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傑作はまだ の商品レビュー

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231件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2024/09/12

 まさに求めていたって感じの本でしたーーー!!!  そこそこ売れている50歳の引きこもりの作家のもとに一度もあったことのない生き別れ的な感じの息子がやってきた!孤独に慣れている加賀野と要領の良い息子の智。ふたりのちょっとヘンな生活の話です。  孤独に慣れてしまった。そんな人に読ん...

 まさに求めていたって感じの本でしたーーー!!!  そこそこ売れている50歳の引きこもりの作家のもとに一度もあったことのない生き別れ的な感じの息子がやってきた!孤独に慣れている加賀野と要領の良い息子の智。ふたりのちょっとヘンな生活の話です。  孤独に慣れてしまった。そんな人に読んでほしいです。この本を読んで人と関わらないとわからない喜びもあるんだと思いました。

Posted byブクログ

2024/09/02

24年間会ったことのなかった息子と1ヶ月過ごしたことで、一人で執筆をしていた作家である主人公が、息子が母親のもとに帰ってしまいどうなっちゃうんだろうと、読んでいても切なさがマックスに達したところで、ご無沙汰をしていた実家に帰り両親に会い、毎月孫と母親が祖父母である両親のところに来...

24年間会ったことのなかった息子と1ヶ月過ごしたことで、一人で執筆をしていた作家である主人公が、息子が母親のもとに帰ってしまいどうなっちゃうんだろうと、読んでいても切なさがマックスに達したところで、ご無沙汰をしていた実家に帰り両親に会い、毎月孫と母親が祖父母である両親のところに来てくれていたことをしる。そして息子に会いに行く。そして3人で月末に会うことになり、とてもホッとしました。息子が帰った後のところから切なくて読むのを止めよとおもったくらいです。ハッピーエンドで本当に良かった。物語ですが、こらからもっとハッピーな3人になって欲しい、一人の読者です。

Posted byブクログ

2024/08/11

小説を書く人は知識が豊富で、視野が広いそんな人だと思っていた。確かにそれは事実かもしれないが、人とコミュニケーションを取ることでしか知り得ない感情もある、そう思った。人と関われば傷つくこともムカつくこともあるし、それがストレスとなって病気になることだってある。でも人と関わらなけれ...

小説を書く人は知識が豊富で、視野が広いそんな人だと思っていた。確かにそれは事実かもしれないが、人とコミュニケーションを取ることでしか知り得ない感情もある、そう思った。人と関われば傷つくこともムカつくこともあるし、それがストレスとなって病気になることだってある。でも人と関わらなければ、人と接することでしか生まれない嬉しい感情に触れることもない。人付き合いは確かに難しいが、人付き合いをしないと生まれない嬉しい感情に目を向けてこれから生きていきたいと思った。

Posted byブクログ

2024/08/18

何気なく図書館で手に取った未読の瀬尾さんの作品。冒頭から、今まさに読みたかった本!と思えるほど貪るように一気読み。 智くんの健やかさと美月の愛情に心がじわっと温かくなった。人間関係が希薄になっている一方で、個を尊重し、相手を受け入れ、コミュニケーションを大切にしている人達がいる事...

何気なく図書館で手に取った未読の瀬尾さんの作品。冒頭から、今まさに読みたかった本!と思えるほど貪るように一気読み。 智くんの健やかさと美月の愛情に心がじわっと温かくなった。人間関係が希薄になっている一方で、個を尊重し、相手を受け入れ、コミュニケーションを大切にしている人達がいる事で、人間ならではの温かい交わりは今も存在する。そう思わせてもらえた作品。読後感が心地良い。人間関係や子育てに行き詰まりを感じている人にオススメ! #健全な精神 #瀬尾まいこさん #子育て #小説好き

Posted byブクログ

2024/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

独り暮らしで近所付き合いもなく、親との連絡もとらずに暮らしていた作家のもとに、生まれてから1度も会ったことのなかった息子の智が現れ、突然同居が始まるところから物語は始まる。 最初は戸惑うも、次第に智を介して周囲の人と繋がることの心地よさを感じるようになり、最後には、智とその母、美月が毎月訪ねてくるようになる。 結婚はせず、養育費をもらっている間は毎月、智の写真を送りつつも、25年間直接会わせることはなく、それでも智をこんなに伸びやかな人に育てた美月はスゴいと思うが、そもそも、そんなに浮世離れした作家に小説が書けるのか?ということも含め、リアリティのない設定にも関わらず、ほっこりした気持ちにさせてくれるのは、瀬尾まいこならではかも。

Posted byブクログ

2024/07/14

瀬尾先生の作品が好きな理由が改めてわかった。智と同じで悲しくなる必要がないからだ。 自分は作品に没入し、感情移入してしまうタイプなので悲しい作品が好きではない。 ハートフルなのが好き。瀬尾先生の作品は安心して読むことができる。 加賀野が不器用ながら息子に接していくのがよかったし、...

瀬尾先生の作品が好きな理由が改めてわかった。智と同じで悲しくなる必要がないからだ。 自分は作品に没入し、感情移入してしまうタイプなので悲しい作品が好きではない。 ハートフルなのが好き。瀬尾先生の作品は安心して読むことができる。 加賀野が不器用ながら息子に接していくのがよかったし、父親にお前の最高傑作が智だと言われていたのが感動した。 月に一回美月含めた3人が集まるようになったの良かったなー 美月にとって憧れの存在である加賀野と実際会ってみると合わないっていうケース結構現実でもありそう。 智の名前の由来をもっと詳しく聞きたかった!

Posted byブクログ

2024/07/06

それなりに売れている中年作家と、彼の元にある日突然転がり込んだそれまで会ったこともない実の息子の交流を描いたほっこりする物語。他人に共感する想像力も社会性もあまりにも欠如している主人公・加賀野がよく小説家として作品を出し続けることが出来たなと半ば感心、半ば呆れて彼の書いた小説を読...

それなりに売れている中年作家と、彼の元にある日突然転がり込んだそれまで会ったこともない実の息子の交流を描いたほっこりする物語。他人に共感する想像力も社会性もあまりにも欠如している主人公・加賀野がよく小説家として作品を出し続けることが出来たなと半ば感心、半ば呆れて彼の書いた小説を読みたくなってしまいました(笑)

Posted byブクログ

2024/07/01

親は他人だ。息子もまた然り。他人だからどうやって関係を築くか、意識する必要がある。関係があることを当たり前に思ってしまう前に。

Posted byブクログ

2024/06/26

引きこもり小説家のもとへ、産まれてから一度も会ったことのない息子が突然の訪問。 それにより孤独に過ごしてきた灰色の25年間が一気に輝きだす...!とまでは行かないけれど、性格が180度違う明るく社交的な息子との暮らしの中で、少しずつ過去と未来を取り戻していく。 読んでいくとこっ...

引きこもり小説家のもとへ、産まれてから一度も会ったことのない息子が突然の訪問。 それにより孤独に過ごしてきた灰色の25年間が一気に輝きだす...!とまでは行かないけれど、性格が180度違う明るく社交的な息子との暮らしの中で、少しずつ過去と未来を取り戻していく。 読んでいくとこっちが不安になってしまうほど、人の気持ちが分からない主人公。だか、息子である智君が適格かつ面白いツッコミをしてくれるので面白がって読むことができる。  私は2年ほど前に彼女と同棲生活を始めたたものの、それ以前は孤独に近い生活を送っていた。 ときどき、いやそこそこ頻繁に一人暮らしの快適さを思い出しては回帰したくなってしまう。人と関わらなければ自分の醜さに目を向けずに済むからだ。 しかし、独りでは決して得られない喜びや成長は確かにあると、本書を読んで強く感じることができた。面倒くさがらず人と触れ合い、人に優しくしようと思える。

Posted byブクログ

2024/06/13

瀬尾さんは独特な設定が多いけど、その不自然さが自然に受け入れられるのだが、今回のはあまり入り込めなかった。 どうしてもこの父親がそんな世間に受け入れられる小説を書けるように感じられなくて…(笑) 心温まる物語なのですが、自分のひねくれた性格のせいか、「これはないっしょ!」と思って...

瀬尾さんは独特な設定が多いけど、その不自然さが自然に受け入れられるのだが、今回のはあまり入り込めなかった。 どうしてもこの父親がそんな世間に受け入れられる小説を書けるように感じられなくて…(笑) 心温まる物語なのですが、自分のひねくれた性格のせいか、「これはないっしょ!」と思ってあまり楽しめなかった。 瀬尾さんの本では今のところ戸村飯店が一番好きかも。

Posted byブクログ