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メタバース さよならアトムの時代 の商品レビュー

3.7

43件のお客様レビュー

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2022/06/26

メタバースが分からないから手に取ってみた。 分からない人が読んでもちょっと分かるような気がする。難しいことを簡単にして書いてくれてる本。 著者からみちメタバースがよく分かる。 良書である。

Posted byブクログ

2022/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 図書館の新着コーナーで手に取った。  なるほど、e-Spotrsとしてオンラインゲームが市民権を得るようになったが、メタバースは、その技術を活用することでいろいろなエンターテイメントも楽しめ、さらには、いわゆる生活の場としての進化を遂げていくのだと理解した。著者の野心か、著者はいまにリアル世界の方がメタバースに合わせて構築されるとさえ言い切る。  本書から「Virrtual beings」「NFT;Non-Fungible Token(非代替性トークン)」「Web3.0」などテクノロジーの最前線に触れることができた。  著者が説明する「ハイプ・サイクル」、現在のテクノロジーが未来の社会で普及するまでのプロセスだ、期待と不安、そして未来に向かう意志及び行動、そんな決意を感じることができる一冊だ。

Posted byブクログ

2022/06/23

加藤直人(1988年~)氏は、大阪府に生まれ、京大理学部で宇宙論と量子コンピューティングを研究し、京大大学院理学研究科に進んだが、アカデミアの世界を追求することに疑問を感じて中退し、3年ほど自宅に引きこもってスマホアプリの開発で生計を立てていたが、ベンチャーキャピタリストの目に留...

加藤直人(1988年~)氏は、大阪府に生まれ、京大理学部で宇宙論と量子コンピューティングを研究し、京大大学院理学研究科に進んだが、アカデミアの世界を追求することに疑問を感じて中退し、3年ほど自宅に引きこもってスマホアプリの開発で生計を立てていたが、ベンチャーキャピタリストの目に留まり、2015年にクラスター社を起業した。 同社の技術は大手企業からも注目され、現在、KDDIと組んで、渋谷区公認でバーチャルに渋谷を作る「バーチャル渋谷」のプロジェクトを運営し、コロナ禍の影響もあって「バーチャル渋谷」で行われた2020年、2021年のハロウィンでは、それぞれ40万人、55万人が参加したという。 私は50代の会社員で、スマホ(とPC)は使いつつもSNSはやっていないレベルであるが、昨年末にフェイスブックがメタへ社名を変更するという報道が出たあたりから、「メタバース」が一過性の流行ではなさそうだと感じ、入門書を物色し、本書を手に取った。多数ある類書の中から本書を選んだのは、経産省から推薦図書に選ばれていることと、内容に偏りがない(ビジネスに携わっている人が書くと、自分のビジネス・会社にポジティブな内容になりがちだが)との評価が多かったことによる。 内容は、第1章:メタバースとは何か 第2章:メタバース市場とそのプレーヤーたち 第3章:人類史にとってのメタバース 第4章:VRという技術革命 第5章:加速する新しい経済 第6章:メタバースの未来と日本 となっており、大方の評価通り、バランスの取れたものとなっているように思う。(もちろん、クラスター社のやっていることは出て来るが、特段恣意性は感じない) 一通り読んでみて、私はそもそも、本書で紹介されているような、メタバースを先取りしたような小説や映画を見たことはないし、メタバースのルーツの一つというオンラインゲームもやったことはないが、それでも、メタバースに関する、技術、市場、参加している企業、現在できること、今後できるようなること(著者の希望も含まれる)等について、凡そのことは理解できたし、とても参考になった。 しかし、一つだけわからなかったこと(実は、それが最も重要なことなのだが)があり、それは、「メタバースにおける様々な「体験」は、リアルが「主」でバーチャルが「従」の第1フェーズから、バーチャルが「主」でリアルが「従」の第2フェーズに移行するであろう。」、「産業革命以降の人やモノが移動するモビリティの時代から、人類が物質(アトム)から解き放たれるバーチャリティの時代に移行することが予想される。モビリティの時代の主役はアトムだったが、バーチャリティの時代の主役はデータである。」という将来予想である。モビリティの時代が終われば、エネルギーの消費量も減り、現在の世界の最大の課題の一つである気候・環境問題を解決できる、という点には賛同したいが、そもそもバーチャルがリアルを凌駕する世界というのは、私にはとても想像できないし、仮にそうした時代が訪れたときには、「そもそも人間とは何か?」ということが問い直されていることだろう。(遺伝子工学により、人工的にヒトが生み出されるようになれば、人間の概念も変わってしまうのだろうが。。。) 「メタバース」の基本を知るには十分であり、また、人類の将来(個人的にはネガティブな)を想像させる一冊である。 (2022年6月了)

Posted byブクログ

2022/06/15

【要約】 メタバースとは、バーチャル空間で活動する世界のこと。メタバースが今後の人類の生活にコミットしていることを熱く語っている本。フォートナイトで有名なエピックゲームズや、旧Facebookのメタが先陣を切って開発している。 【著者の伝えたいこと】 ・メタバースは最高の世界。...

【要約】 メタバースとは、バーチャル空間で活動する世界のこと。メタバースが今後の人類の生活にコミットしていることを熱く語っている本。フォートナイトで有名なエピックゲームズや、旧Facebookのメタが先陣を切って開発している。 【著者の伝えたいこと】 ・メタバースは最高の世界。 ・過去200年間はモビリティの時代だった。今後の200年間はバーチャリティの時代になる。モビリティにはエネルギーコストがかかりすぎるのでサスティナブルではない。地球のことも考えるとバーチャリティに移行するのが最適解。 ・計算処理が追いつかないのが現時点での問題点。 ・想像力のある人がメタバースを制する 【私見】 ・エネルギーコストの視点から、メタバースは人類にとって非常に有益 ・メタバース主軸の生活は確かに魅力的だけど、リアルでしか味わえない体験も捨てがたいのて、リアルの主権が奪われるとは考えにくい ・クラスターで読書会をしたら面白いと思う。学歴や性別年齢などのフィルターがない建設的な意見交換が可能

Posted byブクログ

2022/05/24

第1章 メタバースとは何か 伝説的小説『スノウ・クラッシュ』/一世を風靡した「セカンドライフ」/メタバース7つの条件/8つ目の条件は「身体性」/世界的大ヒットゲーム「フォートナイト」/MMORPGとの違いは「自己組織化」/フェイスブックの大きな賭け 第2章 メタバース市場とそ...

第1章 メタバースとは何か 伝説的小説『スノウ・クラッシュ』/一世を風靡した「セカンドライフ」/メタバース7つの条件/8つ目の条件は「身体性」/世界的大ヒットゲーム「フォートナイト」/MMORPGとの違いは「自己組織化」/フェイスブックの大きな賭け 第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち ゲーム業界とSNS業界の戦い/デジタル資産・NFTの活用先/実現可能な『ハリー・ポッター』の魔法/究極のネイティブ広告/ノーコード・ツールとしての「どうぶつの森」/Web3.0を牽引するイーサリアム 第3章 人類史にとってのメタバース 「計算」は身体と深く結びついている/「数学を数学する」という挑戦/人間と機械を融合する「サイバネティクス」/知性とはパターンを見つけること/現実はすでに「圧縮」されている/情報を動かすバーチャリティの時代/主役はアトムからデータへ交代 第4章 VRという技術革命 VR発展の3つのフェーズ/画期的な89年の「アイフォン」/VRの3大技術要素/オキュラスの快進撃/デバイス技術をオープンソースに/2016年の新機種旋風/VRデバイスの驚異的な進化スピード 第5章 加速する新しい経済 ゲーム・イベント・エロ/VR・ARでやる必要がないこと/世界初の有料VRライブ/アーカイブ機能はタイムマシンである/メタバースの第1次&第2次産業/NFTによるクリエイターの復権/遊べば遊ぶほど稼げる未来 第6章 メタバースの未来と日本 ”面倒くさい”コミュニケーションの歴史/デジタル世界で「体を重ねる」/メタバース・ファーストな都市/コラボして建造するメタバースのピラミッド/日本のストロングポイント

Posted byブクログ

2022/05/17

私はメタバースの時代が来ることに恐怖心が多いのだけれど、夢を抱いている人はこういう考えなのか、ととても実感としてわかってよかった。でも、「どうしようもない現実から解放されたい」っていうのはいいことなのかは私にはまだわかりません。ただ、メタバースに夢もないことはないよなあとすこーし...

私はメタバースの時代が来ることに恐怖心が多いのだけれど、夢を抱いている人はこういう考えなのか、ととても実感としてわかってよかった。でも、「どうしようもない現実から解放されたい」っていうのはいいことなのかは私にはまだわかりません。ただ、メタバースに夢もないことはないよなあとすこーしだけ思えました

Posted byブクログ

2022/05/07

メタバースの勢いは加速すると思うので、メタバースって何か?書籍で読むとどう説明されているのか、気になって読んでみた。 バーチャルリアリティは、仮想現実でなく、実質的な現実という訳が腹落ちした。インターネットの延長で考えてはNGだと気付けて良かった。

Posted byブクログ

2022/05/05

人によって定義の異なる「メタバース」という言葉を、広義のメタバース空間であるクラスターを開発した加藤さんによって余すことなく説明されており、メタバースについて学びたい人にとっては最高の一冊となっている。 個人的に抱いていた「FF14などのMMORPGはメタバースと呼べないのか」と...

人によって定義の異なる「メタバース」という言葉を、広義のメタバース空間であるクラスターを開発した加藤さんによって余すことなく説明されており、メタバースについて学びたい人にとっては最高の一冊となっている。 個人的に抱いていた「FF14などのMMORPGはメタバースと呼べないのか」という疑問についても、身体性、また自己組織化が行われていないという点で狭義のメタバースと呼ぶことができないという考えがとてもしっくりきた。 また、今後メタバースがどのように普及していくのか、そもそも普及していくのかという問いに対しても、世の中のニーズ(モビリティからバーチャリティ、コミュニケーションの在り方)を考えるとハイプサイクルを辿って近い将来一般的になっていくのが想像できた。 内容以外の点を述べると、さまざまな文献から引用されておりメタバース以外の点でも知識が得れている感覚がありよかったのと、章ごとのサマリーがよくまとまっており頭の中の整理がしやすかった。

Posted byブクログ

2022/05/01

cluster というメタバースのプラットフォームを提供する経営者加藤直人氏の著書 ・冒頭に メタバース を 人類の描いた夢の生活スタイルと定義する 著者のメッセージ、結論は、次の言葉です。 「肉体から解放され、物質(アトム)と決別することができたとき、人類は初めて無限の可能性...

cluster というメタバースのプラットフォームを提供する経営者加藤直人氏の著書 ・冒頭に メタバース を 人類の描いた夢の生活スタイルと定義する 著者のメッセージ、結論は、次の言葉です。 「肉体から解放され、物質(アトム)と決別することができたとき、人類は初めて無限の可能性を手にするはずだ」 気になった言葉は次の通りです。 ・メタバース7つの条件+2  ①永続的に存在する 現実世界と同様に体験が一続きになっている必要がある  ②リアルタイム性  ③同時参加人数に制限がない  ④経済性がある  ⑤体験に垣根がない  ⑥相互運用性  ⑦幅広い企業・個人による貢献  ⑧身体性(旧来のインターネットとの違い:身体感覚の有無)  ⑨自己組織化 個々では自律的にふるまっているのに、全体としては秩序だっている ・ネットビジネスとは、2つ ①広告 と ②Eコマース ・XR ①~③の総称   ①VR:人工現実感(VRゴーグル)  ②AR:拡張現実感(ポケモンGo)  ③MR:VRとARの混合 ・現在のメタバースブームは、技術・文化としての側面より、市場からの要請という側面が強い ・メタバース市場は3つの構造からなっている  ①体験(コンテンツ、イベント)  ②デバイス(I/F)VRヘッドマウントディスプレイ、  ③空間(プラットフォーム)メタ、エピックゲームズ、ロブロックス等 ・メタバース バリューチェーンの7レイア  ①体験、②発見、③クリエイタ・エコノミー、④空間コンピューティング、⑤非中央集権化、⑥インタフェース、⑦インフラ ・VRの3大技術要素 ①ディスプレイ、②レンダリング、③トラッキング ・先端製品の普及サイクル:ハイプ・サイクル  過剰に期待が高まる時期  急速に失速して幻滅する時期  緩やかに普及する時期 ・cluster が最初にお金を生み出したサービスは、バーチャル音楽ライブ ・コミュニケーション 手紙⇒電信⇒電話⇒メール⇒チャット どんどんコストがゼロに近づく 労力がかからない方向に流れていく ・日本のストロングポイント ①ゲーム産業のスキルセットを転用可能、②知的財産の強さ、③モノに魂が宿る 目次は以下です。 はじめに 第1章 メタバースとは何か 第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち 第3章 人類史にとってのメタバース 第4章 VRという技術革命 第5章 加速する新しい経済 第6章 メタバースの未来と日本 おわりに

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2022/04/19

先日読んだバーチャル美少女ねむさんの「メタバース進化論」がメタバースの住人視点だったのに対し、本書はワールドというかビジネス視点でのメタバース論である。将来の方向性についてはほぼ一致しているが、視点の違いから来る議論の展開の差を読み比べると面白い。第6章にある日本の強みを俯瞰した...

先日読んだバーチャル美少女ねむさんの「メタバース進化論」がメタバースの住人視点だったのに対し、本書はワールドというかビジネス視点でのメタバース論である。将来の方向性についてはほぼ一致しているが、視点の違いから来る議論の展開の差を読み比べると面白い。第6章にある日本の強みを俯瞰したところがメタバース地政学上の日本の立ち位置を示唆しているが、Clusterなど今後の日本発の関連ビジネス展開と日本の大衆文化史や精神風土との関連性についての議論が盛んになることを期待したいし、私も参加したいと思う。

Posted byブクログ