夜に星を放つ の商品レビュー

窪美澄(著者)

2024/10/13

星座をモチーフに取り入れた短編集。星座のことを知った上で読んだらなお楽しめそう。

どれも命もテーマにあるので少し物悲しく、中には暗い感じで終わった話もあるけれど、ほとんどは前向きに変わる話でスッキリとした読後感があった。コロナ関連の話があるのも今時というか、2020年頃の世相が出ていて懐かしくもあり、興味深くもあった。

2024/10/12

いろんな形の別れと出会いがまるで星座みたいに絡み合った短編集。
「真珠星スピカ」と「星の随に」がとても良かった。

2024/10/02

夏休みに海で泳ぐ男の子
シングルファザーとシングルマザー

読みやすい文体
ショートストーリー
読後感はどれも切なめ

2024/10/01

ちょっと辛い時、夜空の星を眺めたりするなぁと思える短編集
どんなにつらくても途中で生きることを諦めては駄目よ。生きていればきっといいことがある。
辛い思いをしていた主人公に手を差し伸べてくれたお婆さんの、その言葉に尽きる。

2024/09/29

ブクログで感想を読んでずっと気になっていてようやく読めました。
短編集ですが、それぞれ違う立場で生きている日常の生活を送っています。
感想はなんともしょっぱかったです。
誰が悪いのか、解決策はあるのか分からないまま話は終わってしまいます。けれど、人が生きていくってこういう事なんだろうなと。
読み終えて幸せな気持ちにも前向きな気持ちにもあまりなれませんでしたが、何故だか少しだけほっと出来たのは皆何かを抱えていて自分だけではないと思わせてくれるからかもしれません。
可愛そう、大変だなではない何かが残る作品でした。

2024/09/24

人間の弱さや不条理さが重なる中で、人と共に生きて繋がる大事さを星座と交えた短編。
全てのお話が『別れ』をテーマに巡らせている。
全てがハッピーエンドで終わらないってところも生々しく続きがあるんだって思えるし、人間関係の難しさや亡くした大事な人への想いとか、心にじわっとさざなみが立つ。
書き方が静かで優しくて。
切ない余韻があとを引く、秋の涼しい夜に読むには心地よい本でした。

2024/09/20

　短編5編のうち、最後の「星の隨に」は、物分かりのいい小学四年生の心を丁寧に描いていて、心に残った。
この短編集すべてが、優しい気持ちに包まれていて、辛いことのある人生でも大丈夫、と思わせてくれる。
　しかし、捻くれ者の私は、全体的にちょっと物足りなかった。

2024/09/17

ハッピーエンドとは程遠く、現状は何ら変わらず、どころか、また新たに失ったり。ままならない、やるせない話ばかりだけれど、それがリアル。
いいことばかりが前を向くきっかけになるとは限らない。うつむきがちな顔を夜空に向けた時、思いがけず輝く星を見つけるように、新たな人との関わり合いは、それがたとえ実を結ぶことはなくても、停滞していた心に何かしら投げかけてくれる。

2024/09/15

切ないお別れの話たちに、少し希望を持たせるような、星空のお話。
ちょっとつらい気持ちになっている人が読むと、少し頑張って生きてみようって思える。
いい事ばかりじゃないのが人生だけど、日常にあるちょっとしたことに、目を向けられるようになりそうだ。

2024/09/14

星3.3
短編集だから読みやすいなぁとは思うけど刺さるという感じではない。
心の中に幼心が残るお話なのかなぁ