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パンとサーカス の商品レビュー

4.1

32件のお客様レビュー

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2025/11/23

This is a remarkably well-crafted political novel. It captures the current state of Japan with surprising accuracy, and the amount of detail...

This is a remarkably well-crafted political novel. It captures the current state of Japan with surprising accuracy, and the amount of detail packed into the story is genuinely impressive. Of course, there are plenty of fictional elements, but they all feel realistic enough to make the whole world believable. Among works of this kind, this was definitely the most engaging and enjoyable one I’ve read. ○日本は歴史上、外圧に屈した経験が少なくとも5回。白村江の戦い、元寇、キリスト教の伝来、黒船来航、アジア・太平洋戦争。これらは日本の統治システムを根本から変えるきっかけとなったが、逆に外圧がなければ何も変わらず停滞し、腐敗する。 ○限られた少数派の利益に奉仕する政権を、利益に与れない多数派が支持するという茶番 ○自らの手で自由を勝ち取ろうとするのではなく、政府に服従するから見返りがほしいというスタンス

Posted byブクログ

2025/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内田樹さんが紹介されていたことから気になり、図書館で借りて読了。 まず借りてびっくりしたのがその分厚さ!ページ数557ページ! 普通くらいのボリュームの小説だと思っていたのでびっくりした。 各ページ文字数も多いので、それなりに読了まで時間がかかった。 ただし、結果として物語は面白く飽きさせないため、読んでいて苦痛ということはまったくなかった。 感想は、非常に難しいが、とっても面白い、興味深い一冊だったことは間違いない。ただし、なんだかもう一歩物足りない。何が足りないのかは自分でもよくわからないが、読んで大興奮ということにはならなかった。 なお、かなり思想強めの一冊。もっとも、これはこの著者固有のものではなく、現在日本の見方として、一部のコミュニティからはこのような見え方が常識と言えるほど、それなりの多数を占める見え方、思想なのかもしれない。内田樹さんも同じ見方をしているので。 なお、その見え方を一言で言うと、「日本は米国の傀儡である」ということ。 これは確かにそうなのかもしれないが、なかなか受け入れがたい話である。 主人公は空也ということになるのだと思うが、冷静に落ち着いて考えると、空也は大したことを行っておらず、かつ、登場ページ数も寵児に譲るように思うので、実質的な主人公は寵児のように感じた。寵児の波乱万丈な立ち回りがすごい。 なお、この小説で大きく一点突っ込むとすると、空也も寵児もふたりとも、なぜそのような道を歩むことになったのかの、動機がまったく掴めない。空也はなぜテロに走ったのか、寵児はなぜCIAエージェントとなったのか、そのあたりの動機が非常に不明瞭というか、ほぼ説明されていないように感じる。ただし、ここは話の根幹となるべきところなので、ここがいまいち理解、感情移入できていないことが、最後までうまく興奮しきるところまでいかなかったのかもしれないと思った。 一方で、動機がよくわからずにそれぞれの道に歩むことになったということは、ある種の、どんな人の人生も振り返ってみるとそんなもの、人の人生とは強い主体性よりも周りの流れのままに流されて形作られるもの、というような現実を表しているのかもしれないなとも思う。 また余談だが、こんなに簡単に各国のエージェントが人を殺すのが真実だとすると、なかなか政治家とは本当にやりたいことなんて到底できないだろうなと同情した。 総じてとても面白かったのでおすすめはできる一冊。ただしかなりのボリュームなので、自分が再読するかというと少し難しいかもしれない。 ぜひ色んな人に読んでもらい、現代日本について思いを巡らせて欲しい一冊。

Posted byブクログ

2025/06/15

「パンとサーカス」は、コードギアスの筋書きにそっくり。二人の男が、社会の中で地獄を這いずり回り二転三転、その社会の構造を変える「世直し」に邁進するピカレスクロマン。 ルルーシュ、空也は社会の外側から社会を変えようと自ら組織を作り戦争(テロ)を企てる。 スザク、寵児は社会の中から社...

「パンとサーカス」は、コードギアスの筋書きにそっくり。二人の男が、社会の中で地獄を這いずり回り二転三転、その社会の構造を変える「世直し」に邁進するピカレスクロマン。 ルルーシュ、空也は社会の外側から社会を変えようと自ら組織を作り戦争(テロ)を企てる。 スザク、寵児は社会の中から社会を変えようと画策するエリート。 二人は親友であり、敵対関係を経て同じ目標をひた走る。 そして主人公達に力を与え鼓舞し、助けて共に運命を歩む女の存在も共通している。 マリアとC2。まるで天使と悪魔。どちらにしても人間にとっては超越した存在であり、預言者であり、救い主。 驚くほど類似点が多い。 そして現代のリアルをどちらも色濃く反映しているがあくまで実録ではなくフィクションであるところも同じ。 絶望と希望。生きるか死ぬか。敵か味方か。スクラップアンドビルド。エンタメの本質である二項対立を軸に、そこからこぼれ落ちる「優しい世界」を描く。それは突き詰めると、「悪をなして巨悪を撃つ」絶望的選択の繰り返し以外に道はないという強烈な矛盾こそを表現する、、そんな切実さ。 イカれたメッセージを内包するイカれた作品群をこよなく愛しています。

Posted byブクログ

2025/01/17

現代の日米関係を問題提起する物語。 本のターゲットは政治に無関心な日本国民。 物語としても楽しく読めるのに、日本が置かれている状況をかなりリアルに描きだしている様に思える。 難しい表現はほとんどなく、とても読みやすい。 かなり分厚い本で500ページを超えるのにスイスイ読めた。...

現代の日米関係を問題提起する物語。 本のターゲットは政治に無関心な日本国民。 物語としても楽しく読めるのに、日本が置かれている状況をかなりリアルに描きだしている様に思える。 難しい表現はほとんどなく、とても読みやすい。 かなり分厚い本で500ページを超えるのにスイスイ読めた。というか先が気になって読み進めちゃう。 全ての人にオススメです。

Posted byブクログ

2024/08/16

 これをフィクションだとは思えない。読んでて日本とアメリカのクソっぷりにはらわた煮えくりかえる。  政治小説としてとても面白かったのだが、苦言を呈したいところが一点。寵児のクィア描写が中途半端だったのが残念だ。最初に男子修道院というハッテン場が出てきたシーンも、「あれ、もう終わり...

 これをフィクションだとは思えない。読んでて日本とアメリカのクソっぷりにはらわた煮えくりかえる。  政治小説としてとても面白かったのだが、苦言を呈したいところが一点。寵児のクィア描写が中途半端だったのが残念だ。最初に男子修道院というハッテン場が出てきたシーンも、「あれ、もう終わり?」と思ってしまうくらいあっさりしすぎていた。また、寵児が中国人スパイの李小龍にハニトラ仕掛けられるところも、もっと丁寧に描けば二人の魅力がもっと引き出せただろうに…。あと李小龍を空也と重ねながらセックスするくらい空也のことを愛していながら、彼とはハグ以上の事をしてないなんてありえないでしょ。空也も好意寄せられて満更でもなさそうだったんだから、もっとアピりなよと思った。おまけに最後、空也ではなくマリアとセックスしてしまったことにはがっかりだった。自分がバイであることに気づいた的な事を言っていたが、それ仮に空也とヤッた後にもおんなじこと言えるのかよと思った。寵児をゲイでビッチな二重スパイとしてブレずに描けば、クィア小説としても新鮮で面白くなっただろう。

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2024/06/22

ここに記録している他の小説を下げるわけではないが、ここ最近で圧倒的に、最高に面白かった。 空也と寵児の真っ直ぐな友情と、インテリジェンスな会話の数々と、なんだかんだ痛快なストーリーと。私も思考を停止させた有権者であることを認識させられ、自分事としてすっと入ってくる小説だった。 集...

ここに記録している他の小説を下げるわけではないが、ここ最近で圧倒的に、最高に面白かった。 空也と寵児の真っ直ぐな友情と、インテリジェンスな会話の数々と、なんだかんだ痛快なストーリーと。私も思考を停止させた有権者であることを認識させられ、自分事としてすっと入ってくる小説だった。 集団と伝統がもたらす習性の強さといったら尋常でないけれど、リスクを持って行動するしか道が開けない。寵児の生き方、空也の生き方、たそがれ太郎の生き方、マリアの生き方。どれもとんでもなくカッコよかった。

Posted byブクログ

2024/05/13

日ごろ私が政府に抱いている気持ちを代弁してくれて、 かつエンタテイメントに仕上げている凄い小説。 よく発禁にならないものだ。 思い切り一言で言ってしまうと、 自分のことしか考えない世襲議員と、 アメリカ隷属を是とする偏差値エリート東大卒官僚の悪政に 天誅を下そうとする大物やくざ...

日ごろ私が政府に抱いている気持ちを代弁してくれて、 かつエンタテイメントに仕上げている凄い小説。 よく発禁にならないものだ。 思い切り一言で言ってしまうと、 自分のことしか考えない世襲議員と、 アメリカ隷属を是とする偏差値エリート東大卒官僚の悪政に 天誅を下そうとする大物やくざの腹違いの兄妹とその親友のものがたり、だ。 この妹がすごい。女神か、天使か、巫女か、魔女か。 トランス状態になると何者かの声が聞こえ、それが政治を正すメッセージとなっている。 ・・・しかし、実際、人間なんて、悪にも善にもなれるものなのかもしれない。 国会議員は清廉潔白であれとはいわないけれど、せめて良心のもとに政策を立ててほしいが、 ヤクザやハングレ同然の人間が相当数いる、というのはもはや自明。 国民のことなぞ考えてはいない。 アメリカにへつらい、表向きは皇室を立てつつ、実際に存在する上皇の意思を軽んじる売国奴。 軍事増強といいつつ、お古で動くかどうかもわからない戦闘機を買わされるだけ。 敵地攻撃能力とかいっても、中国とは国力が全く違うのだから、中国各地から原発を狙われたらジエンド。 30年経済を停滞させたのがすべての敗因。 国民の再教育の必要性、制度の抜本見直しの必要性が叫ばれていたのに、何もしなかった政府の失敗。 せめて自給率を挙げて籠城できるようにすべきなのに、今や放棄された農地がどんどん広がる。 そんな議員を選んだのも国民。 この小説からはその嘆きも聞こえる。 であれば一部の心ある人間がテロを起こし、ムーブメントにしていけば、、、 結末は。。

Posted byブクログ

2024/04/20

面白かった〜! 日本でスパイ物の、もっともらしい理由付けは難しいだろうと思ったけど、実社会をベースにエンタメにしていてめっちゃ良かった。 キャラの名前の付け方が覚えやすくていい、ペヤングとかミュートとか。 現実の世界はクソまみれなので、小説内のドンパチで憂さ晴らしさせてもらえるの...

面白かった〜! 日本でスパイ物の、もっともらしい理由付けは難しいだろうと思ったけど、実社会をベースにエンタメにしていてめっちゃ良かった。 キャラの名前の付け方が覚えやすくていい、ペヤングとかミュートとか。 現実の世界はクソまみれなので、小説内のドンパチで憂さ晴らしさせてもらえるのが幸せ。

Posted byブクログ

2023/11/13

発言が物議醸した島田さん。でも、作品は日本の将来考える指針に。テロはダメだけど。今さら、要らないかもしれませんが、今年の直木賞に…。「政府のマフィア化は一層進み、公然と不正がまかり通り、貧富の差は拡大の一途を辿ったにもかかわらず、市民はサイコパスに洗脳されたかのように無為無策の政...

発言が物議醸した島田さん。でも、作品は日本の将来考える指針に。テロはダメだけど。今さら、要らないかもしれませんが、今年の直木賞に…。「政府のマフィア化は一層進み、公然と不正がまかり通り、貧富の差は拡大の一途を辿ったにもかかわらず、市民はサイコパスに洗脳されたかのように無為無策の政権を支持し続けた」「自由よりも管理の徹底を求める自発的服従者」「限られた少数者の利益に奉仕する政権を利益に与れない多数者が支持するという茶番」「日本は世界の沖縄になってしまった」「パンとサーカスだけでは足りない。武器もオカネもない。地位も権力もない。あるのは良心だけ。でもそれさえあれば、いくらでも世界を変えられる」先日、財務副大臣が税金滞納で4回も差押え判明というジョークとしか思えないニュース。それでもなんのアクションもなし。現実は、この小説以上に無気力。

Posted byブクログ

2023/11/03

現実に本当にありそうで、いやそんなことはないだろう、作家の想像力はすごいなぁ、いやでもこれはマジかも。 そんなふうに肯定したり否定したり。 実在の政治家をモデルにしただろう描写や組織をからめたり、なんとも面白いエンタメ小説だった。 エンタメだよね? ノンフィクションじゃな...

現実に本当にありそうで、いやそんなことはないだろう、作家の想像力はすごいなぁ、いやでもこれはマジかも。 そんなふうに肯定したり否定したり。 実在の政治家をモデルにしただろう描写や組織をからめたり、なんとも面白いエンタメ小説だった。 エンタメだよね? ノンフィクションじゃないよね?? 実話を元にしたフィクション…でもないよね??? 福澤克雄氏演出でseason 3?4?くらいまである実写化なんて面白いかも〜。 地上波じゃ日曜劇場でも無理かな? WOWOWかHulu、はたまたNetflixかアマプラかな? 大作なので映画では収まらないと思う。

Posted byブクログ