空にピース の商品レビュー
救いのない結末だったら絶望するところだった。 社会の縮図である小学校で、 現実にはこぼれ落ちてしまう子供たちも多いのかもしれないけれど、希望を持たせてくれてありがとう。 神様、どうか、この世に生まれたすべての子どもたちを、幸せにしてください。
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良い話でした。ゆっくり味わって読みました。 ラストは、美容院で読んでいたのですが、あぶないかも…と思いつつ気をつけていたのに、目頭が熱くなり危うく涙が溢れるところでした。 家だったら涙、こぼしてたなぁ。 途中、ミステリーチックになり、お、その要素入れてくる?!とちょっとワクワク...
良い話でした。ゆっくり味わって読みました。 ラストは、美容院で読んでいたのですが、あぶないかも…と思いつつ気をつけていたのに、目頭が熱くなり危うく涙が溢れるところでした。 家だったら涙、こぼしてたなぁ。 途中、ミステリーチックになり、お、その要素入れてくる?!とちょっとワクワクしたのですが、そこはそんなに、あれでしたね。 小学校には色んな家庭の子供が集まる。学校で同じように勉強して、給食を食べて、校庭で遊ぶけど、家に帰ると全然別の生活があるんだって、書いてあって 当たり前のことだけど、改めて思い知らされました。 つまり…先生って本当にすごい仕事ですよね。 私の知る、今の学校の先生たちは、この主人公のように真っ直ぐに生徒に向き合ってくれるような感じではなくて そういう方達もいるかもですが そこまでできないのが現状なのでしょうか。 それに、この話に出てくるような純粋な生徒もいるのかしら… 優しい心が洗われる話だと思いきや、なんかな。 今の教育現場の問題点を改めて突きつけられたような感じがします。
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めちゃくちゃ勉強になった。 地域によって差があることは何となく知ってはいたけども、こんなに違いがはっきりとしてしまうとは思わなかった。子供達に全く罪は無いし、全く罪がない親達もいる。学校の力だけじゃどうもしてあげれないことも沢山あるのだと痛感したが、サウの件のように手を差し伸べて...
めちゃくちゃ勉強になった。 地域によって差があることは何となく知ってはいたけども、こんなに違いがはっきりとしてしまうとは思わなかった。子供達に全く罪は無いし、全く罪がない親達もいる。学校の力だけじゃどうもしてあげれないことも沢山あるのだと痛感したが、サウの件のように手を差し伸べてあげれることもある、先生とはやはりと尊いすごいお仕事なんやと思った。 現実がこんな風に上手くいくとは限らないし(寧ろいくことの方が少ない)、先生の業務量や勤務時間を考えると出来ないことの方が多くなってるのだろうと思う。 子供も救い、救える家庭があることに気付いていくためにも、教師を増やしていくことの大切さを感じた。 社会が変わっていかない限り『貧困』や『犯罪』は減らないのだと改めてよくわかった。
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藤岡陽子さんの本は、どれを読んでもどこかで止められない涙が流れる。 これは、まだ若い小学校教員が外国籍の生徒が多く低所得者の多い小学校で奮闘する話。キレて命の危険を感じるほど暴れる子、不登校で食事も食べられずに給食を食べるためにだけ学校にくる子、とてつもなくしっかりした優等生の女...
藤岡陽子さんの本は、どれを読んでもどこかで止められない涙が流れる。 これは、まだ若い小学校教員が外国籍の生徒が多く低所得者の多い小学校で奮闘する話。キレて命の危険を感じるほど暴れる子、不登校で食事も食べられずに給食を食べるためにだけ学校にくる子、とてつもなくしっかりした優等生の女子、それぞれにバックグラウンドがあり、親がいて、教師だけで何とかするのは難しい。保健室の先生の助けを借りながら主人公の先生が奮闘する話です。 藤岡陽子さんの作品を読むと、自分が知らなかった、もしくは、敢えて目を向けてこなかったことを真剣に考える。読んでいる数時間、もうほんとに話の続きが気になって仕方ない。すごいな、小説家って。
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安定の藤岡陽子さんの作品。彼女の文章は漢字とかなの配合率がいいのか、難しい表現を使わないところがいいのか、行間の間隔がいいのか読みやすくってストーリーに入り込みやすいんですが、今回のは問題がてんこ盛りでおまけに、ミステリー仕立ても相まって消化不良おこしてしまいました。 澤木ひか...
安定の藤岡陽子さんの作品。彼女の文章は漢字とかなの配合率がいいのか、難しい表現を使わないところがいいのか、行間の間隔がいいのか読みやすくってストーリーに入り込みやすいんですが、今回のは問題がてんこ盛りでおまけに、ミステリー仕立ても相まって消化不良おこしてしまいました。 澤木ひかりは教師5年目にして問題のある小学校に赴任してきた。はじめて高学年を受け持ったのですが、前任の教師はノイローゼになり休職して引継ぎなしに6年2組の担任を任される。そこに集う児童たちはすごかった。都内でもワースト1位の貧困層が暮らす地区らしく、授業中教室を抜け出してフラッといなくなる子に、日本語の解らないベトナムの子、お腹が空くと給食を食べに来る不登校の子などなど、1人でも大変なのに新任教師には荷の重すぎるクラスでした。 様々な問題が山積みで、貧困に不法滞在、育児放棄に虐待と家庭に問題のある子たちなんですが、問題のなさそうな子供にも抱えている悩みはあって、ひかりは全力で寄り添おうとしている。プライベートの時間も裂いて献身的に寄り添うひかり、わが身に降りかからぬよう無関心を装う先生も多いなか、養護教諭の水野先生の存在はひかりにとって支えになったと思います。 一人でも理解してくれる同僚がいるってことは嬉しいし話を聞いてくれるだけでも半分は軽くなるし前向きになれますよね。 子供たちは親は選べない訳だけど、どの子にもラッキーが巡ってくるといいなって思いました。
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何とも言えない、胸が詰まる話だった。 最底辺に生きる子ども達はいっぱいいると思う。 こういう子ども達を助けなくて、恵まれている子ども達がより恵まれた生活を送ることができるような政策を考えている人たちが信じられない。 教師一人の力では何も出来ない。 またひとりで勝手に動いてはいけな...
何とも言えない、胸が詰まる話だった。 最底辺に生きる子ども達はいっぱいいると思う。 こういう子ども達を助けなくて、恵まれている子ども達がより恵まれた生活を送ることができるような政策を考えている人たちが信じられない。 教師一人の力では何も出来ない。 またひとりで勝手に動いてはいけない。 ひかりの熱意はひしひしと感じる話だったが、こうも独りよがりな行動を取ることはかえって子どもを窮地に追いやることもあるし、上手くいかなかったときどうするの?と言ってやりたい。 熱心なのは分かるし、こういう教師が少なくなっているのも分る。 しかし、本当に助けたいなら色んな機関と連携しなくてはならないと思う。 今は学校の中にも色んな専門家が関わっていている。 養護教諭だけでなく、その辺りも描かれているともう少し現実感がある話になったのではないか、と思ってしまった。 ずっと心を閉ざしていた子どもが、1年も経たないであっさり心は開かないだろう。 しかし、大河や真亜紅のような子どもは身近にいくらでもいると思う。 虐待、ヤングケアラー、外国籍の子ども等々、今の日本が抱える深刻な問題だと思う。 どこまでみんなが知っているのか、そんなことを知り、問題意識を持つきっかけになる話かもしれない。
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ひかりが赴任してきた小学校の6年2組。授業中に教室から出て行ったり、お風呂に何日も入っていない空腹の児童がいても、同僚の教師は当たらず触らず、次の学校への異動を待つだけ。そんな中、悩みながら子どもたちがより良く生きられるよう、精一杯手を差し伸べるひかり。そんな風に関わってくる大人...
ひかりが赴任してきた小学校の6年2組。授業中に教室から出て行ったり、お風呂に何日も入っていない空腹の児童がいても、同僚の教師は当たらず触らず、次の学校への異動を待つだけ。そんな中、悩みながら子どもたちがより良く生きられるよう、精一杯手を差し伸べるひかり。そんな風に関わってくる大人に初めて出会うこども。 この本に出てくるような問題を抱えた子どもたちが実は、多くいるけれど、ひかりのように関わっていける教師はあまりいないと思う。教師の業務は大変だし、自分や家族のケアもあったりするから。 読みやすいけど、とても読み応えがありました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほんわかした装丁なのに 冒頭からサスペンスなの?と思わせる内容に少したじろぐ。 なかなかに厳しい家庭環境の子供達と、しっかり向き合ってくれる先生のお話。 殺人事件も絡み、いろんな想像がめぐったけど、終わり方はサスペンスではなく、良かった。 後半の真実に迫る部分では泣いてしまった。 環境によって歪んでしまう子供達がなくなりますように と願ってやまない。
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タイトルと表紙からは想像できない、重い話だった。 ロストタウンと呼ばれる水柄地区の小学6年生を担任する教師と、様々な背景を持つ子供たちの話。 小学校の教師が生徒に与える影響の大きさを思い出した。
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自分もこんなにやっていたのかなあと反省しました。前向きに取り組んでいる先生の姿に何か心強さを感じました。
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