万感のおもい の商品レビュー
自伝的エッセイ この作者のおもしろみは反骨精神からくるものだと思ってたけど、本書はやや自慢的でオチも微妙な話が多くあまり受けなかった 変形本で本文のフォントも小さいという読みづらさもまたむかつくのかもしれません
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▶︎▶︎▶︎万城目学「万感のおもい」(2022)夏葉社 万城目ワールドの秘密を紐解きたくて手にした本書。 万城目さんの作品をもっと読みたい、もっと歴史ものを読みたい!と感じた一冊です。 日経新聞、京都新聞、近畿日本鉄道の「近鉄ニュース」などに掲載されたエッセイが 、5つのトピ...
▶︎▶︎▶︎万城目学「万感のおもい」(2022)夏葉社 万城目ワールドの秘密を紐解きたくて手にした本書。 万城目さんの作品をもっと読みたい、もっと歴史ものを読みたい!と感じた一冊です。 日経新聞、京都新聞、近畿日本鉄道の「近鉄ニュース」などに掲載されたエッセイが 、5つのトピックにまとめられています。 大学時代に過ごされた京都と出身地の大阪について綴られた、「京都へのおもい」と「大阪へのおもい」 その月の色と思い出を綴った「色へのおもい」 日々の生活について綴った「あかくれへのおもい」 その他…とするにはざっくりすぎるけれど、そのほか。(‘序’とふりがながされているけど)作家業で思ったことや作家業をしていて思い出したことなどを綴った「ついでのおもい」 エッセイは、最近は抱腹絶倒の笑う系をよく読んでいますが、万城目さんのくっすと笑えてじんわり沁みる系のエッセイもいいですね。 ついでのおもいの「無限の可能性」は、諦めかけ始めた30代にも響いたメッセージでした。まだまだ内なる勘違いを育てていきたい。 あけくれのおもいの「グッバイ、ギブアップ」は、笑いもあり、自分の未来を見たようでした。いつか、息子に死語となった言葉で話しかけ、新しい言葉(と存在)を教えてもらうのかな〜。 大阪へのおもいの「サ行仮説」は、サ行の発音改善についての仮説が面白かった。CHAGE&ASKAも例に出るのですね…! 色へのおもい、月ごとの色と思い出が綴られる構成が素敵でした。 万城目ワールドの秘密…は、紐解けなかったけれど、万城目さんをもっと好きになった一冊でした。 装幀も素敵なこの本は、リビング本としてインテリアでも活躍してくれそうです。
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「銀座百点」みたいな判型で、食事のお供として読むのにちょうどいいです(お行儀悪くてごめんなさい)。 氏のエッセイが好きなのはもちろん、講演も拝聴したことがありますが、万城目氏は創作の過程を言語化するのがお上手ですよね。ですので本書にもあるような創作秘話を読むと自分でも書きたい欲がむくむく湧いてくる……これが「無限の可能性」なのか。 個人的にひとつ気になったのは「色への思い」の章が全部色名で統一されていなかったこと。初出がぜんぶ同じ雑誌ではなかったからなのでしょうがそこは「三月色」「春色」など無理にでも統一されては、と僭越にも感じました。
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万城目学さんのエッセイ。 一年十二ヶ月を色をテーマに、大阪や京都へのおもい、コロナ禍での身の回りのお話。 面白い話もあればエッセイ用にすこし気取った風な書き方に感じるものもあり(悪い意味ではない )、悲しいお話もあり。 本事態が単行本をちょうど横にした製本で、それが風変わり...
万城目学さんのエッセイ。 一年十二ヶ月を色をテーマに、大阪や京都へのおもい、コロナ禍での身の回りのお話。 面白い話もあればエッセイ用にすこし気取った風な書き方に感じるものもあり(悪い意味ではない )、悲しいお話もあり。 本事態が単行本をちょうど横にした製本で、それが風変わりになってます。そのせいか何かの合間に手にとりやすく、1話1話ぼちぼち読ませてもらいました。
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万城目学さんのエッセイは「万」シリーズと呼ぶらしい。万華鏡だったり,卍固めだったり。今回は万感のおもいというタイトル。コロナ禍の話も出てくるので最近のものだ。京都や大阪がらみの著者らしいものや一年間の各月を色で語るセクション,その他雑記(?テーマ分けがしにくいという意味で)。「無限の可能性」に共感。装丁が横置きで珍しい。文庫化したり,電子書籍化したりした場合はどうなるのだろうか。
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若い時のエッセイの方がおもしろい。と思ったが、最後の、コロナ禍で友人がなくなったあたりの話は、なんだかグッときた。 色のところは、ちょっとカッコつけて書きすぎでは、と思った。
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久しぶりに読んだ万城目さんのエッセイ。 文句なしに面白い。本の装丁も素敵だし、いいなぁこれ。 万城目さんの大阪の思い、京都の思いがしれて嬉しい限り。
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エッセイ「万」シリーズ第4弾で、これまでのはもう少し砕けた印象だったけど、今回も面白く興味深い内容だった。作家として姿勢や、京都や大阪への思い、家族や友人のことなど。父親の戒名の話は笑ってはいけないが、やはり笑った。闇の中に灯る送り火に静寂さから時間の流れが止まる感覚はわかる。京...
エッセイ「万」シリーズ第4弾で、これまでのはもう少し砕けた印象だったけど、今回も面白く興味深い内容だった。作家として姿勢や、京都や大阪への思い、家族や友人のことなど。父親の戒名の話は笑ってはいけないが、やはり笑った。闇の中に灯る送り火に静寂さから時間の流れが止まる感覚はわかる。京大の立て看は京都市の条例に屈し、京大生のエネルギーの減退とアホなことをする京大生の許容がなくなった。大坂の陣で豊臣が勝っていたら大阪が違う街になっていたという仮説が面白い。少し横長のこの本、目だけで文字を追えず首も疲れた。
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まきめーがーエッセイというならエッセイなんだろうな、コレ。 京都愛が強すぎる。 季節に色をあてていくの、面白い。 コロナ禍いろいりあったね。 夏葉社さんの素敵な本。紙の手触りが大好き。
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烏兎の庭 第七部 9.21.23 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2309.html#0921
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