なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない の商品レビュー
2024.4.19 実際のカウンセリングな事例も交えながら優しい文体なので読みやすかった。 「自立とは依存先を増やすこと」これは大事だと思う。
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カウンセリングについて実例というか物語を使って説明している本。比喩や物語化を用いているため読みやすいけれどそれ故に抽象化され過ぎて読みづらいという矛盾を感じてしまった。私にはもう少し具体的で専門的なスッキリした内容の方が読みやすいようだ。
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たまたま見かけて手に取ったのだけど、(恐らく意図的に)柔らかめの文体で書かれていたので、とても読みやすかった。 補助線を引く、という考え方はいいなと思った。そんなにきれいに一色にならないのが心だと思うので。 「じんぶん大賞」になった方の本も読んでみたい。
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自立とは依存先を増やすこと。 頼れる他者を複数確保できたうえで、モヤモヤ(と悩み消化する)/スッキリ(と吐き出す)、ナイショ/シェアで悩んだら、まずはシェアしてスッキリする。 抱える悩みに対処するために今後長く指針とすることができるような繰り返し読みたい一冊。
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多少なりとも人文学をかじっているとそこまで目新しいなにかが得られるということはないのだけれど、それでも読んでいるあいだ、すごく救われる感じがした。寓話形式をあわないと感じる向きもあるかもしれないけれど、夜の海にふたり小舟でうかんでいる、という空想は、目の前の苦しい社会をいったん括...
多少なりとも人文学をかじっているとそこまで目新しいなにかが得られるということはないのだけれど、それでも読んでいるあいだ、すごく救われる感じがした。寓話形式をあわないと感じる向きもあるかもしれないけれど、夜の海にふたり小舟でうかんでいる、という空想は、目の前の苦しい社会をいったん括弧にいれることができるので、ぼくはこれをすごくありがたいと思ったし、ともすれば子ども騙しのようかもしれないけれど、それでこんなに救われることもあるのだなと思った。それから中盤以降の、結構な分量を割かれる物語が、起業家志望のあつまりを題材としているのがすごい、いっけん強者とされそうなひとびとにも弱い面はたくさんあって、そのことが、こういう言い方もあれだけれど、安心をもたらすなあと感じた。複雑さを複雑なまま生きる、という考え方は、それなりに苦しいときにはかなり効くと思う。けどそれではやっぱり刺激が足りず、結局その解明に乗り出そうとして、それでまた苦しくなって、そうやって生きていくのだろうなという気もする。
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「心という複雑なものを扱うにはどうしたらいいのか」と皆が頭を悩ませる中、あえて「2つに分けてみよう!」とする発想の転換が素晴らしい点だと言える。 アドラーは全ての悩みは人間関係の悩みであると言ったり、全ての相談は、「ひどいあの人とかわいそうな私」の2つであるといった。 普遍性を追...
「心という複雑なものを扱うにはどうしたらいいのか」と皆が頭を悩ませる中、あえて「2つに分けてみよう!」とする発想の転換が素晴らしい点だと言える。 アドラーは全ての悩みは人間関係の悩みであると言ったり、全ての相談は、「ひどいあの人とかわいそうな私」の2つであるといった。 普遍性を追求する面はいつの時代にもあるが、2つにあえて分けるというのは人々の心に残りやすく、難しくとも生活に根付いているため実践しようと思えやすいのがいい点だろう。
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最初の悩みは、よく聞く話かと思う。中盤になってくると、自分の経験や悩みと重複してきて、本の登場人物が言われていることなのに、自分事になってくる。 ”働くこと”と”愛すること”を混同するからよくない。 仕事で行っていること(PDCAサイクルを回す、子どもにテストさせアドバイスを都度都度与える、など)を家庭に持ち込むと、例えば子どもは家庭で上司を得るが父または母を失う。 仕事と私のどっちが大事なのか、は男性に問うてはならぬと聞くが、この本を読んで考えていくと、この問いが真っ当な質問に思えてくる。 (だからといって問いただしたいとは思わないが。) 印象に残った文章: 愛することの本質は、何かをすることではなくて、何かとともにあること。 他者を敵ではないと感じられる、あるいは他者が安全であると信じられること。 働くことと愛することの人生のモードが絡み合いながら僕らの人生はできている。
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良本。寄るべのない船のような心の状態を補助線という概念で整理されている。心の隙間にある枯れた心、悲しみの源泉、言葉にならないガラクタの気持ち、そして、自分への愛に響く言葉が凝縮されて、ぽたぽた涙が流れて癒された。
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不純である 幸福とは、複雑な現実をできるだけ複雑に生きることである 複数の声に耳を傾け、ああでもないこうでもないと時間をかけて考えることを続ける。 不純なポジティブであり続けたいと思った
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