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かか の商品レビュー

3.5

105件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/07

家庭環境によって、アダルトチルドレンを生んでしまうと感じざるを得ない作品。でもずっしり重い訳ではなく、文体のせいか、どこか主人公はふわふわ浮いてる神秘的な人間のように感じる。

Posted byブクログ

2024/08/23

【2024年168冊目】 かかの痛みはうーちゃんの痛みなんよ――父親が他に女を作って出ていってから、母はおかしくなってしまった。かかは、自分が愛されて生まれた子ではないと思っていた、だからととを求めていたのに、そのととはかかを置いていった。うーちゃんは思う、かかを生み直ししたいと...

【2024年168冊目】 かかの痛みはうーちゃんの痛みなんよ――父親が他に女を作って出ていってから、母はおかしくなってしまった。かかは、自分が愛されて生まれた子ではないと思っていた、だからととを求めていたのに、そのととはかかを置いていった。うーちゃんは思う、かかを生み直ししたいと。 デビュー作として考えると、末恐ろしい作品なのですが、いかんせん訛りが強い文体(あえてだとは思います)なので、なかなかすんなり世界観に溶け込めず、私はちょっと苦労しました。うーちゃんが何歳なんやろと思ってたら19歳で「いや待って、19歳で自らをうーちゃん呼び???」と思ってから余計難しかったです。 うーちゃんの言葉で複雑な心理とか家庭環境とかは語られるんですが、やはりすんなりとは入ってこず、最後まで遠いところから眺めているような心地で読了しました。もう一作の三十一日のほうが好きだったかもしれない。

Posted byブクログ

2024/08/07

『かか』は何度も読み返していますが、その都度、感じるものが違い、新しい発見、物の見方を抱きます。うーちゃんの、かか(母親)への愛憎ゆえの感情の揺れがヒリヒリと突き刺さる。うーちゃんの痛みを私自身も読みながら共有しているような気分になりました。  今日、上の方と話す機会があり『かか...

『かか』は何度も読み返していますが、その都度、感じるものが違い、新しい発見、物の見方を抱きます。うーちゃんの、かか(母親)への愛憎ゆえの感情の揺れがヒリヒリと突き刺さる。うーちゃんの痛みを私自身も読みながら共有しているような気分になりました。  今日、上の方と話す機会があり『かか』について熱く語ってきたのですが、私が何を言っても陳腐な言葉にしかならず「とにかく読んで」という感じでした。 宇佐見さんは文藝賞を受賞した時から追っていて、これからも楽しみな作家さんです。 (再読)読書会課題本につき再読。冒頭の金魚のシーンから鮮やかでありながらどろどろとした赤いものが頭に浮かび離れない。改めて読み、女性性が強く生々しい作品だなと感じた。

Posted byブクログ

2024/07/21

かかの痛み、うーちゃんの痛み。 母娘特有の一体化がもたらす愛憎に、なんかもうやりきれないよと心の声が、 迫ってくるようだった。 20歳でこんな文章をかけるなんて、どんな経験をしてきた人なんだろう?と 興味深い。 すごいの一言。

Posted byブクログ

2024/07/18

独特の「かか弁」と方言と拙い言い間違いだらけの口語の語り口で、日本語で何を喋っているか分からない状態で凄く読みにくかった。

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2024/06/30

『くるまの娘』を先に読んで衝撃的な感動だったので、作者のデビュー作も読んだ。この話口調(文体というより口語のような文)に慣れるまで読みにくいが、必要があってのこの口調なんだと最後には納得。なんだか深く深くしみ込んでくるような不思議な読後感だった。大好きな母を自分が産みなおしたい。...

『くるまの娘』を先に読んで衝撃的な感動だったので、作者のデビュー作も読んだ。この話口調(文体というより口語のような文)に慣れるまで読みにくいが、必要があってのこの口調なんだと最後には納得。なんだか深く深くしみ込んでくるような不思議な読後感だった。大好きな母を自分が産みなおしたい。なんて面白い発想だろう。でもわかる。いかに好きなのか。いかに憎いのかが伝わる。けっして気持ちのいいストーリーではないのだが、つい読み進めてしまう。ラストは不穏でどうなることかと、どきどきした。

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2024/06/28

主人公の幼稚さから来るものなのか、文章が幼くて読みにくかった。 しかし、ヒステリックな母が憎いけど本当は好きという感情だったり鍵垢の心地良さだったりは自分にも経験があるところだったので共感ができて何とか読み切ったという感じだった。

Posted byブクログ

2024/06/20

純文学とはこういうモノなのか 登場人物のかか弁が混じって読みづらい 読みづらいので頭に入って来にくい

Posted byブクログ

2024/06/03

作者に抜きん出た才能があることはまったく間違いない。好きか嫌いかは別であるが。ろくでもない親への強い思い、愛は、同じだけの強い憎しみも同時に持つ。しかしそれは時としてとめどなく発露する。乗り越えていかねば生きられないぞ。乗り越えよ。私は乗り越えた。エゴイストであるがゆえに乗り越え...

作者に抜きん出た才能があることはまったく間違いない。好きか嫌いかは別であるが。ろくでもない親への強い思い、愛は、同じだけの強い憎しみも同時に持つ。しかしそれは時としてとめどなく発露する。乗り越えていかねば生きられないぞ。乗り越えよ。私は乗り越えた。エゴイストであるがゆえに乗り越えられるものかもしれないが

Posted byブクログ

2024/06/02

言葉がところどころ読みづらいところもあった。 お母さんって、生まれた時から切り離すことが出来ない血縁で、たとえ大切に思われなくても、子供はお母さんが、大好きなんだなぁと思った。

Posted byブクログ