いえ の商品レビュー
相変わらずぼぉっと読める。この作家はそこがいい。特別な起伏はあまりない。そこがいい。普段感じる妙なこだわりに気づかされる。そこがいい。
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表紙とタイトルに引かれ、手に取った本。 淡々と進むような話だったが、面白かった。 傑の職場のパートさんたちとのあれこれ。わかるわかる、こういう人たちいるよね…、会社も辞めたくなるよねと共感。でも、辞めてもどこにでも嫌な人癖のある人はいる。相手の立場に歩みよって、傑とパートさんの...
表紙とタイトルに引かれ、手に取った本。 淡々と進むような話だったが、面白かった。 傑の職場のパートさんたちとのあれこれ。わかるわかる、こういう人たちいるよね…、会社も辞めたくなるよねと共感。でも、辞めてもどこにでも嫌な人癖のある人はいる。相手の立場に歩みよって、傑とパートさんの関係が変わったようで良かった。 二文字シリーズの本が他にもあるようなので、読んでみたい。
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タイトルに納得。 まさに、「いえ」。家族の物語。 ひと、まちもそうだったけれど、これほど心理描写が絶妙な小説に出会うことはなかなかない。 妹の事件をきっかけに、家族に広がるわだかまり。 その独特な空気や湿っぽさがこちらにも伝わってくるよう。 主人公がそれに向き合う姿勢も、自分で...
タイトルに納得。 まさに、「いえ」。家族の物語。 ひと、まちもそうだったけれど、これほど心理描写が絶妙な小説に出会うことはなかなかない。 妹の事件をきっかけに、家族に広がるわだかまり。 その独特な空気や湿っぽさがこちらにも伝わってくるよう。 主人公がそれに向き合う姿勢も、自分でわだかまりを解いていく過程も、清々しく心地よい。 心のもやもやを、そのままにしてはいけない。自分が動くしかない。 ひとやまちに出てきたキャラクター達のその後にも出会えて、ほっこり。人の繋がりがあたたかい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んだ後ほっこりした気持ちになるのは相変わらず(^-^) おなじみの荒川の景色に、懐かしいキャラクターも出てくるのが嬉しい。 主人公の家は、妹の身に降り掛かった突発的な事故以来なんとなく歯車が噛み合わない。 それを乗り越えて、再び『今』の家族の形を見つけ出すまでのストーリー。 妹がいちばん悟りを開いていて、そこはちょっと現実離れ(?)かとも思ったけど、その姿を通して主人公が成長していく話です。
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1.この本を選んだ理由 小野寺さんファンなので、ずっと頼もうと思っていて、念願かなって、手にすることができ、早速読み始めました。 最近、読みたい小説読んでなかったので、嬉しかったです。 読書はストレス緩和になるって、どこかで目にしましたが、ほんと、そうなのかもしれない。 ...
1.この本を選んだ理由 小野寺さんファンなので、ずっと頼もうと思っていて、念願かなって、手にすることができ、早速読み始めました。 最近、読みたい小説読んでなかったので、嬉しかったです。 読書はストレス緩和になるって、どこかで目にしましたが、ほんと、そうなのかもしれない。 2.あらすじ 荒川沿いに住む三上一家。傑の妹の若緒が交通事故で怪我をして、足を引きずるようになる。その事故の原因となるのが、運転していた傑の友達の大河。そんな環境で、両親がぎくしゃくするようになり、傑と大河も会わなくなって、全ての歯車が悪い方向に向かっていく。 家庭は崩壊に向かい、仕事はうまくいかない、友人関係も悪くなっていく。 そんな中で、傑は自分と向き合っていく。 3.感想 このシリーズが好きなんですが、いままでの作品と同じ感じで、個人的にすごいよかった。 この淡々と進んでいく雰囲気が好き。 すごい急展開とか、そうなの?みたいのはなく、ゆっくり歩いてる感じが伝わってくる作品です。 主人公が悩み続けていく姿が、自分の思考と重なっていく感じがあるからか、この淡々とした感じが、実に面白く感じてしまう。 いろいろの葛藤の中で、人は前を向いていきていく。 そんな日々の生活感がしみじみと伝わってくる作品だと思う。誰しもが、いろいろな課題や問題と対面して生活している。生きるって、そういうもんだよなっと、感じさせてくれる。 主人公のセリフで、「おれはいやなやつだ。」というのがある。おれは、いやなやつだといいながら、自分の嫌な部分と真っ直ぐ向き合うところとか、すごいかっこいいやつだ。私の場合は、「おれはばかなやつだ。」が、はまる。ほんとに、ばかであることに1人で笑ってしまうことがあるぐらいだ。私もばかな自分と向き合って、カッコよく生きていきたいと、思ってます。 4.心に残ったこと セリフがいい!! 「道は左右どちらへも延びてる。左は上流川へ。右は下流側へ。そのどちらへ行くのが前向きなことなのか。」というセリフが2回出てくる。この「どちらへ」という感覚がすごい好き。 「二週間、わたしが自分自身を何も更新してないことがわかった。」なんて、セリフ、これもいい。自分自身を更新するって言い方がいい。 「カッコ悪い行動をしているのがカッコよく見える。」なんても、すごいよくわかる。 「人間は水と同じで、やっぱ低きに流れる。」というセリフが、一番心に残ったかな… 高みに上がることがゴールではないけど、低きに流されることだけは、いやだなと… 5.登場人物 三上傑 三上若緒 妹 大学3年生 三上達士 父 三上春 母 福地美令 傑彼女 城山大河 傑友達 古里航輔 傑友達 小磯風吾 傑友達 長沼かなで 傑彼女 亮英 喫茶店 羽鳥 羽鳥憲吉さん 羽鳥菊子さん 職場 高萩康久 店長 44歳 間瀬 社員 泉田 花木操子 佐橋有穂 アパート筧 江藤瞬一 郡唯樹 こおりゆいき 横尾成吾 作家
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淡々とした描き方が毎度ながら心地いい。 言葉で改めて人に伝えることは大事だし、伝え方もちょっとした言い方で相手に与える印象は変わってくるなと思った。 主人公が少しずつ引っかかっていた相手に順番に、素直に気持ちを伝えられてほのぼのとした。
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小野寺さんの文体がクセになる。今回も、これこれ。とついつい読んじゃう。 素直な人たちの物語を素直に読む時間。素直に心も痛むけど、素直に心温まる。
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そうか、これは3作目になるんだ。なんともふわんふわんした主人公。この本の中だけ、時間の流れが違うような気がしてしまうお話でした。 2022/4/18読了
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25歳のスーバー勤務の傑。 モヤモヤする気持ちに、全て共感できた。これからどうなるんだろうと、心配していたが、途中、傑は気持ちを切り替える。最後、若緖は言う。 ものごとはね、すべて気持ちの問題なんだよ。気の持ちようで、どうとでもなるの。そう!この言葉、噛み締めよう。
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お母さんやお父さんとの関係 親友の大河との関係 仕事先でのパートさんとの関係 駅員さんとの関係 飲み会での亮英との一件 最近の一歩を踏み出すのはちょっと勇気がいるけど、自信とか経験ってその積み重ねなのかなって思った。 人生は、はじめの一歩の積み重ね 人間関係も、自分から歩み寄っ...
お母さんやお父さんとの関係 親友の大河との関係 仕事先でのパートさんとの関係 駅員さんとの関係 飲み会での亮英との一件 最近の一歩を踏み出すのはちょっと勇気がいるけど、自信とか経験ってその積み重ねなのかなって思った。 人生は、はじめの一歩の積み重ね 人間関係も、自分から歩み寄って築いていかなきゃなって思った。 待ってたら変わらない。自分から動き出そう
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