夏の体温 の商品レビュー
短編三作(最後の一作はおまけみたいな感じ)が入っていました。瀬尾まいこさんが大好きなので手に取ってみたのですが、期待通りすごく面白かったです。特にじーんとしたのはストブラの話。最初の書き出しはこわっと思っていたのですが、読み進めるうちにどんどん物語にのめり込んでいました。風呂がわ...
短編三作(最後の一作はおまけみたいな感じ)が入っていました。瀬尾まいこさんが大好きなので手に取ってみたのですが、期待通りすごく面白かったです。特にじーんとしたのはストブラの話。最初の書き出しはこわっと思っていたのですが、読み進めるうちにどんどん物語にのめり込んでいました。風呂がわいたと伝えにきてくれたお母さんにどんだけイラっとしたことか。 さくっと読み終わることができました。今日マチ子さんの絵が可愛くて好きです。
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心の交流というと大げさだけど、少しだけ踏み込むことで人との繋がりが生まれてくるのだろう。病気であったり、人との距離感がわからなくなっていたり、心に蓋をしてしまっている人がふとしたきっかけで相手のことを想うようになる過程は短編集とはいえ、さすがだった。短い文章のなかに丁寧に言葉を紡...
心の交流というと大げさだけど、少しだけ踏み込むことで人との繋がりが生まれてくるのだろう。病気であったり、人との距離感がわからなくなっていたり、心に蓋をしてしまっている人がふとしたきっかけで相手のことを想うようになる過程は短編集とはいえ、さすがだった。短い文章のなかに丁寧に言葉を紡いで温かく物語が生まれてくるこの3つのお話はどれも好きだったなぁ。 読み終わってしまうのがもったいないくらいに。
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短編が3編入っている作品で、それぞれがまったく性格の合わない人同士なのに少しずつ何故か仲良くなっていく温かい話です。小児科の入院で2人の少年が出逢う夏の体温が好きになりました。
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日常的に、できれば、瀬尾さんの本は読み続けたい。 自分では、言葉にできなち気持ちを代弁してくれている。自分を見つめ直すことが、できる
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気になっていた本。3遍からの短編集。小学生、中学生、二十歳前の大学生の心の中のモヤモヤの断片がよく表現されていると思います。それぞれ、ちょっと前向きな終わり方で、よかった。
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表題「夏の体温」と他2作品が収められている。 入院している男の子たちの友情の物語。 この子たちが出会ってくれて良かったなって心から思えた。 そして2作目が、ホントに面白くてくすくす笑いながら読んでしまった。
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心がほっこりする珠玉の短編集3つ。2番目の「魅惑の極悪人ファイル」がクスッと笑えた。瀬尾まいこさんの小説には悪人が居ないと言われているので、それを自虐的にネタっぽく書かれたのかなと思った。(個人的感想です)
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おずおずと人と接している状況から、一歩前へ踏み出ことで、物語が動き始める。 つらい思いやコンプレックスを抱えた子ども、青年など状況は違うけど、友情が生まれる(信じられる)瞬間をみずみずしく描いている。ラストが爽やか。
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相手がどう受け取るか までを考えたら気を使ってしまったり何も話せなくなってしまったりするけど、壮太はケロっと言ってのける。周りは返答に困るかもしれないけれど、自分はチビだーって言う。まっすぐで裏表もなく、余計な深読みもいらないそのままだ。みんな違ってみんな良いってのがきっと彼の中...
相手がどう受け取るか までを考えたら気を使ってしまったり何も話せなくなってしまったりするけど、壮太はケロっと言ってのける。周りは返答に困るかもしれないけれど、自分はチビだーって言う。まっすぐで裏表もなく、余計な深読みもいらないそのままだ。みんな違ってみんな良いってのがきっと彼の中にあるからこそなんだと思う。 お別れが近づいたときに「二人で遊べないの、一緒だろ?」って言ったあの言葉がもうグッときた。 ストブラもある意味同じタイプかなーと今ふと思った。彼も好き。2人の組み合わせが好き。
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壮太の明るさが眩しくて、瑛介を照らしてくれる。たった三日間の2人だったけど、一生のともだちを得たよね。 人の良いストブラと大原の掛け合いが面白すぎる。
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