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13歳からの地政学 の商品レビュー

4.2

363件のお客様レビュー

  1. 5つ

    133

  2. 4つ

    158

  3. 3つ

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2022/06/08

出版が今年の3月で、ギリギリというべきかロシアのウクライナ侵攻の話も少し出てきます。「今知るべき」という意味ではとても価値ある一冊だと思います。 この本では国語の問題で良くあるような「筆者が言いたいこと」を一点に集約させるようなことはできません。「多様性が大事だ」みたいに言葉で...

出版が今年の3月で、ギリギリというべきかロシアのウクライナ侵攻の話も少し出てきます。「今知るべき」という意味ではとても価値ある一冊だと思います。 この本では国語の問題で良くあるような「筆者が言いたいこと」を一点に集約させるようなことはできません。「多様性が大事だ」みたいに言葉で括ろうとすると、こぼれ落ちてしまうものが多いでしょう。 ただ物語の最後、カイゾクからの問題に対する大樹と杏の兄妹がそれぞれ出した答えに、これからの世代に対する期待を見ることができる気がしました。

Posted byブクログ

2022/06/06

国の地理的な条件が社会や政治、軍事にどのように影響があるかをとてもわかりやすく説明してくれています。 目からうろこの話ばかりでとても勉強になったと同時に自分の無知を思い知らされました。 読んで絶対に損はない一冊だと思います。 おすすめです。

Posted byブクログ

2022/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

13歳からの、という意味ではアート思考の本のインパクトが強過ぎて、タイトルを被せなければよかったのにと思った。 世界の動きは地政学に基づいて見てみるとよくわかる。子供の頃の世界史を学んでいた人にとっては、つまりぶつ切りで国の歴史だけを暗記してきた人には、目から鱗の考え方でもあるだろう。例えば、平和か戦争か、それはバランスから生まれる。小さい国は大国を争わせてその中で生き残る。アメリカと中国が仲良くなれば、日本はひとたまりもない。その時に対抗する策は核を持つ必要があるのか、タブーでもある非核原則をも含めて、考えろ、というメッセージだ。ニューヨークにいると多種多様な国、背景の人がいる。うまくいっているのは、文化を享受、多様性を受け入れる努力を果てしなく続けているからだ。どの国の記念日もみんなでお祝いする。 国王大権の国もあるが、経済やその他で満足するからだ。もう一つ、日本人が日本語しか話せない人が多いのは、国内で経済を回せるから外国語を話す必要がなかったから。 世界の中で自分という存在を見ること、日本という国を見ることは、単独の歴史だけでなく、その周りとの関わり、大国の状況などが影響する。この地政学的な視点は、もっとたくさんのこと、事象にも当てはまるだけに13歳から、といわずもっともっと早くから持っておきたいものだと思う。

Posted byブクログ

2022/06/05

13歳からとありますが、大人の自分でもわかりやすくて、とても参考になりました。これを1冊読むだけで、世界のニュースの見え方が変わってくると思います。何が正義で何が悪なのか、善悪だけで考えられないところが多いとわかります。

Posted byブクログ

2022/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海を支配するのが最強の国になる。 ・世界中の貿易の9割は海を通る ・アメリカが超大国たる所以は、世界最強の海軍を持つから。そのために、年間10兆円以上のお金を使い、各地の海に軍艦を展開している。 ・アメリカがどこかの国とトラブルになると、海軍を使いどこかの国の貿易を止めて倒すことができる。 なぜドルは世界中で使われるのか ・100ドルには100ドルの価値がある理由は、アメリカ政府が「100ドルの価値がある」と言っているのをみんなが信じているから。アメリカ政府が弱くなり、信用されなくなると紙切れになる。 ・ベネズエラで、一年でお金の価値が1万分の1以下になったことがある。 ・世界の貿易で使われる通貨の8割がドル。アメリカが世界で最も強いから。 ・昔はイギリスが世界中に軍艦を送り支配を拡げていた時代は、ポンドが一番信用されていた。 海底でデータが盗まれる ・スマホで外国にメッセージを送るとき、データは海底ケーブルを通る。衛星通信よりずっと早いので。アメリカは世界で一番海底ケーブルを持っている。 ・何年か前、アメリカの情報機関がドイツの首相の携帯電話を盗聴していたことが明らかになった。ドイツも捜査に乗り出したがうやむやになった。一番強い国が悪いことをした時に、それを裁ける国がない。個人がやれば犯罪になることも、国がやれば犯罪にならない。 世界最強のスパイ組織が負けた理由 ・ソ連のKGBが世界最強のスパイ組織だったが、トップが、領土を広げた後はどうするのか、どこまで広げればゴールなのか、先のことを考えていなかった為、よくわからないままずるずる戦い続けて犠牲者を増やした。(大日本帝国もそう) アメリカは戦争が終わる2年も3年も前から勝った後のことを考えていた。 ・目標や計画がないと、強力な武器や重要な情報を手に入れても、使いこなすことは難しい。 世界で一番大きな深海を持つ国 ・太平洋の平均の深さは4200メートル。大西洋は3300メートル。 ・自分のナワバリに収めている海水の体積。日本は世界4位。水深6000メートル以上の深海の体積で言うと世界一位という説もある。 経済成長って何? ・貧しい国々では子供が多くなるが、大きな理由は子供に支えてもらいたいと思うから。年金/医療など高齢者を支える仕組みが弱いため。 日本も移民の国だった ・今後、東南アジアからの優秀な移民が増える。 核を最強のアイテムにする3つの条件 ・原子力潜水艦、海の中から発射する技術、ナワバリに潜水艦を隠せるだけの深い海。 中国が南シナ海欲しがる理由 ・中国が原子力潜水艦を隠すなら南シナ海しかない。 ・中国は南シナ海の浅瀬を埋め立てて人工島を無理やり作って軍事基地をたくさん作っている。ベトナム・フィリピンも南シナ海は自分のものだと言っているが無視してトラブルが多発している。が、それでも独り占めにするメリットは大きい。 国際法って? ・領土はぼーっとしてたら取られるのが世界の常識。 ・クリミア半島はウクライナものだったが、ロシア軍が占領して自分たちのものだと主張した。 国の位置が外交を決める ・一番利口なのは口も聞きたくないほどの嫌な敵を作らないこと ・国の数は、1900年時点だと78だったが100年後には190を超えた。 治安維持に年20兆円使う中国 ・国を外の敵から守る国防費を超えている。国に不満があり独立しようとする民族が多い。 なぜ戦争を起こそうとするのか ・民主主義の利点は、暴動やギロチンがなくともリーダーを変えられること ・戦争に勝てば、国民にリーダーであることを納得させやすい なぜ王様は必要とされるのか ・君主制。王様がいる。共和制。いない。 なぜ大きな国の人は外国語が下手なのか ・日本人が外国語を話さない理由は、話す必要がなかったから。 ・アフリカが貧しい最大の理由は国のお金を政治家が海外に流しているから

Posted byブクログ

2022/06/05

Amazonオーディブルにて。 対話形式の本はオーディブルに向いている。(嫌われる勇気も良かった)日曜の午後に倍速で一気に通読できた。 現代の世界情勢について、すんなり理解できよかった。アフリカの貧困問題や、日本と韓国との確執に触れたあたりがわかりやすかった。原子力潜水艦のところ...

Amazonオーディブルにて。 対話形式の本はオーディブルに向いている。(嫌われる勇気も良かった)日曜の午後に倍速で一気に通読できた。 現代の世界情勢について、すんなり理解できよかった。アフリカの貧困問題や、日本と韓国との確執に触れたあたりがわかりやすかった。原子力潜水艦のところも知らなかったので勉強になった。 13歳でこれだけ理解できていれば、世界情勢やニュースの理解が深まるだろう。頼もしい。

Posted byブクログ

2022/06/04

知っているようで知らないこと 覚えているようで覚えていないこと 今、ニュースで流れているようなことの背景が少しではあるが、理解できた気がする 何度か読み直すことで理解は深まるであろう 自分にとっての世界の中心はなんだろうか あるのかないのか?誰なのだろうか?

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2022/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめに 地政学に関する本が数冊集まった。 今回感想を書く上で今まで書いてきた感想とは違う書き方をしてみることにする。 自分が本を読んで得た地政学に関する概説的な知識の再構築をしてみたいと思う。 1.地政学とは 元々地政学とは地理に政治学をつけたものである。 地政学といういい方はルドルフチェレーンが20世紀初めの頃使い始めた。ー地政学入門p15 地政学を語るうえでかかせないのがH・j・マッキンダーである。 彼はランドパワー(大陸国家)とシーパワー(海洋国家)に精通しており、第一次世界大戦をランドパワーがシーパワーとの闘争であるとみた。 マッキンダーが後に提唱するハートランド理論と呼ぶ事になる『歴史の地理学的な回転軸』という題名の講演である。-地政学入門p29〜p30 当時世界からはユーラシア大陸に視線が向いていた。彼はこれを歴史の回転軸と見做した。 ハートランドとはユーラシア大陸の心臓部であり、ロシアがこれにあたる。 マッキンダーの著書『デモクラシーの理想と現実』で(東欧を支配する者はハートランドのハートランドの死命を制する。ハートランドを支配するものは世界島の運命を決する。そして世界島を支配するものはついに全世界に君臨するだろう)と結論づけた。 2シーパワーとランドパワー シーパワーとランドパワーは地政学の用語である。 ランドパワーは大陸国家であり、ロシア、フランス、ドイツが分類される。 シーパワーは日本、イギリス、アメリカが分類される。 特徴はランドパワーは陸上輸送に優れ、シーパワーは造船所や港湾施設を持つ。例としてルートと呼ばれる海路とチョークポイントと呼ばれる絶対に通る海上の関所である。 アメリカが世界の覇権を握れるのはチョークポイントを握る海軍の力である。-地政学p20 もう一つはリムランドと呼ばれる分類でヨーロッパ、中東、中央アジア、東南アジア、東アジアを指す。 3世界の地政学 エリアをコントロールするには足掛かりを作る事である。 今、話題になっているロシアを例としてあげると2014年にロシアとウクライナが対立したクリミア合併がある。ロシアはセヴァストーポリに黒海艦隊を建設する。ロシアのクリミア合併は軍港を守ることが目的だった。-いちばんやさしい地政学の本p84 ロシアはウクライナを緩衝地帯として維持することで西側との直接対決を避ける事になり、ロシアの天然ガスを供給するウクライナ以外のドイツへのパイプを完成させる事を目的とした。 おわり 今回感想として書いた地政学の分野で今までとは違う書き方をしたが、地政学を学ぶ上で必要な学問に歴史学の知識が必要だと思った。 特にいまのロシアにしても急に始まったわけではなく、段階があり時間経過として今に繋がっていると思う。 因みに試みは失敗。 参考文献 地政学奥山真司監修2021年2月15日 いちばんやさしい地政学の本沢辺有司2022年4月13日 地政学入門曽村保信2017年7月25日

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2022/07/01

書店で購入しようか迷いに迷ったこの本をaudibleで入手、移動中に車で聴き終えました。便利だなぁ。 【5日目】絶対に豊かにならない国々  なぜアフリカにはお金がないのか 【6日目】地形で決まる運不運  終戦記念日の朝 は、目から鱗がポロポロポロポロ

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2022/05/23

世界に対する知見を広めたくて読んでみた。 土地が政治に与えるインパクトは絶大であることはなんとなく理解していたが、体系だった知識が欲しくて読んだ。 全体を通して思ったのは、(例えば)その国のビジネスを理解したいなら、歴史→地政→旅行 という順番で勉強や実学を通して理解を深めたほ...

世界に対する知見を広めたくて読んでみた。 土地が政治に与えるインパクトは絶大であることはなんとなく理解していたが、体系だった知識が欲しくて読んだ。 全体を通して思ったのは、(例えば)その国のビジネスを理解したいなら、歴史→地政→旅行 という順番で勉強や実学を通して理解を深めたほうがいいということだ。 というのも、人間の力は地政の持つ力に遠く及ばず、現にアメリカなどは立地が良いことが強国の基礎になっている。 これを知らずに、その国の国民性や一時的な時流にフォーカスするのは時間の無駄なんだなぁと思った。

Posted byブクログ