いえ の商品レビュー
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若緒ちゃんがいい子過ぎてなんか泣けちゃう。 傑くんの気持ちはすごくよくわかる。 人間関係はホントにいやよねぇ。 いやだねえ…。 亮英くん、がんばれって思う。 私は小野寺作品をまだ全部読んでないけど、いろんな作品が同じ街の中でつながっているのかなと思うと、気になるから色々読みたい。
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最初は自分ならまだしも妹だし、歩けないわけじゃないし、引きずりすぎでは?と思ったし、傑の人間性にもちょっとなんなんだこの人は…と思ってたけど終わってみると本当にほっこりするなあ 飾らないというより飾りすぎてない、ありのまますぎる、今どきここまでそのままの人はいるのかなと思うくらい 彼女の言う「傑、変わったね」は良い意味ではなかったと思う、けど、最後はいい意味で変わったとおもう 謝るっていうか人と話すって大切だなーと わたしも河川敷の近くに住みたいー!そう思った あとは、好きな曲の歌詞に「ノルウェイの森」が出てきて渋いなあと思っていたら、小説だったっていうのがこの小説のおかげでわかったので、今度はそれを読もうかな〜、と思っていたら元はビートルズの曲名だった なんやねん
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今までの「ひと」「まち」の懐かしいメンバーが出てくる。妹の事故から、どこか理不尽な人生に苛立っている傑。なんとなく分かると思った。何が悪いとかはないけれど理不尽さとかいろいろ上手くいかないことへの苛立ち。
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『ひと』『まち』に続く、ひらがな2文字タイトルシリーズ第3弾は『いえ』。版元のウェブサイトには「下町荒川青春譚」の文字があった。過去作に登場した人が顔を出すのは小野寺さんの作品では普通のことだが、もはや“連作長篇”と呼びたい。 本作は、主人公・傑の友人で妹・若緖の恋人でもある大河...
『ひと』『まち』に続く、ひらがな2文字タイトルシリーズ第3弾は『いえ』。版元のウェブサイトには「下町荒川青春譚」の文字があった。過去作に登場した人が顔を出すのは小野寺さんの作品では普通のことだが、もはや“連作長篇”と呼びたい。 本作は、主人公・傑の友人で妹・若緖の恋人でもある大河が、ドライブ中に事故を起こし若緖に怪我を負わせてしまったことから始まった騒動に決着をつけるまでのモヤモヤが描かれる。タイトルも内容も『大河、事故ったってよ』にならずによかった。
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良かった。 わたしの中の小野寺史宜トップ更新にまでは至らなかったけれど。 読み始めは、むしろ、主人公の「おれ」こと三上傑(スグル)が どうもイヤで、いらいらさせられるというか・・・ 祥伝社の2文字タイトルとくれば、あの名作を超えるかと期待していただけに がっかりも、よいところだ...
良かった。 わたしの中の小野寺史宜トップ更新にまでは至らなかったけれど。 読み始めは、むしろ、主人公の「おれ」こと三上傑(スグル)が どうもイヤで、いらいらさせられるというか・・・ 祥伝社の2文字タイトルとくれば、あの名作を超えるかと期待していただけに がっかりも、よいところだと中っ腹。 事故で足を引きずるようになった妹を思うお兄ちゃんは ちょっと変わったとカノジョに言われるほどだ。 事故を起こした車を運転していた、妹のカレシであり、 自分の友人である、大河にも、 勤務先のパート従業員にも。 中学の同級生にも。 イヤな態度をとる。 読んでいる私も、ずっと想い続ける。 「おまえ、ホント、イヤなヤツだな!」と。 でも、それって自分の裏返しなんだよね。 似ているんだ、わたしに。 いや、世の中の人は、大なり小なり、こうなのではないかい? ・・・と思わせられたら、小野寺ワールドに、とりこまれたというところ。 人間、ダメでも何でも、真面目に誠意をもって、生きていこうよ、 それでいいんだよ、と、信じさせてくれる。 そう思えなくなるたびに、小野寺本を読むと、 力が湧いてくる気がする。 新刊、よろしく。 中村氏のご健康を心からお祈りする。 言わずもがなだけれど、タイトル通り「いえ」。 家族の物語なんだよね。 これだけ、妹に、ひっかかる兄は、 三上家の長男でもある。 そこも秀逸。 さて、中村本は、図書館で借りて読んでいる。 でも、今回ほど、既刊本を読み返したくなったことはない。 今までの本に出てきた人々が、次々に登場するのだ。 あの人だよね、この人が出る話ってどうだっけ? 確認したくても、元がないのだ。 ああ、どうする!? ウチの書棚のキャパを考えると、 文庫ですら難しいぞ。 しかも氏は、おそらく多作ではないか! (先ほど新刊を願ったばかりじゃん) 難しい問題だ。
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主人公(傑)の友人であり妹の彼氏が、ドライブデート中に事故を起こし妹の足に障害が残る。そのことがきっかけで、友人関係はもとより家族間にも不穏な空気が漂うようになる。誰にしもあるように、家族、友人、恋愛、仕事などに悩みにときにはイライラし消化不良になり・・・。そんな普通の人を小野寺...
主人公(傑)の友人であり妹の彼氏が、ドライブデート中に事故を起こし妹の足に障害が残る。そのことがきっかけで、友人関係はもとより家族間にも不穏な空気が漂うようになる。誰にしもあるように、家族、友人、恋愛、仕事などに悩みにときにはイライラし消化不良になり・・・。そんな普通の人を小野寺さんらしく淡々と描いている。『ひと』『まち』で登場する人たちのその後が描かれていたり馴染みの商店街も出てきてその点は特に楽しく読めた。この兄妹は仲がいいな。お互いなんでも言い合えて今では珍しいのかも
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まち、から続けて「いえ」まで一気に読んでしまった。我慢できなくて。 このタイミングで読めてよかった。 まち、の瞬一くんにまた会えます。 筧アパートにも。おかずの田野倉にも。 今作の主人公は、三上傑。 彼の家族、妹の若菜との物語。 この時代には珍しいような、 実直でまじめな主人...
まち、から続けて「いえ」まで一気に読んでしまった。我慢できなくて。 このタイミングで読めてよかった。 まち、の瞬一くんにまた会えます。 筧アパートにも。おかずの田野倉にも。 今作の主人公は、三上傑。 彼の家族、妹の若菜との物語。 この時代には珍しいような、 実直でまじめな主人公が続いてきたけれど、 傑はまたちょっと違った、現代の若者のイメージ。 それでも、いろんな人との出会いで、 やっぱり少しずつ、悩みながら、成長していく。 それと同時に、 なんかいろいろ、考えてしまった。 もし、私の子供が、怪我をしたら。 もし、私の子供が、誰を怪我させてしまったら。 交通事故にあったら。 どうするだろう。 もう安心と安全の小野寺さん。 つぎは郵便屋さんを読もうかなー。
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とても良さげ。 事故への反応が生々しくて全部は読めず。 飛ばし飛ばし、最後はしっかりと読んだ。 救いのある終わり方のようでいい本だなと思った。 またいつか読んでみる
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「ひと」から「まち」へ広がった物語が「いえ」へと戻ってきた。 筧ハイツもおかずの田野倉も江藤君も郡君もでてきてファンにはたまらない。 自分の大学の友人と付き合っていた妹がデート中の事故で足に障がいを持つ。そこから始まる物語。 兄、傑二十五歳。いろんなことがうまくいかない。なにもかもぎくしゃくする。職場でもパートさんに総スカンをくう。 何が悪いということもない。ただただうまくいかない。自分のことを「嫌なやつ」だと自覚している。 妹のケガがきっかけで父と母の間にもぎくしゃくが生まれる。家族なのに、家族だから。 壊れてしまいそうな家族。友人関係も、職場関係も、彼女とも、崩壊寸前。どうしたらいい。 悪い方向へとばかり転がっていく時間。そんな中での転換。気持ちの変化、心が動く。言わずにいたことを伝えていく。母に、駅員さんに、友に。ここからがいい。気持ちいい。 ひととひとの間には、「言葉」が必要だな、としみじみ思う。言わなくても伝わることもあるけれど、言わなきゃ伝わらないことも多い。 言えなかった言葉を、いつか、きっと、どこかで。
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