なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない の商品レビュー
実例が興味深かった。補助線の話はわかりやすくてさすが、とおもったが、最後のポジティブネガティブは少し混乱してしまった。アンパンマンの例題はなるほど、だった。
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忘れた時に何回も読み直したい本。共感できる考え方が多かった。シェアとナイショの考え方が個人的に良かった。また、全体的にどちらにも良い部分と悪い部分があるという考え方で、肯定も否定もしすぎず、よく自己啓発本などにある押し付け感が無くて読みやすかった。『心は一瞬で変化するときには危う...
忘れた時に何回も読み直したい本。共感できる考え方が多かった。シェアとナイショの考え方が個人的に良かった。また、全体的にどちらにも良い部分と悪い部分があるという考え方で、肯定も否定もしすぎず、よく自己啓発本などにある押し付け感が無くて読みやすかった。『心は一瞬で変化するときには危うくて、かけた時間の分だけ変化するのがいい。』
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働くことと愛することの切り分け方が印象的だった 同僚との距離感になやむときの葛藤これだな〜と思った
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この本のテーマ この自由で過酷な社会を「いかに生きるか」 テーマは重いのに、話しかけるような文体にひきこまれる。 ミキさんやタツヤさんの事例も、より具体的で読みやすかった。
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カウンセラーである著者が、資本主義が強まった現代社会の生き方(心の動き)を小舟でゆく夜の航海に例えながら解説してくれる。クライエントとのカウンセリングの話を交えながら進めてくれるので分かりやすい。 世の中には「ポジティブになれば世界は変わる!」とか「ネガティブを受け入れよう」と...
カウンセラーである著者が、資本主義が強まった現代社会の生き方(心の動き)を小舟でゆく夜の航海に例えながら解説してくれる。クライエントとのカウンセリングの話を交えながら進めてくれるので分かりやすい。 世の中には「ポジティブになれば世界は変わる!」とか「ネガティブを受け入れよう」とか色んな自己啓発っぽい本がある。この本はそういう暑苦しさやそれができれば苦労しないよ…みたいな嫌な気持ちになることなく自分の心に向き合うことができた。 特に2章の馬とジョッキーの話は面白かった!自分の心の思うままに過ごすと社会で軋轢を生むこともある。そうならないように自分の心をセーブする必要がある。自分の心を馬、セーブしようとする自分の視点をジョッキーに例えるが上手いな〜と思った。ジョッキーが強すぎると馬は苦しくなっていつかは暴走してしまう。たまにはジョッキーの力を適度に緩めて、馬の意思を汲んであげることが大事。 最後の章のポジティブとネガティブ、そして純粋と不純のところはなかなかスッと入ってこない感じがした。世界は白と黒ではなく、それらが入り混じってグレーであることが殆どだが、どうしても白黒つけたくなる自分がいる。そっちの方がシンプルで分かりやすいから。でも、グレーの部分を丸ごと受け止められるのが成熟した大人なんだろう。 カウンセリングを受けたあとのようなふわふわとした気分になった。時間をおいていつかまた読み返したい。その時にはグレーの世界を受け入れられるようになっていたい。
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優しく語りかけられているような気持ちになれます。 自分の心を因数分解して見せてくれてるような、解けていくような、、。 表紙の絵もすてき。 筆者の他の本も読んでみようかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東畑さんの著作は『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』以来、二作目。こちらも読みやすく、面白かった。 処方箋と補助線、馬とジョッキー、働くことと愛すること、シェアとナイショ、スッキリとモヤモヤ、ポジティブとネガティブ、純粋と不純の7つの補助線。 特に「シェアとナイショ」(軽く複数人にするようなシェアと、一対一の親密なナイショの両方をバランスとること)、「スッキリとモヤモヤ」(スッキリさせる時がいいときもあれば、モヤモヤのまま持っておいた方がよいことがある)など、言われてみればそうかもしれない、と思うことも、言語化されていなかったのでなるほどなあと思いながら読みました。自分の心と最近向き合うことが増えたので!笑、複雑さを楽しみながら、夜を乗りこなしていきたい。
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半年待って、やっと図書館で借りられた本。 内容も面白かったし、事例入りの構成も読みやすくて良かった。 ミキさんの闇に、私も飲み込まれてしまわないように気をつけよう。 熊谷晋一郎さんの言葉、 『障害者が「依存」的であるのは依存先が限られているからであり、健常者が「自立」しているよ...
半年待って、やっと図書館で借りられた本。 内容も面白かったし、事例入りの構成も読みやすくて良かった。 ミキさんの闇に、私も飲み込まれてしまわないように気をつけよう。 熊谷晋一郎さんの言葉、 『障害者が「依存」的であるのは依存先が限られているからであり、健常者が「自立」しているように見えるのは、依存先が大量にあるからだ。したがって、「自立とは依存先を増やすこと」なのだ』 あと、最終章の、 『悲しみには豊かさがある。 そこには世界の複雑さと、他者の複雑さと、自分の複雑さのための余白がある。 そういうものを実感できたとき、僕らはネガティブなことが起こり続ける人生というものを、それでも生きるに足るものだと思える。 それを世間では「大人になる」というのでしょう』 という言葉は、私の中に残しておきたい。 そういえば、また出会ってしまった、熊谷晋一郎さん。 『暇と退屈の倫理学』を読んだ後、熊谷晋一郎さんの本も読みたい!と思って、ずっと読みたい本リストに入ったままの、『〈責任〉の生成』、『当事者研究の研究』の2冊、今度こそ読むぞー!
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心の機微をとても上手に書く方だなと思いました。 ミキさんとタツヤさん、自分!?って思うほど共感してしまった…笑 特に響いたのはシェアとナイショ、スッキリとモヤモヤ。心に響く文章がたくさんありました。
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苦悩、苦しみ、の構造を考え抜いて、そこからどう抜け出るか。 極端に走ることは、案外楽だが、その先には、乾き切った結論しかない。グラデーションを受け入れる、複雑なことを複雑なままに受け入れる苦しさを、周囲の助けを得ながら、時間をかけてやり続けることが、幸せを感じながら生きるために必...
苦悩、苦しみ、の構造を考え抜いて、そこからどう抜け出るか。 極端に走ることは、案外楽だが、その先には、乾き切った結論しかない。グラデーションを受け入れる、複雑なことを複雑なままに受け入れる苦しさを、周囲の助けを得ながら、時間をかけてやり続けることが、幸せを感じながら生きるために必要なのではないか。ということを説いている本。 案外いいことが書かれているように思う。
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