13歳からの地政学 の商品レビュー
「世界の中心はどこにもない。だって地球がずっと回り続けるように、世界も変化し続けるから。」 「世界の中心は私だ。そして、他の人にもそれぞれ中心があるんだ。」 この本のメッセージは最後の方、兄妹二人がそれぞれ言ったこの2つに集約されている。 知った気にならず、知り続けること。 常に...
「世界の中心はどこにもない。だって地球がずっと回り続けるように、世界も変化し続けるから。」 「世界の中心は私だ。そして、他の人にもそれぞれ中心があるんだ。」 この本のメッセージは最後の方、兄妹二人がそれぞれ言ったこの2つに集約されている。 知った気にならず、知り続けること。 常に変化を捉えていくことが、そして自分がその一人になることが、長くて険しい「平和」への道のりの一歩だと、おしえてくれている。 優しい記述だけど、内容もシッカリしていて基礎的な国際関係の見方を教えてくれる良著だと思う。 この本から、他の地政学の書籍や、歴史を学ぶモチベーションにつながる。 多くの人に読んでほしいと思った。
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地球儀がほしくなりました。 海の深いところで起きていること、 日本の位置、 国と国とのこと、 国の中と外のこと、 など、地理や世界史に関心が薄かった私にも分かりやすく、ぐいぐい引き込まれるお話でした。 物語という形もよかったのだろうな、と思います。 「13歳からの」とあります...
地球儀がほしくなりました。 海の深いところで起きていること、 日本の位置、 国と国とのこと、 国の中と外のこと、 など、地理や世界史に関心が薄かった私にも分かりやすく、ぐいぐい引き込まれるお話でした。 物語という形もよかったのだろうな、と思います。 「13歳からの」とありますが、大人が読んでもおもしろいと思います。 世界のことをもっと知りたくなりました。
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差別の反対は交流という言葉にかなり納得した。 なんで障害のある子とない子の交流が必要なのかとか、部落差別や外国人差別の問題の対応を考える時になんかしっくりこないことが多かったが、この本を読んで考え方が少し柔軟になれたような気がしました。 国を守るために準備するべきハード面とグ...
差別の反対は交流という言葉にかなり納得した。 なんで障害のある子とない子の交流が必要なのかとか、部落差別や外国人差別の問題の対応を考える時になんかしっくりこないことが多かったが、この本を読んで考え方が少し柔軟になれたような気がしました。 国を守るために準備するべきハード面とグローバル社会で生きるための心持ちといったソフト面について自分なりの現時点の考えを整理できた良書でした。
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この間読んだ地政学の本が面白かったので、 味をしめてもう一冊…。 とは言えハードルは上げたくなかったから、 比較的ライトそうなこちらを。 進学校に通う男子高校生(真面目)と、 その妹である女子中学生(天真爛漫)が、 とあるアンティークショップで見つけた地球儀をきっかけに、カイゾ...
この間読んだ地政学の本が面白かったので、 味をしめてもう一冊…。 とは言えハードルは上げたくなかったから、 比較的ライトそうなこちらを。 進学校に通う男子高校生(真面目)と、 その妹である女子中学生(天真爛漫)が、 とあるアンティークショップで見つけた地球儀をきっかけに、カイゾクと呼ばれている店主から夏休みの7日間「世界」についてのレッスンを受ける… というような物語形式で話は進んでいく。 各国の地理的条件や、歴史、それによって現状置かれているスタンスをそれぞれの国についての解説、またはおのおのの解釈を経るうちに、 若い2人のちょっとした成長物語にもなり、 カイゾクさんの正体についてのミステリちっくな展開も楽しめる仕様。 なので、前回読んだ地政学でよく聞くランドパワーとかシーパワーとか、そういうキーワード的な言葉は出てこないのだけれど、 カイゾクさんとの会話の中で今起きている世界の事象について、地図(地球儀)を見ながら構造的なところからわかりやすく読者にも解説してくれるので、 タイトルには13歳からの、とありますが、帯にも書かれている通り、 大人が読んでも相当タメになる内容だった。 章の最後にはポイントが纏められ、 文章も簡潔なので、 うわぁ、面白いなー…と思っているうちにアレよアレよと3時間くらいで一気に読めてしまった。 読んでる時のイメージとしては脳の側面の扉を開いてくれるような感覚。 今までの人生で凝り固まって考えていた自分の中の常識的だと思っていた世界の見え方に、 あれれ?違う側面もあるんじゃない?と、 自ら気づかせてもらえるような幸せな時間… そういうものを与えてくれる本当に面白くて良い本だった。 ラストがまた、めちゃくちゃ良い。 …と、いうことで、 今年の甥っ子の誕生日に贈る本に決定です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夏休みに学生の兄妹が「ディプロマット」を手に入れるため、カイゾクと呼ばれるアンティークショップ店主から一週間のレッスンを受ける話。 小説調で地政学について円滑に学ぶことができるため個人的には合っていた、また小説としても面白い。 本書内で残った言葉 ・目標の先を見据えることが大切 ・日本は強者側の国である(内向きの視点)
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・日本は「敗戦」でなく「終戦」とよぶ。 ・敗戦の記憶を封印し、日本の復興を優先させた。または、「敗けたのは誰が悪かったのか」議論に蓋をするため。 ・まるで戦争を「天災」のように捉えた。敵も味方も被害者。誰も悪くない、一部の軍人、政治家だけ。
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ウクライナ侵攻から地政学に興味を持ったので読んでみました。 会話形式で楽しく分かりやすく地政学の勉強ができる。 個人的に発見だった箇所 ・核兵器が最強のアイテムになるためには3つの要素が必要。①原子力潜水艦②海底からミサイルを発射する能力③深くて安全な海。だから③を持っていない...
ウクライナ侵攻から地政学に興味を持ったので読んでみました。 会話形式で楽しく分かりやすく地政学の勉強ができる。 個人的に発見だった箇所 ・核兵器が最強のアイテムになるためには3つの要素が必要。①原子力潜水艦②海底からミサイルを発射する能力③深くて安全な海。だから③を持っていない中国は南シナ海周辺の国々と揉めている。 ・アフリカが貧しい理由はアフリカの環境のせいだけではない。お金が欧米に流れているから。アフリカに紛争が多いのは、植民地時代に国境を民族関係なく区切ってしまったから。
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この本、教育的で面白かった。色々な国の地理的な特徴と政策について語られてる。個人的には北極の氷が全部溶けたら太平洋を通るよりも速く行き来できるようになるって書いてあったの新発想だった。 あと差別が残っている限り差別の歴史にも時効がないって話はその通りだなと思ったし、戦勝者がここ...
この本、教育的で面白かった。色々な国の地理的な特徴と政策について語られてる。個人的には北極の氷が全部溶けたら太平洋を通るよりも速く行き来できるようになるって書いてあったの新発想だった。 あと差別が残っている限り差別の歴史にも時効がないって話はその通りだなと思ったし、戦勝者がここまでって期限つけるのは間違ってると思った。 「ばかもん。恩というのは世話になった人に返せるものではない。ほかの人に、自分が受けたこと以上のことをしてあげることで返すものなんだ」
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コロナの熱と頭痛でしんど過ぎて、気分を紛らわせようと、気分の良い時間帯に少しずつ読みました。小学校高学年から中学生くらいの子でも分かるように書かれており、もちろん大人にもおすすめ。 地球儀を見て、国の大きさや場所、いろんな国との関係、そこに住む人々のことを考えるのは、地図を見るの...
コロナの熱と頭痛でしんど過ぎて、気分を紛らわせようと、気分の良い時間帯に少しずつ読みました。小学校高学年から中学生くらいの子でも分かるように書かれており、もちろん大人にもおすすめ。 地球儀を見て、国の大きさや場所、いろんな国との関係、そこに住む人々のことを考えるのは、地図を見るのともまた違った視点で想像力を働かせることができる。 今起こっているウクライナのことも、我々の近隣の国との関係も、すごくよくわかります。 レッスン最後の問いに対する二人の答えと、カイゾクさんからの手紙には泣けました。 勉強するってどういうことなのか、知識を得るって何のためなのか。知らないからこそ争い事が起こったりする。お互いをよく知ることで、平和な解決方法もあるかもしれない。 改めて教育って大事だなぁと思った一冊でした。 でも、世界には生きていくのが精一杯の人々もいる。
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読みやすいストーリー仕立てで世界の国と国の関係が地理的条件に大きく左右されていることがよく分かる。1番ハッとさせられたのは核兵器はどこに隠しておくかが大事ということ。当たり前のことなんだろうけど
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