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勿忘草の咲く町で の商品レビュー

4.4

51件のお客様レビュー

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2023/10/31

ダリアの花言葉には「感謝」や「裏切り」など、良い意味と悪い意味という、両面性があります。 ダリア・ダイアリーを読んだとき、軽く衝撃を受けました。谷崎先生も桂先生もどっちも正しい。 前向きに見切るのか、後ろ向きに足掻くのか、医師が直面する、足がすくんでしまいそうな現実。 対比...

ダリアの花言葉には「感謝」や「裏切り」など、良い意味と悪い意味という、両面性があります。 ダリア・ダイアリーを読んだとき、軽く衝撃を受けました。谷崎先生も桂先生もどっちも正しい。 前向きに見切るのか、後ろ向きに足掻くのか、医師が直面する、足がすくんでしまいそうな現実。 対比がとても悲しいです。そしてとても美しくもある。変な感じ方かもしれないけど、それでも。

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2023/10/14

医療ものとしてのストーリも残しつつ、 爽やかなラブストーリー。 恋愛小説は苦手だけど、これはとても面白かった。

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2023/09/30

地方の高齢者医療について、雄大で美しい自然と、かわいく心癒す花と、若い二人の爽やかな恋を添えて書かれたお話。 個性的な医者それぞれが自分なりの哲学を持って、病と人の死について考えてる姿は、自分も考えさせられます。 今読めてよかった。

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2023/09/09

「神様のカルテ」と同じ松本が舞台で、看護師の眼から描く。限られた医療資源を高齢者にそそぐ是非が問われている。どんな時も患者に寄り添う目線は暖かい夏川ワールドである。

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2023/09/06

高齢者医療の現場がリアルに描かれていました。優しくはない現実のなかでも時折はさまれる花屋さん一分講座にほっこりしました。

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2023/09/04

神様のカルテとかなり似ていると思ったが、主人公は一止より高齢者にほぼ限定した医療を行なっていてこれもまた面白かった。

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2023/08/27

病院が舞台なので当然、患者の死も切り離せない少し重たい所もありましたが、研修医と看護師の進展もあり読後は爽やかさの残る作品でした。

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2023/08/20

副題の、安曇野診療記…からも分るように、信州の安曇野の中規模病院を舞台に、研修医 桂正太郎の成長物語。 直面する老人医療の問題点に、真摯に向き合って行く姿は、胸を熱くします。 個性的な指導医もまた、それぞれの葛藤を抱えながら患者と向き合っていて、こんな病院、先生だったら、安心して...

副題の、安曇野診療記…からも分るように、信州の安曇野の中規模病院を舞台に、研修医 桂正太郎の成長物語。 直面する老人医療の問題点に、真摯に向き合って行く姿は、胸を熱くします。 個性的な指導医もまた、それぞれの葛藤を抱えながら患者と向き合っていて、こんな病院、先生だったら、安心して任せられると思ったり… 桂先生と結ばれる、看護師の美琴も、素敵です。 基本的に癒やされる物語。

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2023/08/05

尻上がりに面白くなりました。 今後、神様のカルテの栗原先生との絡みがあれば楽しみです。 シリーズ物になってくれればなぁ。

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2023/07/30

4話の連作短編からなる小説で、連ドラのように読むことができる。 1話、3話は看護師の美琴、2話、4話は研修医の桂と主体が変わり、同じ病院を舞台にしながらも物語に変化が生まれて良い。 20年くらい前は、すべての命を全力で救う救急医療を描いたドラマがヒットした。それらが正義であり主人...

4話の連作短編からなる小説で、連ドラのように読むことができる。 1話、3話は看護師の美琴、2話、4話は研修医の桂と主体が変わり、同じ病院を舞台にしながらも物語に変化が生まれて良い。 20年くらい前は、すべての命を全力で救う救急医療を描いたドラマがヒットした。それらが正義であり主人公の医師がヒーローのように輝かしく描かれた当時から時代が移り変わり、近年では高齢者医療や医療現場の過酷さを取り上げた作品が増えている。 地方医療に従事する夏川さんが描く本小説は、語り口は穏やかながら大切なことが記されている。谷崎の「高齢者の延命による医療資材の消費で助からない若い命がある」という発言、誤嚥で亡くなった患者遺族からの理不尽な訴えを「未来のために毅然と立ち向かうべき」という桂の発言。正解のない問題提起に、最終話の三島先生の言葉が響いた。「善悪の判断の外で行動しなければいけないこともある」。 また、安曇野の風景描写と季節の花、サイドストーリー的に少しずつ桂と美琴の仲が深まっていく姿にほっこりした。

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