上げたのか読んでみたくなりました。

読後、気持ちがザラザラしてしまうのが朝井さん作品の醍醐味だと思っていますが、テーマおよび文字数縛りありの短編集ということで「らしさ」はあまり出ていなかったかも？
最後の方に収録されている、本作「発注いただきました！」のための新作短編『贋作』が、いちばん朝井さんらしさ満載の作品で、ああ、これ朝井さんの短編集本だったよね！と思い出した次第です。

2023/08/30

めちゃくちゃ面白かった
朝井さんらしい切り込み方のお話もあれば、えっこんなのも書けるんだ何者！？って思うお話もあって良かった(朝井さんの作品は半分程履修してるたぶん、、)
最後の書き下ろし、つらくてもう絶対こうなるじゃん、、、読めないってなってた