万感のおもい の商品レビュー
不思議な形の本。手帳っぽい。万城目さんのエッセイ。万城目学という人のユーモアが滲み出ちゃってる。大阪城に行きたくなった。
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万城目さんのこの頃(ヒトコブラクダ執筆中の頃)のエッセイ集。 万城目さんの発想の豊かさから、頭の中はどうなってるのか興味深い。 エッセイはその一端を伺える。 案外、本当に案外真面目なんだ、なんて言う失礼な感想。 今後も奇想天外さを期待してます。
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著者のエッセイは大好き。 あの小説の発想の源を垣間見たり、大阪人のお笑いに繋がるサービスがあったりと。 今回は今までの中身が想像できない装丁で、一昔前の懐かしさ、詩集のような趣。 確かにページを捲るごとに、いろいろな風景や色が伝わってくる。 さてさて、本の装丁も含めて早くも次...
著者のエッセイは大好き。 あの小説の発想の源を垣間見たり、大阪人のお笑いに繋がるサービスがあったりと。 今回は今までの中身が想像できない装丁で、一昔前の懐かしさ、詩集のような趣。 確かにページを捲るごとに、いろいろな風景や色が伝わってくる。 さてさて、本の装丁も含めて早くも次のエッセイ集が楽しみになってくる。
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万城目さんのエッセイ本。タイトルは、一体どういう意味があるのかと思ったら、「万」シリーズということだったのか。横長のサイズの、スケッチブックのような本。万城目さんのエッセイにしては、ちょっと笑いの要素が少ないが、万城目さんが大事に取っていたチョコレートを、3歳の息子が食べたことを...
万城目さんのエッセイ本。タイトルは、一体どういう意味があるのかと思ったら、「万」シリーズということだったのか。横長のサイズの、スケッチブックのような本。万城目さんのエッセイにしては、ちょっと笑いの要素が少ないが、万城目さんが大事に取っていたチョコレートを、3歳の息子が食べたことを白状させようとする話に大笑い。また、モリミーと綿矢りさを誘って、京極夏彦邸で、ボードゲーム大会を開こうと画策する話も笑える。かつて京大名物だった立て看は、大学時代に描いたなと思い出して懐かしく。あの立て看が、今はもうないのが残念。
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くすっと笑えてほろっと泣ける、まさに万城目ワールドなエッセイ集。あの奇想天外な小説の芯のようなものに触れられる気がします。読めば読むほど、ほんまにこの人の頭の中どないなってんねん!と感嘆するばかりです。
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ついでのおもい (笑)わない作家 (笑)という表現。昭和41年の三島由紀夫と阿部公房の対談で使用されていた。この表現が嫌いだった 30歳で小説家デビュー後、編集者が雑誌インタビューの依頼をとってきた。 原稿をみると私は(笑)っていた。 上原浩治、四割の壁を語る 自分と同学年、大...
ついでのおもい (笑)わない作家 (笑)という表現。昭和41年の三島由紀夫と阿部公房の対談で使用されていた。この表現が嫌いだった 30歳で小説家デビュー後、編集者が雑誌インタビューの依頼をとってきた。 原稿をみると私は(笑)っていた。 上原浩治、四割の壁を語る 自分と同学年、大阪出身。大学浪人を経験。上原は阪神ファン。自分は巨人ファン。 ペタジーニを敬遠して悔しく涙する上原に衝撃をうけた。 四割をこえられないのは、日をまたいで切り替えられてしまうから。どんなに調子がよくても1日4打席。1日10打席あれば固め打ち打率八割可能 エレベーターと向田邦子 小6の時、国語のテストで向田邦子のエッセイが採用。何かの催し物の席をとる為にエレベーターに並んだ。一番奥に詰めさせられ、席が取れず立ち見 エレベーターに乗るたびに思い出す。 話の詳細を編集者がメール。エレベーターガールにご順に中程にお詰めください、と誘導 理不尽だと憤慨し、正解を求めていた 無限の可能性 二十代の頃より賢くなり勘違いしなくなった これできるかも、無邪気な思いつきが、消えた 京都への思い 送り火 京大の屋上から五山が全て見える 柵をこえて給水タンクの上に立つ さよなら立て看 景観を保つ為に京都市から大学側に立て看禁止通知 大学側が今なら、あっさり受け入れられる 内容も勢い消えつつあるのを感じた 色への思い 一月 紅 同志社大学を散策する時に京大後輩クマイ君を誘う 最近、趣味で詩吟。クマイ君が口ずさんだのが寒梅 クマイ君が東京の高校で理科教師していた。下宿を訪ねて高校こ実験の授業を体験。 偉大なるしゅらら、で参考にした 二月 オレンジ 父が死んだのが二月。お気に入りのセーターがオレンジ。海外旅行を薦めたが断られる 自分の成功をのれみよがしに示すようで反感をかったのか。そもそも息子に何かされるのが気に入らないのか。自分が作家になったのは父の本のおかげ 中学時代、父の本棚の司馬遼太郎山岡荘八吉川英治を読み漁った あけくれへのおもい オペレーターは知っている。デビュー前、母が相続したビルの屋上で管理人。ネットを繋ぐ為に電話回線の名義変更。母ではない。祖母の、よし子 近いかも。子は入らないかも。持ち主、祖母本名は、よし。よし子、かってに子をつけていた 息子とプロレスごっこ。ギブしたがやめない ギブを知らず。プロレスも知らず。 自分はサブネを知らず、息子に説明してもらう 京極夏彦邸わ森見、綿矢と訪問 パーマネント神喜劇の執筆のきっかけは京極夏彦 背の高い書棚が四方の壁面をおおい古今東西の知識で埋めつくされていた。森見と綿谷は、1週間ここで過ごせそう。 和気藹々とボードゲームに興じた 予告編発想法 ラクダゼットは映画の予告編、砂漠にフランス兵とアメリカ平がいる場面から砂漠に自衛隊がいる設定らにかえ、ふくらませた。 かぐや姫をふくらませたが、オチを忘れていた 夏の読書 中学時代、山岡荘八の徳川家康全26巻を読む 高校1年、浪人で三回読む。武将の駆け引きが理解できていなかった自分の成長がらかった 浪人時代は3日で全巻読んだ 理由は読みたかったから。これほど集中力をもって読書したことはない。真夏の栄光の記憶。 大阪への思い 秀頼への思い 享年22歳。大阪城からほとんどでない。 謎の人物。大阪は徳川直轄になり武士は人口の2% 東京は4-5割が武士。大阪は家康のせいで商人の街 Kの死 就活中に知り合ったK君、インドネシア駐在員、がコロナで死んだ。若い頃、部屋に遊びに行くとK君の母が部屋に茶菓子を持ってくる。作家を目指している頃は、手紙をくれた。デビュー前にガンで亡くなった。会話の7割がサッカー。EURO2020の時はメールを送り合い盛り上がった。 先生、今、何してんの? 恐竜の話を書いている。 前も、それ言ったやん。 だから、ずっと書いている。 二人がいる風景を思い返して、ふたりに言う 本を読んでもらいたかったです
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創作のこと、大阪のこと、京都のこと、季節のこと、家族のこと…。思わず笑みがこぼれてしまうものから、ほろりとする話まで、小説家・万城目学がさまざまな媒体で発表したエッセイから42編を精選して収録する。 奇想天外な作品の多い万城目学だけれど、エッセイは(これまでもそうだったように)...
創作のこと、大阪のこと、京都のこと、季節のこと、家族のこと…。思わず笑みがこぼれてしまうものから、ほろりとする話まで、小説家・万城目学がさまざまな媒体で発表したエッセイから42編を精選して収録する。 奇想天外な作品の多い万城目学だけれど、エッセイは(これまでもそうだったように)真面目な書きっぷり。小説の生みの苦しみや大阪愛、家族のことや身体の不調など、様々なエピソードが描かれている。 (B)
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